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08~運命を変えるスイッチ~  作者: ストーリーしりとり倶楽部
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非日常は突然に

鈴丼村りんどんむらで生まれた、田口泰造たぐちたいぞうはちょっと変わっています。


鈴虫の音色を聴きながら、畑への道をらんらんと歩いていました。

たびたび遭遇する鈴丼村の人達ににこやかに挨拶をし、歩き続ける事約十分。田口君はふと足を止めました。


多分、それは誰にとっても衝撃的な出来事だったと思う。

田口君は、自分が向かっていた畑の三つほど前の区画にある畑で、ありえない光景を見た。

・・・ラッコが倒れていたのだ。


田口君はラッコを抱えながら

ラッコを観察してみると、何やら様子が少しおかしかった。顔色がわるいのだ。しかも何やら体が熱い!ラッコなのに!


にわかに信じがたいが、ラッコは確かにそこに存在していて、どうやら体調があまりよくない状態らしかった。


ラッコの顔は灰色で体は人肌より熱かった。


ただならぬ状況だと思った田口君は、急遽田んぼへと向かうことにした。ラッコを抱えながら…。

田口君は

「もっと生物学を学んでおけば良かった」と少し後悔した。


だが今さら後悔しても仕方が無いと田口君は田んぼへと急いだ。

駆け足で田んぼへ向かい、たまにラッコの様子を覗き込んだ。ラッコの身体は汗でぬれびしょびょだった。きっと相当辛いのだろう。


うりぼーの大群が、田口君の前を横切っていた。

田口君はそれにどうすることもできず、しばらく立ち止まった。

うりぼーの大群が去ると、田口君はようやく目的の田んぼにたどり着くことができた。


田口君はラッコを田んぼの中にゆっくりと入れた。

するとラッコは先ほどよりかは穏やかな様子で、水に身を浮かべた。


しかし田口君は気づいてしまった。


「やっぱり田んぼじゃ無理があるか…。」


田口君は急いで家の物置へと走っていった。



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