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神子と女神の冒険  作者: スルー
16/47

第6幕

 朝日が昇る前に街の外に出た、レティの姿が変わる

「キーア、乗って下さいです」「うん!」

キーアが乗ったところで、レティの背中から魔力が流れ出しキーアをぐるぐるとあっという間に包んでいった、「キーア楽な態勢になるです」

キーアが態勢を整えると固定した

「いくです!」「うん!」

レティは全力で真っ直ぐ走る、漏れによる疲れはない

「キーア、どうですか?」

「うん!風が当たるのは感じるけど、いつもみたいに衝撃みたいのは全然ないよ!」

レティは止まり引き返す

「成功です!」「やったぁー!「スゥ」えっ?」

「キーア!」『なんですか!?』

 戻ってきた時に、キーアに向けて火球が飛んできて当たった

「チッ、なんか魔法でも使っていたのか!」

 飛んできた方を見ると門兵だった、街の中に走っていく 「追いかけるです!」 

『レティ様止まって下さい!』

一瞬走り出したが、ズサッーと音を立て止まる

『その姿で行ったら大騒ぎですよ!』

「忘れてたです」魔法を解除して人の姿になる

「さっきの人なんだろう?」

『キー様を狙ってたのでしょうか…、とりあえず誰かに伝えないとですね、しかし…』

「トレスタークなら大丈夫です!」

 門兵がやったのだから、誰が狙っているかはわからなかった

『そうですね、トレスターク様なら大丈夫でしょう』

 ギルド(・・・)でトレスタークについてきくと今日の午後始めにくるという

「それよりキーア様、討伐のお仕事でお願いしたいのがあるのですが」「わかった!」

「キーア待つです!」『・・・!キー様辞めましょう』

 強い魔物で困っているとキーアに討伐を依頼する職員、レティは二つ返事で肯定したキーアにすぐに否定する、その時に瞬間舌打ちでもしそうな顔になったのを観察していたサウリューネは見逃さなかった

 サウリューネの提案で隣の受付に行って、その職員の名前を聞いておく、対応してくれた職員も困ったような後ろ暗さがあるような感じだった

 宿屋で時間をみようと思っていたが、ギルドの中でそのまま時間を潰すことにした

 レティに今いる人以外には違う人に見えるようにしてもらう、真面目なトレスタークは昼にはギルドにきた、一旦外に出て更に違う姿に変えてからギルドに入りトレスタークに声をかけた

「スミマセン兵様、暴れている人がいるのでお願いできませんか!」

「わかった!案内してくれ!後でまた提出する」

職員に声をかけ私たちについてくる

「いたっ」『大丈夫?サリュー』「大丈夫か!慌てないでいい」「またです?」

 転んだのは二回目だ、宿屋たびたびにきてお部屋に行く、途中怪訝な顔をしていたが中で起こってるとおもったのか表情を引き締め直していた

「暴れ!…るな?」

扉を開けて言った、そのまま二人を不思議そうに見る

中に押し入れて鍵を閉める

「おい!」「レティ様」「はいです」

魔法を解除する

「えっ…!お前ら…どうしたんだ?」

「ここ一週間で何か私たちに関する情報ありましたか?」

「い、いや、何もなかったが、どうしたんだ?」

 サウリューネとレティは頷き合う、そしてキーアへの奇襲とギルドでのことを話した

難しい顔で聞いていたトレスタークは

「兵やギルド職員がか…俺に何も来ていないことを考えると偉い人からの命令・圧力、もしくは自主的にやる何かがあったかだな、わかった俺が調べておこう一週間後朝にここにいてくれ」

