召喚の儀式2
「おはようございます…」
「おはよう…寝不足かね?」
「ん…手に入れられるかもしれない魔法剣で興奮しすぎて寝れませんでした…」
「子供じゃの(笑)」
「まったくですね」
「“いただきます”」
「はぁー早く装備届かないかな〜」
「そういえばそろそろ届いてもいい頃のはずなんじゃがな。」
「商店のおじさんもそう言ってたけどまだ届いてないらしくて…」
「ふむ…」
「あ、!でも今日は召喚獣の契約書あるからそれやろうかな〜♪」
「催促するわけではないが…ヒルの討伐…あれから行っておらんじゃろ?」
(ギクッ)
「あぁ〜あれね!ちょっと最近色々忙しくて!えへへ☆」
「まぁ…ソウ君にあの格好させられておるし…強くは言わないが…梅雨が来てしまうぞ?」
「わかってますとも!どっちにしても昆虫系は頼んでる武器ないと倒せませんし今狩りできるのはヒルぐらいですもん!」
「だからそのために!あの恥ずかしい格好をしなくていいために!大金だして中級契約書を買ったんじゃないですか!」
「見ててくださいよ!この私が無事、アタリの魔法全反射物理無効のディメンションアダマンタイトゴーレムを召喚してみせますよ!」
「そんなやついたかの…?」
「せっかくじゃから今日の特別授業は子供達にも見せてあげてはどうじゃ?」
「ふっふっふ…いいんですか?私の魔法全反…「わかったわかった」
「むぅ」
「あ、それと契約するときは一杯分の聖水を作ってから行うこと。」
「えー!」
「そもそも今何杯できるんじゃ?」
「2杯と半分ぐらいです。というか最近全然量が増えてくれないんですよね。倦怠期?ですかね?」
「ふむ」
(おそらく今の状態ではそれが限界なんじゃろう。魔力操作と総量で言えば十分魔法使いを名乗れるレベルにまでなったようじゃな…)
「契約するときワン太の時もそうじゃったと思うが、全力をつぎ込んで召喚しても持続時間が極端に短くなって使えなくなる可能性があるのじゃ」
「あ、なるほど。」
「だから強い魔力で契約したものの一瞬しか呼び出せませんでは話にならない」
「一番いいのは総魔力の3分の1程度で召喚できて長時間運用できるものが理想じゃ」
「なるほど…たしかにオリハルコンゴーレム出せても3秒で魔力が切れるなら意味ないですもんね」
「うむ。」
「今回は中級契約書じゃから聖水1杯分を入れてもいいとは思うが弱すぎると契約できないから一度聖水を作ったあとで6割ぐらいの魔力を使うイメージでもいいかもしれんの。」
「わかりました。」
「その続きで初級契約書もやっちゃいます。」
「その方がええじゃろう」
「召喚の儀式が楽しみですね〜」
「ミキねーちゃんだけが受けてた先生の特別講義が受けられるらしいよ」
「うわー何するんだろう?」
「すごい楽しみー!」
「オホン。では今日はこれからミキ君による特別講義を行う」
「ミキねーちゃんがやるの?」
「ミキおねーちゃんは何を教えてくれるのかな?」
「がんばれー!」
「はーい。みんなー今日は私が昨日買ったサマナーの契約書で〜召喚獣と契約をします!」
「召喚獣ってなんだっけ?」
「もー忘れたの?ワン太ちゃんだよ」
「あー…そう言えばあれ召喚獣だったね!もう近所の犬ぐらいにしか思ってなかったや(笑)」
「ひどーい」
「みんな静かに!」
「これが中級の契約書だよー?見えるかな?」
「キラキラしててきれい!」
「でけぇ」
「ここに両手を置いて魔力を流して呪文を唱えると召喚獣が出てくるよ。」
「目標は大当たりの全魔法反射物理無効次元移動ができるディメンションオリハルコンゴーレムだよ!」
「うぉぉぉぉぉ!」
「すげええええええええ!」
「えー!かわいいのがいい!」
「可愛いのがいい!」
「強いやつのほうがいいに決まってんじゃん!」
「こらこら静かにしなさい。」
「“異界の精霊達よ、我が魔力に応?えてその姿を現したまえ”!」
キンッ…
「キャッ」
「目がー!」
シュゥゥゥゥ…
「キュゥイ!」
「…」
「キュイ?」
「可愛いー!」
「…」
「おぉ、無事契約ができてよかったの〜」
「あははは…はい。可愛いですね。」
「キュイキュイ(喜)」
「わー!見せて見せてー!」
「ゴーレムじゃねーじゃん」
「弱そう」
「ハズレなんじゃね?」
(くっ…たしかに…)
(強そうには見えない…)
キャッキャワイワイ
「この子名前なんていうの?」
「名前はリーヴェルだよー!」
「りーちゃん!かわいいー!」
(一生懸命考えたのにもう略されてる…)
「ミキ君良かったの!なかなかいいアタリの召喚獣じゃないか!」
「えぇ?アレあたりになんですか?」
「うむ。あれは風のドラゴン系の仲間であの姿は子供じゃが成長するとかなり強い幻獣じゃぞ」
「へーあれは幻獣になるんですね」
「…」
「正直最初魔力を流しても反応なかったから少し強めに流したらあの子と繋がったんですよ」
「ほうほう。」
「おかげでもうほとんど魔力残ってないですよ」
「ふむ…聖水一杯と半分…ほぼ使ってりーちゃんがでてきたんじゃな?」
(なぜ誰もリーヴェルと呼んでくれないのか…)
「うわー空飛んでる!すごーい!」
「女の子に大人気じゃの」
「ですねぇ…」
(私のゴーレムは…いずこ…)
「いやはや…ワン太に続いてドラゴン系幻獣まで呼び出すとはミキ君は幸運の持ち主じゃの」
「そうですか?えへへ…」
(あの可愛い見た目でドラゴン系なんだ…?)
