職人修行
「おはようございます!今日も張り切っていきましょう!」
「おー…。」
「どうしたんですか?元気ないですね?お肉食べてますか?」
「あんま食ってないな。うちがそんなに儲かってるように見えるかい?」
「それはいけない。なんとかしないと。」
「今もこうして槍になるように穂先削ってるんだよ」
「疲れてますね」
「誰かさんのおかげで俺の貴重な昼寝の時間がこんなことに時間を割かれているおかげで俺の疲れもマッハよ」
「作るだけ作ったらあとは儲かるだけですね!」
「…」
「ミキ君も手伝って。」
「はーい」
シャカ…シャカ…
「…」
「…」
「ところでなんでこんな職人みたいな事してるんだろう」シャカ…
「昨日ミキ君が新商品開発するって言ってたり木材屋さんの仕事をもらったりしたからじゃないか」シャカ…
「あー…そうだ。この店があまりにも暇で危うく職人になりかけたんだった」シャカ…
「暇ですいませんねぇ…」シャカ…
「ていうかここに来て今日で4日目ですか?お客さん来なさすぎるでしょ」シャカ…
「こんなもんだよ」シャカ…
「だったらもう宿屋と統合してもいいぐらいですね」シャカ…
「俺商人なんだけど…」シャカ…
「暇な上に貧乏商人ですけどね」シャカ…
「そういえば、行商人はなんで強そうに見えないのに街から街へ行けるんですか?」シャカ…
「ん?あぁ、通常は護衛をつけるかもしくは高いけど敵避けの効果を持つ魔水晶を使うんだよ」シャカ………
「え?そんなのあるんですか?」シャカ………
「あるさ、というか行商人になるならそれはむしろ必須アイテムだと言ってもいい」シャカ…
「へぇ〜店主さんは昔は行商人を?」シャカ…
「いや、俺は都市で店を持ってるところに弟子入りして、ある程度学んだでこの村で始めたんだよ。地元だしな」シャカ………
「へぇ〜」シャカ…
「故郷思いなんですね」
「それもあるけど店出すに当たって昔の村長に言ったら土地と店を出す資金を作ってやるからと言ってもらえてな」シャカ…
「へぇー!」シャカ…
「で…出したはいいものこの調子でな…」シャカ………
「都市でやるのとは違って厳しいかったと…」シャカ………
「そうだ。」カラン…
「私ここに商人修行に来たんですけど正直交渉もそうですけどもう場数を踏むしかないですよね?」シャカ…
「だな。こればっかりは習うより慣れろだ。そっちの方が目も肥えるだろうからな」シャカ…
「あれ?そう思ったらもう私ここで何も学ぶことない感じですか?」シャカ…
「そんなことはないだろう?(笑)だってここは村唯一の商店だしこうやって忙しく働いてるわけだし…」シャカ…
「…」
「…」
「ねえな」
「ですよね」
「とりあえず槍と盾は作ろうぜ?」シャカ…
「まぁ私から持ちかけた話ですしお手伝いしますけど…」シャカ…
シャカ…
シャカ…
「俺思ったんだけどよ?」シャカ…
「はい」シャカ…
「ミキ君が獲物捕まえて来てそれを俺に売るっていうのはどうだ?」シャカ…
「ほう…」シャカ…
「というのも肉に気軽にありつけるのは狩人だけだということは知ってるかもだけど」シャカ…
「その人から仕入れて村のみんなが買いにくるようにすればいいんじゃないか?」シャカ…
「確かに!」
「そもそも新商品開発するのは商人の仕事じゃないじゃん」シャカ…
「たしかに…!」シャカ…
「あまりにも客が居なさすぎて違う方向に走ってました!」
「俺は最初から気づいてたけどな?」シャカ…
「昼寝したいだけだと思ってました」シャカ…
「俺も色々考えながら昼寝してるんだよ」シャカ
「やっぱ昼寝したいだけじゃないですか」シャカ
「…」シャカ
「…」シャカ…
「商品を大きな都市で仕入れようとは思わないんですか?」シャカ
「馬車がいるだろう?モンスターがいるだろう?護衛も必要だろう?魔具の魔除けの魔水晶持ってないだろう?」シャカ
「厳しいか…」シャカ
「そういうこった」シャカ…
「今日も誰もこないね」…
「いつも通りさ」…
「流石に二人でやると早いですね」カラン…
「そうだな…」
「ってそれで終わり?」
「ん?そうですが…?」
「ミキ君は不器用さんだったんだね…」
「遠回しにに失礼ですね。」
「いや…ドヘタクソですね」
「気にしてるんですからやめてください」
「そやって泣く真似するのやめてほしいです。村の者の目線が痛い」
(ま…いいか…不埒な考えのやつなら好んで使うだろう…どうせ)
「今日中に頑張って終わらせましょうか」
「急にどうして?」
「この店が暇すぎて交渉が無いからです」
「…」
「行商人さんも来ないしもう都市に買い付けに行くというのはどうですか?それなら私も店主さんが交渉してるところ見る事ができますし!」
「買い付けに行けるほどの戦力がないじゃ無いか」
「…」
「あーもう完全に手詰まり!」シャカシャカシャカッ…
「ヘイお待ち!」カラン…
(雑さに磨きがかかるところを初めて見た…)
「はぁ〜一度先生に相談してみようかな…」
「なにか打開策があるといいな」
「それか、今から見回りして獲物取ってくるからそれを買い取ってもらうとか」シャカ…
「まてーい、槍と盾作ってからな」
「でしたねー…あーすごい器用になりそう〜」
「早く器用になってください」シャカシャカ…
「…」
「終わった〜」
「ふぅ…流石に疲れたな」
「もう職人になれそう…」
「あぁ…」
「あああああ!もう!商人修行のはずが何でこんなことに!」
「悪かったな」
「店主さんちょっと休みください」
「俺は構わないがなぜだ?」
「実は商人修行が終わるまで討伐禁止って言われたんですけど」
「ほう」
「客なんて一人も来ないし全然商人の修行できてないので何か考えてきます」
「職人の仕事はもうやめてくれよ?」
「店主さんは今日から毎日トントンとお皿を作る仕事があるじゃ無いですか」
「あ”あ”あ“あ”ぁ〜」
「ということでお疲れ様でした」
「あ”あ”あ“あ”ぁ〜」
「ただいまー」
「おかえり」
「先生!あの店客こないです!」
「うむ、それは前に聞いた」
「商人の修行できないです!」
(商人修行ではないんだが…)
「そうだの…」
「都市に買い付けに行きましょう!」
「ダメ」
「なんでですかかかかかかあああああ」
「行商人に注文したんじゃろ?」
「はい。」
「行き違いになったり買い付けに行って道中怪我したらどうするんじゃ!」
「…」
「それに…」チラッ
「?」
(少しは治って来たようじゃが…もう少しか…)
「流石にすることなくて店主さんにお暇をいただきました。」
「…」
「どうせ討伐行けないしちょっと明日から矢とか作ったりしてもいいですか?」
「やりたい事が少しあるので…」
「討伐は禁止じゃぞ?」
「分かってます」
「ふむ、ならまぁよいが…」
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