「わかりました、お願いします、気を付けて下さい」

「あぁ」

「そうです!ヒューゴの方からくるって言ってたです」

「そうなのか?今こんなことになるなんてな、タイミングが悪いな…」

「スミマセン…」

「お前らのせいじゃないだろ

お前らも充分に気をつけろよ!」

トレスタークは去っていった

 姿を変えて受付で何でもないことを説明する

 妖精の森に行った、姿を変えていたから入れないかとおもったが関係はなかった、姿を戻してから森を歩いていく、二つ目の家を通った時

「よぉ、キーアまた来たのか」

入り口のところで手を振っている妖精がいた

「あっ!キリコ!」振り返す

「キリコは母だ!何で知っているんだ?」

「えっ?」「えっ?」

「キリエです」「そっか!キリエこんにちは」

「なんか釈然としないな…、どうしたんだ、えっと…サリューと魔物」

「魔物!レティです」

「わるいな、名前知らなかったから、で?なんか落ち込むことでもあったのか?沈んでいるぞ」

「わかるです?」「妖精だからな」

「実はですね、キーア様が狙われているかもしれなくてですね…」

「命をか!?なんかやったのか?」

「何もやってないと思いますが、相手がわからないのでなんとも」

「そうか…本人は元気そうだけど、何かあったら協力するぞ!例えここを出ても」

「キリエ様、ありがとうございます!」

「おう」

手を振って別れる

「サリューとレティも落ち込んでたの?大丈夫?」

『落ち込んでいるというよりは心配しているのですよ』「無理しないで休んでね!」

『ふふふ、そうですね』

「キーアは温かいです、一気に楽になるです」

『えぇ、本当に』

何でこうなっているのか考える二人だった


「フォーナ♪フォオォーナ♪」

「歌うでない!」光っている途中でつっこまれる

光が消え姿が現れる

「今日もきれいだねフォーナ!」

「…自然に口説かれたのじゃ」満更でもなさそうだ

「フォーナは綺麗です」

「むず痒くなるのじゃ!」

「あっ、お菓子たくさん買ったよ!」

全種類を一つずつ出していく

「ありがとうじゃ!」水を出して掬うようにしてお菓子水の上に乗っかっていく

一つを手に取りパクリと頬張る

「おいしいのぉ~♪」

「ありがとう!とってもかわいいよ!」

「ごほぉっ!」フォーナは咽せた

「大丈夫!?」「大丈夫じゃ、うううぅぅ」見てわかるほどに照れている

「かわいいです」『フォーナ様かわいいです』

「うっ、うるさいぞ」真っ赤だ

みんなも出して食べる

『フォーナ様、空間鞄ですがあれに自然の水を入れて持ち運び、出して呼んだ場合はフォーナ様をお呼びになれるのでしょうか?』

「うむ?うーーん、わからない、そんな考えをしたことがなかったのでな」

『そうですか、今度試してみてもよろしいですか?』

「許すのじゃ」「ありがとうございます」

ここの水も空間鞄に入れておく、自然の水と両方検証するつもりだ

「それよりおぬしらよ、妖精の森に来た時の姿はなんぞ?」

 サウリューネは説明をした

「ううむ、奇怪な話しじゃのぉ…妾はそなたらのためなら力を貸すことは厭わんぞ、いつでも呼べ」

「ありがとう、フォーナ、大好き!」

『ありがとうございます』「ありがとです!」

「う、うむっではそろそろお暇するぞ、またの!」

