商団護衛任務1日目
「おはようございます…」
「おはよう」
「結局緊張して寝れませんでした…」
(まだまだ子供じゃな…)
(まぁ仕方ないか…明日からは安心して夜を眠れるわけではないしの…)
「“いただきます”」
「あぁ〜先生のご飯ともしばらくお預けですね〜」
「そうだのぉ〜」
「あ、そういえばミキ君に言い忘れておったことがあった」
「はい?なんですか?」
「護衛中の宿題じゃが…」
「え?宿題あるんですか?」
「うむ、これもミキ君の為じゃからしっかり果たしてくるんじゃぞ」
「宿題って何ですか?」
「肉は現地調達な!」ニカッ
「ふぁっ!??」
「なんですとおおおおおおお」
ガタン…
ガタン…
「ふぅ〜」
「これで荷物は全部か?」
「肉…」
「なに?食いもんは全部あの箱の中に入れたろ?」
「何でもないです…」
「それにしても矢多すぎだろ(笑)隣村でも侵略しに行くのかよ(笑)」
「まぁ…初めてての旅だし不安だったんだろう」
「つうかそれよりもお前の皮の方がはるかに多いけどな」
「その言い方やめろ。俺の商売道具だ」
「もうほとんど何も乗らねーぞ。お前のカバンもほとんど皮なんだろう?」
「あぁ、今年は大猟だったからな。ありったけ詰め込んで売るぜ!」
「…」
「それでは村長さんそろそろ行ってきます」
「あぁ気をつけてな」
「“いってらっしゃい〜”」
「ミキ君も気をつけてな」
「ウッス、オラ先生の弟子ッスカラ…」
「お…おぅ…まぁ…冒険者には必要な事だからしっかり学んでくるんだぞ」
「ウッス…」
「それじゃあ出発ー」
村を出て数十分…
いつもの狩りの格好をして徒歩で歩く
街道…もとい獣道に近いような村道をひたすら歩く…はずだったんだけど…
「そうそう…そのまま維持だよ!そのスピードを維持したまま」
私はなぜか御者の猛特訓をさせられている…
「難しい…」
「でも良い線いってるよ〜流石は先生の授業を半年で卒業しただけはあるね!」
リーフ君は爽やか系イケメン…色白で金髪で少しショタぽい
でも弟や妹たちが多いらしく頼れる優しいお兄ちゃん系でしっかり者
正直嫁に欲しいぐらいだ
「あ!今何か余計なこと考えてたでしょ!?馬にそれが伝わってびっくりしちゃうから集中して!」
「はい…」
優しいんだけど厳しい
そんな人です。
「次の村までは五日ほどかかるから気長に行こう」
「あ、そういえば護衛任務の報…」
「ミキさん、集中してください」ニコッ
「あっはい…」(泣)
ゴロゴロ…
「いやぁ〜それにしても梅雨になる前に出発できてよかったな」
「ほんとだぜ、このまま都市に着くまでは降らんで欲しいものだな…」
「フラグ…」ボソッ
「そうだな〜…ま、諦めちゃいるがな。」
「確かにそうだ(笑)」
(おっさんどもは楽しそうだなぁ…)
(リーフさんがニコニコだけどコエェ…一応年上だし…後余計なこと考えると見透かされてマジ怖い…)
(集中…集中…)
「今日はどこまで進もうか?」
「この辺は比較的安全なはずだし出来るだけ距離を稼いでおきたいな」
(はずとかやめて…フラグにしか聞こえない…)
「そうだな〜地図でいうと今この辺だろ…」
「この天気だし進めるだけ進んで今日は早めに野営をするか」
「そうだな」
「どこあたりで野営をする?」
「この先岩場が立ち並ぶところがオススメだ去年売りに行った時に使ったんだが他の行商人や旅人も立ち寄る比較的安全な場所なんだ」
「ほう。反対側の湖?のそばがいいと思うけどな」
「ここは沼だ…まぁ…中型フロッグや最悪それを狩りに来てる蜥蜴と楽しく野営をする羽目になるぞ」
「蜥蜴の肉はうまいと聞くし薬の素材になるけどな」
(ピクッ)
「やめとけ、奴らは群れで行動するこのメンツじゃ倒しきれない」
「そうだよな…ミキちゃんとソウはあくまで護衛だもんな、あはは」
「途中薪も拾っていこう、誰かが残してくれたものもあるかもしれないが、ないと困るしな」
「了解」
「ふぅ〜疲れた…」
「お疲れ様、初めてにしてはなかなか上出来だったよ」
「同じペースでほとんど歩きでしたけどね」
「みんなそこからだから大丈夫。ゆっくり慣らしていけばいいよ」
(このお兄ちゃん最高すぎる…///)
「はーいじゃあ役割分担決めまーす」
「って俺とお前しかいねぇじゃん」
「ミキちゃんは疲れてるしリーフは馬の世話。薪は拾ってきたから周辺の警戒と飯係だが…」
「店主は飯作れんの?」
「俺を誰だと思ってやがる」
「無理だ」
「…」
「まぁ…みんな各自持ってきた保存食でいいか。今日は特に料理するものもないしな」
パチパチ…パチン…
「うまい。」
「美味しいですあらかじめ商店で買い足しておいてよかった」
「俺は肉多めだけどな」
(ひもじい…)
「流石は女性だな!野菜しか持ってきてないなんて!」
「違う…」
「ん?」
「先生が肉は現地調達しろだってさ…」もぐもぐ
「…」
(”ドンマイ…“)
「火の番だが、四人で分担しよう。」
「今は日が暮れて3時間ほどだが初めは店主、次に俺、その次がリーフ、最後に一番安全であろう朝方にミキ君だ」
「これなら一人6時間ほど寝れることになる」
「リーフは夜が明けてきたらミキ君と交代だ」
「わかった」
「それじゃあおやすみ、と言いたいところだが、ミキ君」
「なんですか〜」
「寝る前にワン太を出してくれないか?動物のソレは俺たちよりも達者だからな。」
「わかりました。おいでーワン太」
「ハァー…ム…ムニャムニャ」
「ワン太が眠そう」
「ワン太、ごめんだけど何か物音があったら起こして?」
「ワン…」
(大丈夫かな…)
「じゃあ寝ます。おやすみ。」ワン太ぎゅー
「おやすみ」




