下準備
「今日も矢を作る」
「部屋で…一人で…」
今日は特別講義も商店の仕事もない
「一人でこうして何かやるのはこの世界に来た時以来だなぁ…」
リーヴェルもワン太も貸し出し中残っているのは超レア召喚獣になる予定のおはぎ
黙々と矢を作り続ける
大量に仕入れてしまった鏃300個…
以前材木屋さんに行った時にお願いしといた矢の胴になる部分を買えるだけ買った
次回のヒル全滅作戦に使うための矢だ
「地味に時間かかるなー。なーおはぎ」
モゾモゾモゾモゾ
最近おはぎをみてて分かった事がある
どうやらこいつは魔力が実体化したものと言っていいらしい
そしてゴーレムにもいくつか属性があるらしい
基本は魔法と同じ4属性のゴーレムに亜種が存在するらしい
私のは土
土の多い所なら呼び出すときや状態を変える時に魔色の消費が少なくて済むらしい
魔力と想像力でどのようにも在り方を変えられるのが初級で手に入るゴーレムのいいところとも。
召喚獣を使えばその属性を持つスキルが使える。
ワン太はノーマルおはぎは土リーヴェルは風
正直、魔法を覚えれば召喚獣にわざわざ使ってもらわなくてもいい。
召喚獣に技を使わせても消費される魔力は召喚者持ちなのだから
しかし魔法使いのなるための本が高い。
属性を絞ればもっと安くなるらしいけど結局魔力操作と魔力総量が物を言うこの世界ではそこを地道な努力で鍛え上げないことにはどうにもならない
私みたいに環境が整っているか、魔法使いの家系か、もともと素質があるか…
いずれにせよ何かに恵まれない限り難しい職ではあるようです
魔力総量や魔力操作を鍛えても今の私のように本が手に入らなければ何の意味もありません
ただの、魔力操作ができて他の人より魔力がある人どまり。
「レベルが上がれば勝手に強くなるシステムが懐かしいよ…」
そう、この世界は努力でしか物を言わない世界
魔法やモンスターは存在するけど…元の世界と何も変わらない世界
まさか
「魔法使いになりたいのかい?じゃあ努力しな!」
なんて夢のないことを言われる世界だとは思わなかった
「はーぁぁ〜終わった〜」
とりあえず木材屋さんで買って来た分は全部作り終わった
「全部で150本かー」
「足りるかな〜」
「いや、足らないよね?中型は13か15か居なかったっけ?」
「でもそろそろ梅雨来ちゃう気がする」
そういえば先生が全部やってくれてたけどヒルが両面太陽に照らされてこんがりいい感じに干し上がったらしい
そしてなぜか食料庫の中にあるヒル専用の箱の中に入れられてるとか…
「はー疲れた。もう今日はいいや…ご飯まで寝よう。おやすみ…」