早口で真っ赤になりながら消えていった

「おこっちゃった?」『ふふ♪照れてただけですよ』 「そっかー!」


 ウリュートでヒューゴを乗せられることと私たちの事情を説明して暫くは待って欲しいことを伝えたら

「何でそんなことになってんだよ!しかも誰にも心当たりないとか、俺も兄さんに協力する!今すぐに連れて行ってくれ!」

「でも急には無理じゃないです?」

「いや、明日から一ヶ月は取っていた、一日くらいいいだろう!」『行動がはやい!?』

「わかったです」

「おう!ちょっと待ってろ」

隣のギルドに行ってしまった五分ほどで戻ってくる

「お前ら偽装するんだろ?これ持っとけ」

「ギルドカード?」

キーアには、名前がエック、ランク★2

レティには、名前がグレティ、ランク★2

と書かれてた

「あはははは、レティ名前そのままじゃん!」

『キー様と同じ感性!?』

「うるせぇ、急だから名前からとったんだ!それに何でそのままなんだよ、グレイマティだろ!」

「「ヒューゴはヒューゴだから」です」

「またそれか!?なんなんだ」『うふふ』


 食べ物はキーアがポーチに預かりそのままヒューゴに渡す、「人を信頼し過ぎるなよ…」言っても無駄なのはわかっているから軽く注意だけだ

 街の外少し離れてレティが魔物姿になると

「これがグレイマティか実物は初めて見た!かわいいなぁ!」『ヒューゴが誑し込んできたです』

「うおっ、なんだ!てゆーか誑し込んでねえよ!グレティがかわいいと…」言ってて気付いたようだ、口を閉じた 「クォォン」

「「『かわいい!』」」「あっ」

「くすくす」ヒューゴがそっぽを向いた

キーアとヒューゴがレティの背中に乗る、ヒューゴが前、キーアが後ろだ。レティがヒューゴに防御魔法擬きをかける

「おぉ、魔力は感じないが体が温かい」

「ヒューゴは寝たい時に寝て、食べたい時にはポーチから出して食べてね!」

「あぁわかった!レティ頼むな」

「クァン!」

北北東へ向けて走り出した

「速いなぁ!キーアはこれで大丈夫なのか?」

「うん、ピリピリするくらいだよ」

魔法は作用しているようだ

「やっぱりとんでもないやつだ」

「えっ、ひどくない?」

「喋れてるのがまずおかしいんだよ」

景色が見る間もなく変わっていく

 キーアは忘れていた、財布くらいはもらっておけばと、途中でヒューゴが食事を摂るとキーアは目の前で見ているしかないのが辛かった、二日後の休憩で渡してもらった

 ここからは山越えをするので速度が落ちるかとおもったが、木を華麗に糸を縫うように進んでいく、むしろ襲いかけようとする魔物の方が動けないで動かない感じだった、山越えを終え休憩して二日、ウリュートを出てから五日後にもう少しで王都が見えるところまできた

 レティから降りる

「速かったなぁ、普通ならこの四倍は…いやもう少しかかるのになぁ」遠くウリュートの方を眺めている

 キーアはヒューゴの傍に寄ってきていた黒い変な生き物が見えた『ミチェイルです』

「ヒューゴ、足のところにミチェイルがいるけどいいの?」「うわっ!あっちいけ!」

 ヒューゴが足を払い、レティが加えて遠くへ放り捨てた。ミチェイルは★1魔物で鯰が歩いているようなので人にまとわりついてくるだけの魔物だ

「ぬめぬめする!あー!チキショウ!行くぞ!

