表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界転移した私  作者: たぬたぬたぬき
56/558

商人の修行?




「こんにちわ村長さん」


「おぉ、先生今日はどうしましたかな?またミキ君から逃げて来たんですか」


「ハッハッ…流石にそんな頻繁にあっても困りますよ」


「商店の事でな、ちと相談があって」


「ほう、罰則でも増やすか?」


「いやいや、昨日ミキ君が商店に行ってきて話を聞かせてくれたんじゃが」

「あの店の価格は仕入れ値らしいんじゃよ」


「なぬ?それではあいつはほとんど儲けが無いではないか」


「うむ…この前の夜の会議でもそうじゃったがあやつもそんなことを言っておったが…」


「まさか…じゃな」


「うむ。」


「だが今までの村の状況を考えても仕方ないといえば仕方なかったのかもしれないが…」


「たしかに…」


「これから村を大きくしようという時に一番売り上げが上がりそうなところがあの調子では成長しないんじゃないかと思ってな」


「うむ…じゃが、まだまだ村は物々交換が主流じゃぞ?」


「そうなんじゃ。今までが食うのでやっとじゃったからな」


「どうにかして村全体に貨幣取引を活発にできるようにしたいんじゃよ」


「うむ…しかしいきなりは難しいの。」


「会議を開いて一度村の者の家計を知る必要があるな」


「難しい話になりそうじゃの」












「おはようございます」


「あぁおはよう」


「さて今日も仕分けしましょうか!」


「あぁ…」











「在庫って店にずっと出してたんですか?裏にはないんですか?」


「ん?そうだよ。商店といっても家の一角を店にしてるだけで、狭いからね」


「なるほど。カウンターの下に今不要な物置いてますが、収まりそうかな?」


「うーんまぁなんとかなるだろう」


「そうですか。」












「ふぅ…これであらかた終わりましたね」


「なんか…店の中が広くなったというか…商品がなくなって寂しくなったというか…」


「まぁ売れないもの並べても仕方ないんで」


「まぁ…そうですね。」


「それにしても…」チラッ


「不要な物の山ですね」


「いつか売れるッ!必要な物だよぉ!」


「キモいです」


「…」


「んーじゃあこの真ん中の唯一の売れ筋を各三つずつだけ残して残りは裏に置きましょう。」


「えぇ?そんなことしたら廃業したの?とか言われちゃうよ…」


「どうせ廃業寸前なんで廃業しても変わりませんよ」


「ひどい。」


「ミキ君ってドSだったんだね」


「違いますよ。効率の問題です」


「で、この3つずつ残した物をカウンターの上に置きます」


「えぇ?こんなところに置いたら俺が昼寝する時肘置けないじゃないか!」


「昼寝すんな!」


「はい。」


「んー後は…」


「今ある商品なんですけど…」


「何かご不満な点でも?」


「この棒…歯ブラシなんですよね…?」


「うむ。」


「なんで棒なんですか?」


「え?歯ブラシだから」


「いや、使う時ってこのままですか?」


「いや?石か何かで叩いて筆状にするんだよ」


「なんでしないんですか?」


「え!?…今まで考えたこともなかったなぁ〜」

「だって買った人がやってるし」


「そういう細かい手間を省きたいんですよ!主婦は忙しいので!」


「ふーん」


「おwまwえwのwみwせwだwろ(笑)」


「ミキ君、笑顔が怖いよ、どうしたの?大丈夫?昼寝する?」


「とりあえず二人でこれ筆状にしましょうか」


「はい。」


「価格って一本銭貨3枚でしたよね?」トンットンッ


「そうだ」トンットンッ


「銭貨5枚にしましょう」トンットンッ


「えっ?仕入れ値の倍じゃないか!それじゃこの村では売れないよ!」トンットンッ


「売れます。そもそも消耗品なので売れるに決まってるんですよ」トンットンッ


「そんなに値上げして誰か買ってくれればいいけど…」トンットンッ


「値上げというか仕入れ値で売ることの方がちょっとあり得ないというか…」トンットンッ


「ふぅ……今までの村のことを考えるとな…」


「喋ってもいいけど、手が止まってますよ」トンットンッ


「はい。」トンットンッ


「旅人も来るならその人達も買っていくんですよね?」トンットンッ


「あぁ、村の人にも売れるけどたまに、商人や冒険者も買って行くぞ」トンットンッ


「そういう人達には3倍で売りましょう」トンットンッ


「ふぁっ!?」


「手が止まってますよ」トンットンッ


「はい。」トンットンッ


「商人や冒険者は主婦同様忙しいですからね。それに主婦よりお金は持ってるはずなので3倍の銭貨6枚で売りましょう」トンットンッ


「それこそ買ってくれるかどうか…」トンットンッ


「買いますよ。エチケットは大事だし、無いと困る物だしイチイチ、トンットンッして筆を作るとかそんなめんどくさいこと誰もしたがらないですし」トンットンッ


「私もしたがらない」トンットンッ


「あなたは昼寝してるんだからこれからもトンットンッしてください」トンットンッ


「えぇ?ミキ君はこれからも手伝ってくれるんじゃないの?」トンットンッ


「私は忙しいので無理です。」トンットンッ


「…」トンットンッ


「逆に考えてください。トンットンッするだけで仕入れ値の3倍で売れるようになるんですよ」


「売れたらね…」トンットンッ


「売れますよ…だってこの作業…一向に終わる気がしないんですもん…」トンットンッ


「…」トンットンッ


「…」トンットンッ











「結局一日中やってましたね…」


「間違えて左手打ち付けて手が痛い…」


「男の子なんですから我慢してください」


「はい。」


「それじゃあ私はそろそろ帰ります」


「あ、それと明日の朝までに、こんな感じで歯ブラシ銭貨6枚って書いた木片を作って置いてくださいね。」


「え?俺がすんの?」


「あなたの店ですし手先は器用だと言っていたので」にっこり


「それじゃあまた明日も来ますので続き頑張りましょうね?お疲れ様でした」


「お疲れ様…」

「残業決定…の上に…明日もこれするのか…」











「ただいまー」


「お帰り、今日はどうじゃった?l


「今日は一日中歯ブラシ作ってました」


「え?商人としての学びは?」


「今日もお客さん来ませんでした」


「…」

(これはひどい…)




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