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序章 彼女の夢
既に10万字弱で書き上がっているので、ちょこちょこ直したりエピソードで足す部分があったら直しながらアップしていくつもりです。
最初の内は頻度たくさん、あとは1日2回とか1日1回などで更新するつもりです。
時折夢に現れるのは白い部屋。
狭いベッドに横たわる愛する人。
抱きしめたいのに手を伸ばせない。
止めどなく涙が流れても、涙が尽きることはなかった。
会いたい。会いたい。会いたい。――でも、もういない。
いつまでも、胸の奥には気持ちがくすぶり続けている。
それでも耐えられたのは、あの人の気持ちが間違いなく自分にあると知っていたから。
「……会いたい」
そう呟きながら目を覚ますときにはいつでも涙を流していて。
誰に会いたいのかはわからないけども、私はずっと誰かを待っている。
会えるかどうかもわからない、「誰か」を。
なろう初投稿作品です。ガンガン更新しますので、気になったらブクマ・評価いただけると大変嬉しいです。よろしくお願いします。