グレティ、エックと自分に魔法をかけろ」

 ここからは切り替えろの意味で名前を呼ぶ

「レティお願い!」『…。』

「…キーア、わざとか…?、どこで見てるかわからないからね、まだ距離はあるがそろそろ名前もあのギルドカードのにしようね」

「わかった、グレティだね!私何だっけ?」

「エックだ!しっかり覚えておけ」

「エック、エック、エック…覚えた!」

「かけますです!」

他の人には違う姿に見えるように幻惑魔法をかけた

「大丈夫です!」

「ハハハ、俺には変わらないように見えるからあまりピンッとこないな、じゃあ行くか」

 そこからは歩いた、三十分くらいで立派な門に辿り着いた、ギルドカードを見せるとすんなり入れた

「約束は二日後だったよな、それまでどうするかなぁ!」

「あんまりね食事処に行ってないから、夕食たべよう」「賛成です」

「いいなぁ!行くか!」

 食事処が割と多めの通りを歩いていると

「あそこ、すごいおいしそう!入ろう」

「確かにおいしそうだが…」

「いくです!」

わぁーと駆けていく二人、ヒューゴはどうしようと付いていった

 20品くらいあったがどれもが銀貨9枚くらいはした

店員さんをキーアが大声で呼ぶ

「すいませーん!」 「お待ち下さい」

「おい、まだ決めてねぇーぞ」

「うん、決めないよ」

「何で呼ぶんだよ!」

「ヒューゴ、エックの注文は何処でも変わらないと思いますです」いったことがなくても、レティとサウリューネにはキーアの考えはわかっていた

「???」 「はい、どうなさいますか?」

「全部!!」 「はい?もう一度よろしいですか?」

「全部!!!」 「は、は、はい!わかりました!」

「………ハッ!エック全部って大丈夫なのか!」

「大丈夫だよ!全部食べられるから!ヒューゴも食べていいよ♪」

「いやいや、お前が食べられるのは知っている!」

「ヒューゴ様、大丈夫ですよ、ここは私が出しますから気にしないで下さいね」

「わかった…申し訳ないがお願いしたい…」

払えないことはないが長く滞在しようとしてる王都で食事一回に使うわけにはいかなかった

「お前たちはどんな生活をしているんだ」

「逃亡生活です?」「笑えないな…」

料理が所狭しと並んでいく

 シュエリーの屋敷での(特別の)食事の時にどういう風に取るかわかっているキーアは、ヒューゴに好きな物をとらせていって、レティと残りをどんどん食べていく

「相変わらず、すげぇなぁ、そして綺麗だ。

グレティも結構たべるんだな」

 四分の一くらいになった時にキーアがおかわりするかヒューゴにきいたらなぜか怒られた

支払いはサウリューネが行い店を出た

「高価だけあって、すごくうまかったな」

「うん、おいしかった!」

「宿は言ってた宿の方がいいか、そこは高いか?」

「いいえ、泊まり(・・・)はすごく安いです」

「なんか気になる言い方だな」

「食事付きは一番高いかもしれません、ただしものすごくおいしい料理です」

 キーアは勿論食事付きで何回も行ってるんだなと冷や汗を流すヒューゴだった

 買えなかった果物をたくさん買ってから宿たびたびにいった、もちろんヒューゴは素泊まりである、周りを見るとお客様がチラホラと少数ながら見られるようになった

 少しの間はこの姿で出入りするのでお部屋に店主を呼んで軽く事情を話しておくことにした、受付での時間を減らすために五日分の食事付きを前払いしておく

店主は五日分を回数で計算してくれるようで、二回分食べない日は別の日に食事しても良いと大変気配りしてくれたのだった

 今日の夕食分?勿論いただきました

 お部屋で滝のところの水を器に流しフォーナを呼んでみる、すると水が光り器の大きさに足が合う等身のフォーナが現れた

「か、かわいい!!かわいいフォーナだ!かわい過ぎる!」「ミニフォーナです!!!」

『これはかわいいですねー!』

「な、なんじゃ?キーア!ここはどこじゃ?なぜ妾は小さい?」

「宿屋だよ、今フォーナが立っている入れ物にあの水を入れて呼んだの!」

「うむ、声は届いたぞ、そうか…その方法であると、身体以下の場じゃと大きさに依存するのじゃな、普通は関係なく呼んだ者の前に出るのじゃがな」

「ねぇねぇ、抱っこしていい?」

「妾をか!?そんなの!…いや、お主なら良いぞ許そう」「わーい!やったぁ、ありがとー!」

キーアは丁寧に抱え引き寄せて持ち上げた

「うーかわいい!最高!」

「う、うむ…なかなかにはずかしいのぉ…でも不思議と落ち着く…」お互い目を閉じ幸せをかみしめる

