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異世界転移した私  作者: たぬたぬたぬき
99/558

黒豹盗賊団





「食料を持ってきたぞ!」


「ナンダァ?いつもは催促しねぇとださねぇくせに今日はヤケに積極的じゃねぇか…」


「今日は交渉したいことがあってここへきた。お前らがさらった女の子は無事なんだろうな!?」


「交渉は受付ねぇ…さっさと食料をよこせ」


「無事が確認できなければ食料は全て燃やす」


「チッ…」


「リーダーと話がしたい。」


シャキン…「舐めてんのか?」


「…」


「交渉したい理由はこれだ」バサッ…


ヒュー…


「お前たちがさらった村の娘とこの流れ者の娘を交換したい。それとここにある食料が村の全てだ。もう何もない。だからこの娘とお前たちがさらった村の娘を交換して食料を持って他所に行って欲しい」


「交渉はそれだけか?」


「あぁ、そうだ。それをリーダーに伝えてこい。ここで待つ。」


「…」


「わかった少し待ってろ…」












「しけた村ァしてるくせに交渉する度胸はあるとはな…」


「お頭…どう思います?」


「そいつはツラは良かったのか?」


「あぁそれは間違いない。今そこにいる女よりは確実に良い値段で売れますぜ」


「交渉は娘の交換と食料全て差し出す代わりに村から出て行く…だったか?」


「えぇ…別に出て行かずとも全て若い女をさらってやってもいいのでは?」


「だがあの村にはろくな女いなかったから移動させるだけ手間だ…よしその交渉受けてこい。交渉の見張りに弓兵を二人影から配置してお前ら全員で取引に行ってこい」


「了解しました」













「オラァ!歩け!」ドカッ…


「うっ…」


「うちの寛容なお頭は取引に応じると言ってくれたぞ」


「ありがたい。」


「俺たちはこの取引が終わったらここを去る。それまでは余計な真似をするなよ」


「わかった…だから早くリーンちゃんを…」


「まちな!まず食料が先だ。お前らがここまで持ってこい」













「次は女だ」


「先に食料を渡したんだから次はリーンちゃんを先に…「寝ぼけたこと言ってんじゃねぇ!」


「先にその女を渡せ。安心しろこの女は必ず返してやる」


「…」


「ほら…」


テクテク…



「よぉし…おうおう…ご丁寧に縄まで縛ってくれちゃって…」


「さぁ…リーンちゃんを!」


「ほらよ!持っていけ!」ドガッ…


「あぁ…リーンちゃん…大丈夫だったかい?」


「村長さん…」


「はやくリーンちゃんを村に!」


「はい!」














「いやいやいや…これは上物じゃねぇか…」


「この辺の顔つきじゃねぇな…外人か?」


「…」


「この反抗的な目たまんねぇな…前のやつは怯えるだけで何も喋りやしないから繋いでおいたままだったが…こいつは中々…いじめがいがありそうだぜ…」

「おっと…変な気は起こすなよ…もし俺の手から逃げ出しても隠れている弓兵に殺されるのがオチだ…そうなれば村人なんぞ皆殺しよ…」


「くっ…」


「ん〜ん〜…いいねぇ…今夜は楽しみだなぁ…おい…」モミッ…


「…」

(これがあの有名なくっころというやつか…)

(あんまり気持ちのいいものじゃないなぁ…)モミッモミッ

(今無茶して姿の見えない弓兵から襲われるのは避けたい…)

(なんとかチャンスを見つけて逃げなきゃ…)













「お頭つれてきやしたぜ…」


「ほう…どれ…」

スッ…


「ん〜…反抗的な娘だな…」

「ん〜この目、いいなぁ…」


「いいでしょう!?食料も手に入ったし道すがら楽しんでやりやしょうぜ…」


「あぁ…いい案だな…この村にはろくなやつはいない。次のヨーク村を通り過ぎてルフ村に向かい港町でこいつを高値で売り飛ばすぞ」


(港町ってベルグール?都市ではそんな貿易か裏でやってたのかな?でもそれにしては…)


「おい、おめぇら!飯食ったらここを発つ!出発の準備をしておけ!」


「へい」


「まずは腹ごしらえだ…酒もたっぷりあるし…馬車の中でも酌はできる…こぼしたら…罰を与えなきゃいけないからな…楽しみだぜ…」








ミシッ…


「しけた村のくせに肉は多めですねぇ…」


「女もすくねぇし酒も安酒でカスみてぇだがこの女は上玉だ。」


「夜が待ち遠しいですねぇ…お頭ァ…」


「おうよ…俺が飽きたらお前たちにも使わせてやっから楽しみにしとけよ!」


「「「ヒュー!」」」


「「「さすがお頭!」」」


「子分に娯楽を与えるのもできるお頭の務めだからな!がははは!」






(そろそろ頃合いかな…胸揉まれたのは嫌だったけどリーンちゃんのため…仕方ない…)


