表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
楽園は遙か遠く  作者: 加藤伊織
断章・1

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

30/59

彼女の追憶

既に10万字弱で書き上がっているので、ちょこちょこ直したりエピソードで足す部分があったら直しながらアップしていくつもりです。




全5章の予定ですが、年内に3章まで上げたいなあと思っていま……した。2章と3章の間に断章があった……自分で忘れてました。


その後は直し部分がたくさんあるのでちょっとペースダウンします。

 子供の頃、目の色が気味悪いと言われ、半泣きになりながら家に帰ったことがある。

 面と向かってそう言ったのは何歳か年上の幼馴染みだったが、口さがない大人も時折こそこそとそれを話題にしているのを私は知っていた。


「紗代、紗代、どうしたの。おいで」


 重い気持ちで靴を脱いでただいまと言うと、その声音だけで祖母は私に何かがあったのに気づいてくれた。

 後から思えば、祖母は驚くほど人の心の機微に聡い人だった。その頃の私はそんなことはわからなかったけども、悲しいときに必ず側にいて甘えさせてくれる祖母のことが大好きだったのは覚えている。


「私の目の色が、気持ち悪いって」


「ばあちゃんは気持ち悪くないよ。紗代の目はね、冬のお陽様のようだよ。夏のうんと暑いときのお陽様じゃなくて、寒い時に暖めてくれる優しいお陽様。ばあちゃんにはそう見える」


「……髪の色も変だって。日本人じゃないって言われた」


「珍しいとは思うよ。でも、それと変なのは一緒じゃないでしょ。その髪もその目もね、きっと紗代が特別な子だからだよ。神様の生まれ変わりなのかもしれないね」


「ほんと?」


「ばあちゃんとお父さんとお母さんにとっては、紗代は特別。本当に本当に特別だよ」


 話をすり替えられた気はしたが、その時は家族に特別と言ってもらえることが嬉しく、私はそれで機嫌を直した。



 おそらく祖母は、貴種が「堕ちた神の末裔」なんて言われてたのを知っていたのだ。

 だから、神様の生まれ変わりなんて言ったのだろう。


 そうわかるようになったのは、祖母が亡くなってから十年ほど経ってからのことだった。

なろう初投稿作品です。ガンガン更新しますので、気になったらブクマ・評価いただけると大変嬉しいです。よろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