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08~運命を変えるスイッチ~  作者: ストーリーしりとり倶楽部
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そんなことって

体勢を何とか整えて、田口君はラッコのいる方向に向かった。

よしこは、とりあえず道の隅の方に後ろ向きで立たせておいた。とても重かったが、ラッコのバケツほどではなかった。


田口君は走り、さっきのベージュの壁の家の近くまでたどり着いた。


しかし、しっかりと目を凝らして見たがやっぱり無い。

ラッコのバケツが無くなっていたのだ!!


「ラッコは!?」

田口君は辺りを見渡してもう一度ラッコを探した。

すると、2m先に何やら人らしき姿を発見した。


……人……??

なのか……?


田口君は自分の目と脳を疑った。


疑ってすぐには近づけずにいた間に、


がしっ!!

よしこに後ろから引っ張られてしまった。

さっき一時停止ボタンを押したばかりなのに…。


「タグチ、あなたノしていることは…ムダなのです。」

「え…?」


さきほどのベージュの壁の家の人と同じ事を言われた。

「…ラッコは…かれハ……、はじめかラ…。」

とだけ言うと、よしこの動きが再び止った。


「えっ!?何だそれ?ラッコが何?よしこ!?

ラッコのこと知ってたのか?!」


何を聞いてもよしこはもう止まってしまって返事がない。

意味深なことだけ言って機能停止するなんて……わざわざ止めに来た意味とは……。


だがしかたがない、だってもう、田口君の目には真実が映っているのだから。


大体2m先くらいにあった人影だ。もう目にはしっかりと映っている。

ただ、それを認めたくないだけなのかもしれない。

田口君はまだそれがなんなのか理解できずにいた。


「よしおくん……」

それは田口君に、そう話しかけた…。



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