勝利のその後
そんなある日
村長の家に行くようにおじいさんから言われ、おじいさんとともに村長の家へ
またしてもあの時のお礼を言われ恐縮ながりながらも話をすると
その後の細かいことを教えてくれた
村の人が駆けつけてくれた時には相討ちにあったばかりの私と意識を失ったネズミがいてどっちも倒れてたらしい事。
その後私を運んで手当てをしてネズミを解体し肉は村のみんなで分けて食べて
ネズミの骨と爪、皮、魔核などは武具の材料にできるらしく村に来た行商人に売り
私に渡した薬代として補填したり村の管理費に使う事などを聞いた
干し肉にしておじいさんと私に多めに肉を配分したから、しばらくはお肉が食べられる事
あの日からスープに入ってたのがネズミの肉だったことも…
聞きたく無かったけど聞いてしまった…。
でもこの世界では(食べられる肉)というだけで価値があるらしく
昆虫系の肉に比べればちゃんとした肉で美味しい方だとも聞いた。
確かにスープに入った肉はまずくは無かった。
ただ、ネズミの肉は痛むのが早いらしく私には悪いけど
久しぶりに食べられるお肉!ということもありその晩にみんなで分けて食べてしまおうとなり
あの日の夜に私が寝込んでた時外でお祭りの声がしたのはそういう事だったらしい。
行商人が肉も欲しがってたが干し肉にしたものは倒した?私とおじいさんの管轄だから売れないという笑い話を聞いたりした。
動物の肉なんてその動物相手に狩りができるほど強い冒険者や駆除を専門にする人や騎士達などしか食べれないらしい
怪我の具合はどうあれズブの素人が獣と対峙して生き残っただけでも私は奇跡中の奇跡だったらしい
そんな、後日談やこの世界の獣や魔物との関わりなどを聞いて最後に村から感謝と報酬として何か武器を私に贈ると提案されたが、教会で命を救ってもらい何処の馬の骨かもわからない私を村においてくれただけでも良いと言ったんだけどどうしてもと押し切られネズミの素材を売ったお金の中から何か一つ武器買ってもらえることになった。
何を選ぶかは暫く考えて決めますと言い村長の家を後にした。
帰り道におじいさんからこんなことを言われた。
「村の者は家事や畑仕事に忙しく子供の相手ができない」
せいぜいおじいさんか私しか子供達の面倒を見れる人がいないそうで
武器の報酬は
今回の場合みたいな子供達のお守りや純粋に感謝の気持ちもあるし
村の防衛としても一役買ってほしいという色々な願いも込めて私に武器を送ることに決めたらしい
なので村長から見ても思惑がきちんとあるから遠慮なく受け取っておいて損はないと思うと教えられた。
その日夕食を食べて寝て
次の日、日課をこなし子供達とお勉強をして、私だけ個別の授業が行われることになった。
それは冒険者になるための手ほどき講座だった。
なんでもおじいさんは若い頃は何人かでパーティーを組んでダンジョンに潜るような一端の冒険者だったらしい。
ただ、専門職ではなく器用貧乏タイプでパーティーの足りないところを補う役割の冒険者だったらしく専門職を教えてあげられない事をあらかじめ言われた。
おじいさん曰く、パーティーの補助だったからこそ今まで怪我らしい怪我をせずにこの年まで生きてこれたと言ってた。
メリットは中級者から上級者になれば一人である程度立ち回れるようになる事
デメリットもあって最初のうちは特にパーティーから必要とされないから何かする時がすごく大変だと言ってた。
私も特化型よりは万能型の方が好きなので喜んでおじいさんの元で学ぶ事にした。
ちなみにおじいさんから本当にいいの?と色々確認されたけど
先生がいる状態で万能タイプならある程度は使える冒険者になって行くはずなので頑張って修行します!と言い教えてもらえる事になった。
ちなみに転職はいつでもできるらしい
この世界はレベル制ではなく国営のギルドが管轄しているランク制を採用しており
ランクを上げて行く事で上級者になれたりすることも教えてもらった
もちろんこの村にギルドは無いのでランク無しの冒険者(自称)となるらしい。
酒場で酔っ払いが自称冒険者と名乗るぐらいと同列に扱われるらしく
正式な依頼を受けられなかったりするらしいけど
村々が独自に行う討伐依頼なら受けれるが、敵の強さが未知数なのでよほど自信があるか事情がない限りは受けない方がいいらしい
それと通貨について教えてもらった。
金貨一枚で銀貨10枚
銀貨一枚で大銅貨10枚
大銅貨一枚で小銅貨10枚
小銅貨一枚で銭貨10枚
銭貨は様々な混ぜ物で作られるため形とマークを概ね覚えればいいようだ
金銀銅に属さない金属でそれらと同じその国を象徴するマークが入ってればそれは銭貨となるようだ
「主に使われるのは銀貨から銭貨が多いかな」
「なるほど。」
「さてそろそろ晩御飯にしようか」
「最初のうちは今日みたいな冒険座学…まぁ私のつまらない昔話でもしていきながらゆっくり決めていこう。急いては事を仕損じるとも言うしね。」
「はい!先生」
今日もスープにチュー肉だったけどダシだと思えば悪くない…はず…
そういえば子供達が持って帰ったお魚、私食べれてないんだけどチュー肉祭りの時に一緒に食べられたんだろうか…
「怪しいチュー肉よりお魚食べたい…ぼそっ」
「ん?なにかね?」
「いえ!何でもないです!」
「ふむ…食べられる事に感謝するんだよ。」
「はーい」
そして夜が更けていった。




