帰り道11
「よし、出かけるぞ」
「今日も雨か…」
「今日で芋虫の手前ぐらいまで行くぞ」
「確か芋虫過ぎたところあたりにいい感じの休憩所なかったっけ?」
「あそこは砂がサラサラしてて気持ちよかったですよね」
「今日はあそこで一泊だぁ!」
「あ、今日は薪拾いやらないから道中拾って行こう」
「酒が飲みてぇ…」
「そういえば店主さん酒好きだったんだね」
「酒以外何もいらなねぇ…と言いたいんだが結婚してから可愛い嫁ちゃんに酒禁止されてな…」
「じゃあ都市で飲んだのは?」
「あんないい酒を目の前に飲むなという方が気が狂ってる」
「なるほど。愛の力で禁酒してたけど嫁ちゃんと離れて愛の力が薄くなり飲んでしまったと」
「可愛い嫁ちゃんがいるから我慢もできる。でもいなければ俺はあんな感じだ」
「お嫁さんグッジョブ…」
「村に着いたら流石に行商人来てるよね?」
「流石にもういるんじゃないか?」
「でもいたらいたで私たちの意味だけどね…」
「でもいい経験になったじゃないか」
「そう…です…ね〜」
「あ〜ムクドリが飛んでますよ」
「そろそろ芋虫の巣が近いんだろうな」
「私いいこと思いついちゃったんだけど」
ぱちぱちぱち…
「土戦車?」
「戦車ってあれか?馬が複数人乗れるの馬車を引いて操縦者がいて後ろのやつが攻撃するあれか?」
「うーんそれはむかーしの戦車だね」
「私が言ってるのは、簡単に言えば動く家みたいな」
「そりゃあ、あれば便利だけど動くのか?」
「魔力で動かすのは無理。だから車輪をつけてみんなで押して進むタイプにしようかと」
「あ…祭りに使われる山車みたいなやつか?」
「う〜んかなぁ?」
「馬車はどうする?流石に乗っけるにしても重過ぎたら進めないし馬が外に出たらそれこそ芋虫の餌食だ」
「馬さんには少し負担かけちゃうけど安全に通るにはこの方法がいいかなと思いまして」
「よくよく考えたらソウ先生を餌にしてる間に逃げられるほど、私薄情じゃないじゃないですかぁ!?」
「なので薄いですけどみんなを囲って守れるような戦車で行こうかと」
「車輪部分に魔力を注いで滑りを良くするのでみんなで押せばあの危険地帯を安全に抜けられるはずです」
「それが本当にできるならそれの方がいいけど…」
「まぁ明日を楽しみに任せてください!」




