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【創作怪談】マンションの霊

作者: ペンギン軍総帥

これは知人から聞いた話なんですが、

彼女が社会人2年目の時にとあるマンションの4階に引っ越したそうなんです。

彼女はまったく霊感がないんですが、マンションに引っ越してからなーんか頭痛がしたりとか、彼女しかいないのに玄関とか浴室の方から音がする。

まあ、いわゆるラップ音ってやつですね。

でもあまり気にしていなかったんですって


そのうちそのラップ音が激しくなって夜中にペタ、ペタ、ペタと子どもが裸足で歩くような音がしたり、浴室からパンッという破裂音みたいな音がするんですが、

彼女が「うるさいぞー、静かにしろー」と言うとピタっと止むから大丈夫だったそうなんです。


ある日マンションに帰ると彼女が集めているぬいぐるみが5,6体あるんですけど、それが床に散乱しているんですって。

仕事で忙しかったというのもあるんですけど、そこで彼女ブチ切れたそうです。

「遊ぶのはいいけど、元に戻せー!」


それからというもの怪奇現象は無くなったそうです。

それから数か月経って、彼女がマンションのエレベーターに乗って、

自分の住んでいる4階のボタンを押して、ウイーンと上がりますよね。

そして4階に着いて、エレベーターのドアがチンと開いたと同時くらいに「ギャーーーーーーー」という断末魔みたいな声が聞こえて、この知人が住んでいる部屋から人が転げるように出てきたんですって。


すぐに携帯で警察を呼んでこの人を逮捕してもらったんですが、

話を聞いてみるとこの人指名手配されている強盗殺人犯だったそうです。

この犯人曰く、部屋に30人くらいの子どもの霊がいて、楽しく遊んでいたそうなんですが、この犯人を見るや否や襲い掛かってきたので、部屋から転がり出てきたということです。


この知人の彼女はもうこの部屋から引っ越してしまったので、まだあの子どもの霊がいるかどうかはわかりませんが、例の強盗殺人犯は逮捕された2週間後に自殺して亡くなったそうです。

評価とかしてくれると嬉しいです。

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