(ぎちぎちに縛ってある風だけどナイフ持った状態で縛ってるからそれで縄を切って…)


「いでよ!おはぎ!」


「あ!あの女!」


「陸の型!ソイルバインド!」


「「「ん!?」」」


「はいいっちょあがり〜♪」


「てめぇ…魔法使いだったのか…」


「違うけどそんな感じ〜うちの可愛いリーンちゃんは返してもらったよん」


「どう?私の魔力のこもった土拘束のお味は?」


「くっそぉ!かてぇ…ふっ…」


「いやぁ〜無理無理(笑)流石に魔力で作ったものだしそんな細腕じゃ…」

「さ〜てどうしてくれようかな〜…君達には村のみんなに大きな借りがあるわけだし…」

「特にそこの小物!お前お頭に差し出す前にさんざんいじくってくれたわね!?」


「はぁ!?お前の小さい貧乳をお頭に出す前に大きくしてやろうと思ったんじゃねぇか!ふざけんな!」


「お前後で覚えてろよ…」






ミシッ…




「ん?」


「フッ…」バキッ…



「そんなのアリですか…?」


「よう嬢ちゃん…さっきの奇襲中々良かったぜ…ただの村娘だと侮ってみれば中々…」


(えぇ〜あれ壊すの?こいつ強そうだから土管並みの分厚さにしておいたのに!?)


「危うくお縄に頂戴しちまうところだったぜ…この筋力増強の指輪がなければな…」


「うっわ〜だからか〜どうりで力がお強いわけで…」


ガチャ…「さぁて…お嬢ちゃんの土魔法と筋力増強された俺の肉体とこの魔剣両手戦斧とどちらが強いかな?」


「ひえぇぇぇ…」


「まずは…逃げられないように両足をいただくぜぇえええへぇ!」


「ひやあああああごめんなさいいいいいい」



「あっずりいぞ!逃げんじゃねぇ!」


「あんな化け物相手にできるかああああああ」


「まてやおらああああ」















「いやああああ」



「オラァオラァオラァ!」バキッ



「ええええ!?木を一撃で!?」

「無理無理無理!熊並みじゃん!!!」

(足が遅いのが唯一の救い…)



「おっさん筋肉すごいけど足遅いね!ぶは!(笑)」


「てめぇ…足だけで勘弁してやろうと思ったが…もう許さねぇぞ!ぶっ殺してやる!」



「その短い足で私に追いつけるわけないじゃん〜(笑)」


「よくも俺様の容姿をバカにしやがったな!」バキッバキッ!


「うわあああ」








(もう少しで村だ…)


「村に逃げ込もうってか!いいぜ!村人ごと一人残らず殺してやるぜええええ」




(3…2…1…)


「おはぎ!」


ゴゴゴ…


「うおっ!?…グハッ…」


「テメェ…わざとコケさせるために段差だしやがったな?」


「えー!?なんのことー?計算では壁が出るはずだったんだけどなぁ〜(棒)」


「いい度胸じゃねぇか…!?」



ヒュンヒュンヒュンヒュン


「こんな矢が俺様に効くかよ!」


「なんだ…?」




「よう…よくも好き勝手やってくれたのう…」


「お前…生きて帰れると思うなよ…」


「何かと思えば…ろくに言い返しもできない耄碌じじいの村長と…なんだぁ?…神父のジジイか?」



「おいおいこれはなんの真似だ?ゴミでリングを作って俺を逃がさねぇってか?」


「入り口もミキちゃんに塞いでもらったから安心して戦っていいよ」


「ハッ(笑)笑わせてくれるぜ…この黒豹盗賊団の頭である俺をジジイ二人で倒すってか!?しかも…王国の基本スタイルである盾と剣じゃなく雑兵用の安物の槍でか!?笑わせてくれるぜ!」