「あっ!お菓子たべる?」「急になんじゃ!やめてしまう…いやいや!うむ、食べようぞ」

「なんです!すごいかわいい生き物です」ボソリ呟く

 そのままお菓子を食べて戻っていった、これで呼び出せることがわかったので水を入れる容器も数種類買うことに決めた

 次の日の朝は久しぶりにゆっくりと寝ている、朝の中頃にキーアは目を覚ました

「なんか明るい?」

『おはよう御座います、グレティ様はまだ寝ています』「サリューおはよう、あっそうだったね えっと、エックだね」

『はい、合っています』

「うーん、キーアおはようです・・」

「グレティおはよう、エックだよ」

『うふふ、グレティ様おはよう御座います』

「…エックに言われたです!サリューもおはようです」 魔法は忘れずにかける、朝食を二時間後にと頼み中心を一本ズレた道に並ぶ露店街に行ってみる

 金物が並んでる店でコップ、平皿、大皿、盥を一つずつ購入する、盥を購入する人は少ないようでおまけにコップをもう一個くれた、まぁいらないが。

 キーアが食いついたのはやはり食べ物の露店、色とりどりの小さい飴が二十粒程入ったケースを二つ買う

スコーンに似たような菓子を並んでるの全部買った時はお店の人が慌てて一時閉店して作る作業をしていた、今回使ったお金は銀貨7枚

 宿で食事をとってから妖精の森にいく、小川で水を汲みフィンリィの家にいくとファイとローが出迎えてくれた

「「いらっしゃいませー」」

「キーアさん」「レティさん」

「きてたのにごめんね」

「果物おいしかったよ」

「うん!よかった!また違うのもあるから好きな物をとって!」いくつか並べていく

「「ありがとう」」

「森では見ないの多いから」

「これ前にもらったのだ」

 どれにしようか悩んでいるようにあっちにこっちに飛んでいる

「全部あげよっか?」

「「いいの!?」」

「いいよね?」「はいです」

『また買えばいいことですからね』

「「うれしい」」

ファイがキーアのローがレティの周りをクルクル飛び回る

「そういえばフィンリィは?」

「えーと」「うーん」

  「「仕上げ」」

「仕上げ?」「『???』」

「ごめんね、母に会った時に聞いてね」

「わたしたちも応援しているからね」

「??うん、わかったありがとう」

少しお話しして、他には寄らずに宿屋に戻った


 朝もまだ早い時間、ヒューゴを部屋に呼んでおく

「ヒューゴ、朝ご飯食べる?」

「三人分ですから遠慮しないでもいいですよ」

「何で三人分なんだよ!…でもせっかく泊まっていて、うまいという料理は一度は食べたいと思ってた…いいのか?」 「いいよ!」

「うん、じゃあ頼む!楽しみだ!」

 多少複雑だが、奢りと言えば素直に受け取るタイプなので素直に喜ぶ、店主に伝えもうすぐ一時間という時にノックがされた

「きた!」 「朝早くに申し訳ありません」

「…何だ違った」「いやいやいや、兄さんだ!」

「うん?この声は…ヒューゴか?」

「トレスターク、入るです」レティが鍵を開ける

「おはよう、何でヒューゴがいるんだ?待ってもらうように言ったはずだが」

「兄さん久しぶりだな、あぁ聞いたぞ、だが少しでも手伝うことがあればと思ってな」

「そうか、それはありがとう、だがな…」

ノックされて女性がご飯の用意が出来たと

「わーい!いこー」

「…後で話す」「わかった、兄さんは朝は食べたのか?」「食べたぞ」

「早くいくよ!」「わかったわかった!」

「話しは後です」「…俺も付いていく」

 朝ご飯を食べる、他の大部屋も使われている所もあった

「おお!これはすごい!朝から豪勢だな!」

「うん、食べよう!」

「「「『いただきます』」」です」

「…緊張感はないのか?」

「あれからも変化なしです」

「…そうか」

あっという間に食べ終わりお部屋に戻る

「まずは、お前らの話しをきかせてほしい」

「ヒューゴと、レ、グレティに乗ってきて買い物をしたよ」「…わかった、質問にしよう」

「グレティとはなんだ?」「レティ」

「兄さん、こいらに偽名を使わせている」説明中

「わかった、あれから狙われることはないか?」

「ないよ!」

「そうか…、ヒューゴも合わせてきいてくれ、この件は王子によるものだった、そして解決した」

「よかった!」「はっ?どういうことだよ」

「偽装は解いちゃっても大丈夫です?」

「あぁ大丈夫だ!俺もよくわかっていない…が『アレリアム・サルフォード』の個人的な恨みによるものだったという証拠及び自供があった。公にはされずにひっそりと処理されるだろう、キーアはそれでもいいか?」トレスタークは一息に言った

