帰り道9 風邪引いた
「ん…」
「お?気がついたか?おはよう」
「ここは?」
「ヨーク村の宿屋だ」
「私…また結構寝てた?」
「いや?今さっき宿屋に着いたばかりだ」
「そうなんだ…ゴホッ…ゴホッ…」
「まぁまぁ無理すんな。女は男より体温が低い…その分風邪引きやすいんだろう」
「うん。ごめん。」
「気にすんな。」
「うん」
「今リーフが薬もらって来てるからすぐに楽になるさ」
「ありがとう」
「寒くないか?」
「大丈夫…ホッカイロ犬ワン太とリーヴェルが居てくれるから…」
「そうか…飯作ってもらってくるからもう少し寝てろ」
「うん」
「ミキさん〜」
パチッ
「ご飯とお薬ですよ」
「ありがとう…」
「さ、ゆっくり食べて…」
「お薬飲みましょうね〜」
「ニガイ…」
「は〜いお水飲みましょうね〜」
「じゃあもう少し寝てください」頭を優しく触る
「すー…」
「ミキさんを見守ってね」
(わふ…)
(キュゥ…)
「どうだった?」
「食事も全部食べれましたし薬も飲みました。」
「そうか…これでひとまずは安心だな」
「村は目と鼻の先なんだけどな」
「それは言わない約束ですよ」
「すまねぇ…」
「目と鼻の先かもしれんが…タイミングによっては最後の難所があるぞ」
「芋虫の巣か…」
「…」
「奴ら梅雨になってあの湿度と晴れた日には活発に動き出すだろうな…」
「雨ならまだいいが…晴れた日には俺たちでは手に負えないぞ」
「あぁ…雨の日でないと通れないからな」
「かといってミキちゃんにツリーハウス出してもらおうもんなら鳥の巣になるぞ」
「あそこを切り抜けようと思ったら全快したミキちゃんがいないと厳しい」
「ミキさんが元気になるまでここで休養を挟んで僕達も体調を整えないといけませんね」
「俺は酒があればいつでも元気だが…」
「強がるなよお前も風邪気味なんだろ?」
「…」
「俺は体が丈夫だから大丈夫…と言いたいところだがあの戦いでの傷がまだ痛むんだよ」
「僕も…ミキさんやソウさんに比べれば大したことはないですが…そろそろゆっくり休息が欲しいとは思ってました」
「村に着いた時俺の可愛い嫁が心配してるといけないからな…ここで休んで元気に村に帰ってやるか…」
「決まりだな」
「そういえば食い終わってからでいいんだが荷馬車の荷物を部屋に運んで起きたい。ここは鍵がないから心配だ。」
「了解だ」
「わかりました」