「…」

「…」


「この筋力増強の指輪に…魔核を使い捨てしちまうが強力な力を付与してくれる長柄戦斧…まずはじじい二人を血祭りだ…」


「ごたくはいい。そろそろ初めてもいいか?」


「聖騎士気取りか?いいぜいつでもかかってこい!」


「おい…どっちから先にやる?」


「あぁん?」


「久々の獲物だから俺がやる…」


「そういうと思ったが…譲ると思うか?」


「じゃあ右半分は俺が」


「俺は左半分か…」


「おしゃべりは地獄でやんな!オラァ!」


スパッ…


「!?」


「はい指輪いただき」


「うがああああああああああああ俺の俺の指がああああああああ」



(えぇ…なにあれ早いってもんじゃない…)


「おい!楽しみを奪うんじゃない!」


「そりゃすまんかったな。生命力強そうだから弱らせてやろうと思ってな」


「いらん気遣いだ…」


「クソがアアアアア!ジジイ死ねや!」


「おいおい…指落とされたぐらいで怖くなったのか?まだ何もしてない俺に向かってくるとは…」



「ハアアアアアアアア!」ドゴーン!



「はぁはぁ…これで一人…真っ二つだぜ…」ブシュッ…



「がアアアアア足がああああああ」


「おいおい…楽しみを奪うなとか言って足落とすか?普通…」


「久しぶりだったもんで力加減を間違えただけだ…」


「嘘つけ…」


「それと意外とこの槍切れ味いいよな。」


「あぁ…丈夫に作ってあるしこれは良い槍だな…」


「先端に重さを乗せて持ち手自体も軽すぎず重すぎず…」


「貴様ら…」

「貴様ら何もんだ!」


「ただの村長と…学業を子供達に教える優しい神父だ」


「うそつけぇ!なんの身体強化魔法使ってるかしらねぇがただのジジイが俺に勝てるはずがないだろう!」


「な〜に言ってるんだ?」

「まだ勝ったわけじゃないぞ?」


「まだ戦いは続いている」


「…」


「降参なんてゆるさねぇからな?」


「惨めな姿になるまで切り刻んでやる…覚悟しろ…」


「こんなところでくたばってたまるか!」かちゃかちゃ…


「おぉ…何かするぞあのデブ」


「何すると思う?」


「ん〜良いとこ村で自爆して村ごと吹っ飛ばすとか?」


「それは困る」


「ただそういう、そぶりではないな…魔核を付け替えて…」


「この魔核はなぁ…いざって時のためにとってた切り札よ…さぁ!魔核の力を吸え!俺の戦斧!」


「お〜お〜なんか黒い光を纏い始めたぞ」


「ほー(笑)あれは呪いの武器だったか…あのデブ死んだな」


「ハーッハ!どうだ…この再生能力…ちぎられた指も…足も元どおりよ!」


「えぇー!!!あんなのアリ!?」


「アリだからここにこうして存在してるんだろうがよ!」


「この戦斧の真の力はな…使用者をどんな傷も回復させてさらに元の2倍の運動性能を付与してくれるまさに魔剣なんだよ!ハーッハッハ!」


「魔剣ずるい…」


「…」

「…」


「興が削がれた。」


「ワシもだ…」


「おい!ジジイども!何くっちゃべってやがる!」


「じゃんけんで負けた方があれの相手な」


「え〜…いいよ!」


「じゃんけんぽん!」


「よっしゃ!」


「あぁ〜…なんでじゃああああ」


「日頃の行いだな…」


「暇な村長がなんの行いを…」


「死ねやオラァ!」


「くっ…」


「じゃあ私は帰る。可愛い妻と孫がいるからな…じゃあの〜」


「えぇ…」


「くっ…バカにしやがって…」


「はぁ〜」


「何ため息ついてんだよ!」


「お前さんさ〜それ誰にもらったの?」


「これはある裏の武器商人から買ったんだよ!」


「いくらで?」


「うるせぇ!そんなことはどうでも良いだろう!それよりいいのか?魔剣の力を解放した俺を前にびびって一人が逃げ出したようだが?」


「逃げたんじゃなくて帰ったんじゃろ?ワシも帰りたいな〜今日は何食べようかな〜」


「…ふっ…ざっ…けっ…ん!じゃねぇぞオラァ!」ドゴーン!!