「いいよ!」

「いや、意味がわかんねぇ!キーアも絶対わかってないだろう!」

「とりあえず解決したんでしょ?それならいいんじゃないかな!」「まぁ…な、、そうだな!キーアに危険が無くなったのはよかった」

「質問はあるか?」

「ない!」「アレリアムなら納得です」

「あれ?知り合い?」「二回あってる人です」

「王子様とも会ってるのか!」

「キーアたちは城に褒章授与式で呼ばれている」

「!!マジかよ」

 キーアは悩んでいるが出てくる様子はない

トレスタークは手荷物から煌びやかな手紙を取り出す

「最後に、これが届いている」

「わぁ、綺麗だね!えーっと、アルド?からのお食事に招待する」明日から一週間いつでも、お昼にと書いてある

「知らない人だね?でもご飯を食べられるってことだよね?」「お、おま!」

「そうです、期間を設けてくれてるからクエルもいますです」

「クエル?クエル!じゃあ行こう!明日でいいかな?」『大丈夫です、またお城は緊張しますね』

「ヒューゴもいくの?」

「キーア、残念だが招待状を受け取っていない者はいくことができない」「残念じゃねぇ!、絶対行っても楽しめねぇよ…」

「そうなんだ?」「明日でいいのか?」

「うん!」「わかった、知らせを出しておく、朝遅い時間に門の前に来てくれ」「はーい」

「ではな、ヒューゴは一緒に来てくれ」「おう、わかった、キーア、朝飯ありがとう!またな」


 襲撃の可能性が無くなったことで、怯えることなく(・・・・・・・)外に出ることが出来るようになった、たびたびの店主にも説明して市場で果物を買い込み妖精の森へと行った

 切り株に到着すると、すぐに小川からフォーナが現れた

「フォーナ!どうしたの?」

「聖域に来てくれるかわからなかったのでな、会いにきたのじゃ」

「わーい!私も会いたかったよ!」

「そうか、嬉しいぞ」

「お菓子あるよ!食べよ♪」

「ありがとう♪いただくぞ」

楽しそうに笑い合って、お話しして消えていった

『何だったのでしょう?ご様子がいつもと違いましたね』「何だか安心した感じだったです」


 キリエの家にいくが留守だった、少し散歩がてらに探し歩く

「気持ち良いねぇ~」『そうですね、ここはずっと穏やかですね』「それにしても妖精も全くいませんです」

「キーアさーん」「レティさーん」

遠くの方からファイとローが飛んできた

「あ!こんにちはー!」「こんにちはです」

  「「明日は感謝祭です」」

「感謝祭って?」

「精霊様を祀り、森の維持・恵みに感謝する日だよ」

「妖精たちは準備に森の中心の方に集まっているの」

ファイとローが説明してくれる

「だから誰もいなかったんだね」

「キーアさんたちもきて下さい!」

「いいの?」「キーア!」

レティが強く遮った

「明日は約束があるのです」

「「そうなの?」」

シュンとしてしまった

「そうだった…、明日にしちゃったんだ…」

「ファイ様、ロー様、感謝祭はいつ頃から始まっていつ終わるのですか?」

「朝から」「夜まで」「「なの…」」

「少し遅くなってしまいますが、夕方辺りから入ることは可能ですか?」

「「うん!」」「少しでも参加して欲しいな」

「きて下さい!」

 笑顔になってくれた、そうして約束をして準備に戻っていった

 キーアたちはウリュート、ラウドにもいき準備したのであった

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