パラパラパラパラ…


「…」


「どうだ?言葉もでねぇだろ…これが俺の魔剣…グハッ…」ポタポタ


「なんだと…!?このスピードを持ってしても…奴の剣速が見切れないだと…!?」

「そんなはずはねぇ!」ヒュン…


















「ゴハッ…」


「ゼェ…ゼェ…」


「テメェ…マジで何もんだ…」


「お前は勘違いをしている」


「あぁ!?何をだ!」


「まず村長が帰ったのは逃げたからじゃない」


「…」


「そして今お前を切り刻んだのはワシではない…ワシはお前の攻撃をかわしていただけだ」


「あぁ!?じゃあ誰が…」


ギロッ…


「え!?いやいやいや!私じゃない!私なんもしてない!」


「嘘つけぇ!テメェまた姑息な真似を…お前から殺してやる!」


「ひどい誤解だーーーーー!」


「残念ながらミキちゃんでもない」


「じゃあ誰がッ!?…グハッ…指が…」


「…」


「良い加減誰なのかおしえやがれ!」


「はぁ…冥土の土産に教えてやろう」


「今お前を攻撃してるのは誰でもない。その斧だ」


「何を言って…!?グギャアああああ足が!足がアアアアア」


「…」


「バカな…そんなはずは…だってこれはあの魔剣で…」


「それ魔剣じゃないよ」


「!?」


「じゃあこれはなんだっていうんだ!?」


「それ呪われた武器。呪殺剣だね。」


「!?」


「魔核はめた時黒い光が出たの見たでしょ?」


「…」


「あれ普通は黒じゃないんだよ」

「黒の光は呪殺剣の特徴」


「そんな…俺は大金はたいて…魔剣と聞いて買ったのに…」


「もしそれが本物の魔剣なら金貨600〜900はするんじゃない?」


「…」


「それやすかったでしょ?」


「と言うことでもう君は死ぬんだな」


「グハッ…血が…血がとまらねぇ…」


「ミキちゃーんこっちおいで〜」





「なんですか…?」


「今からこいつ死ぬからよく見ておくんだよ。これが呪殺剣を使ったやつの末路だよ」


(えぇ〜…これ見るの…?グロい…血の匂いが臭いんだけど…)


「俺は見せもんじゃねぇ!」ガチャ…「オラァ!」


「ブチッ…ブシューーー!」


「あああああ俺の腕がああ」



(これはひどい…)


「他に見たいやついれば近くに来てくれても良いぞ〜」


「「「…」」」


「遠くから見るぐらいで良いか…」


(そりゃこんな血吹き出してるやつの近くに行きたくないよねぇ!?私も来たくなかったよ!)


「グハァ…」ビチャビチャビチャ…


「はぁ…はぁ…はぁ…」


「成仏して天国行けよ。…でも人殺してたら行き先は地獄だけどな」


「フッン…行き先は地獄で結構だ…」


「なぁ…頼みがある…」


「なんだ?トドメをさしてくれとか墓を立ててくれとかはお断りだぞ」


「そんなことじゃねぇさ…俺の…可愛い子分たちを…見逃してくれないか…」


「えーどうしようかな〜(笑)」


「貴様…うぼえ…」ビチャビチャ…


「もし殺したら…テメェを呪ってやるからな…」

「神父を呪うって斬新だね。やってみろよ…」


「…」


「お願い…します…」

「あいつらはもともと農民で…食い扶持がないから俺が無理やり誘ったんだ…」

「あいつらは誰も殺しちゃいない。」

「殺すときは俺がやってた」


「…」


「見逃すことはできないが…命までは取りはしない」

「これで良いなら約束してやる」


「…」


「こちらに選択肢はねぇからな…それでしょうがねぇ…でも感謝は…し…ねぇ…ぞ…」


「…」


「死んだか。つまらん最後だったな」


「…」


「さて…子分を連れてきてくれないか?」















「お頭!」


「一体誰がこんな酷いことを…」


「テメェ…「やめろ!」


「…」

「お頭のこの有様は普通じゃない…」


「それに奴が持ってるのは槍だ…そして血がついてねぇ…」


「でも…じゃあこの傷はなんなんだよ!?」


「お前らのお頭を殺したのはその呪殺剣だ」


「これは…お頭の武器…」


「これを発動させて死んだ」


「…」


「お頭からお前らを見逃せと言われたが流石にここまでされて見逃せはしない」


「あぁ…俺たちの負けだ殺せ」


「…」


「殺しはしない。が…ただで許してやれるほどこちらもそこまで義理はない」


「貴様らにはこれから村の使用人となってもらう」


「奴隷か…」


「奴隷ではないが似たようなもんだな」


「もし逆らったら…?」


「そのときは殺させてもらう。お頭の願いをお前らが踏みにじるのなら容赦はしない」


「わかった。」


「これで話は決まりだ。じゃあ早速お頭を村の外に運んで手厚く葬ってやれ」


「いいのか!?」


「あぁ、その代わり逃げたら殺すぞ」


「ありがてぇ…」


「どっちみちここに置きっぱなしじゃ邪魔だからな…」







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