「ところでもう一枚契約書があるんですけどこの少ない魔力でできますかね?」
「うむ。むしろ今やったほうがいいかもしれん。」
「普通にやると最小魔力でも加減を間違えたら契約書が燃えてしまうかもしれんからの。」
「…てことはこれからは初級契約書が使えないってことですか?」
「何かで魔力を消費した後なら使えるが…そんな感じじゃの」
「もっと初級契約書やっとけばよかった」
「まぁまぁ…初級契約で戦闘に参加できる召喚獣の方が少ないからほとんどは愛玩用になるほうが多いんじゃしいいんじゃないかの?」
「むぅ…」
「はーいそれじゃ!ミキ君が最後の契約をするからみんな集まりなさい〜」
「はーい」
(明らかにリーヴェルのところだけ女の子が多いけどまぁいいか)
「“異界の精霊達よ、我が魔力に答えてその姿を現したまえ”!」
「見切った!」
「りーちゃんはハンカチではい!」
「キュイ!?」
シュゥゥゥゥ…
モゾッ…
「…」
「気持ち悪い」
「なにこいつ?ミキねーちゃん召喚失敗したの?」
「どう見ても下級悪魔系モンスターーみたいな顔してんじゃん(笑)」
「ぎゃはははは」
「…」
「お…おめでとうミキ君…念願のゴーレムじゃなしかもこれもアタリ?じゃと思う」
「…」
「え?こいつゴーレムなんですか?」
「え?それがゴーレムなの?」
「うむ。初級契約書じゃし当たり前じゃが一番最下級のゴーレムじゃな」
「おぉーゴーレムきたー!」
「でも顔がブサイク」
「こういうのをブサ可愛いって言うんだよ!」
「よし!後ろの女神様の声が聞こえてきてこの子の名前はおはぎにしよう!」
(言ってませんよ?言ってませんからね?)
「おはぎ?なにそれ」
「どう見ても泥団子じゃん」
「おはぎ君なの!」
「ふーん…えい!」ボコっ
「あぁー!?」
「うわ!凹んだ!(笑)」
「私のおはぎ君があああ」
「…」ズズズッ
「元の形に戻った」
「そりゃこやつは流動系ゴーレムじゃからの。魔力が続く限り再生を繰り返せるし魔力次第では形も、硬さも自由自在じゃ」
「え?つまり最強じゃないですか!」
「最強とはちと違うと思うがの。こやつは攻撃できないし。」
!?
「攻撃できないゴーレムですか…」
「うむ。じゃが錬金術師や魔法使いが使う召喚獣じゃぞ?」
「へー」
「物を持ってもらったり熱いものでも持てるし召喚者の魔力で作られるから壊されてもすぐ再生できるし」
「欠点は状態変化させるときに魔力消費が大きいのと移動が遅い。後攻撃ができないことじゃな。」
「ふむふむ。」
(ん?てことは魔力消費が大きくなるけど二足歩行させることもできるのではないだろうか?)
(今度やってみよう)
「ねーねーみきおねーちゃん!りーちゃん外に連れて行ってもいい?」
「ん?あぁいいよ。でも魔力がもうほとんどないから今日はすぐいなくなっちゃうよ?」
「うん。いいの!」
「わかった。行ってらっしゃい。」
「わーい!いこ!りーちゃん!」
「キュイ!」
「ミキねーちゃんワン太だして」
「ごめんねーもう魔力無くてワン太呼び出せないんだ〜」
「えぇー!じゃあしょうがないからいいよ」
「いこ!」
「先生ばいばいーミキねーちゃんもばいばいー」
「ばいばいー」
「あー疲れた…」
「お疲れ様」
「ミキ君は本当に召喚獣に恵まれておるのぉ」
「そうですかね?可愛いものが多いだけなんじゃ…」
「…」プニプニ
「この子も今のミキ君の魔力なら十分に使いこなせるじゃろうて…」
「…」プニプニ
「…」プニプニ
「こやつ…可愛いの…うちのチュン子ちゃんには負けるが…」プニプニ
「可愛いですよね。私は好きですよ。呼び出すだけなら消費魔力小さいでしょうし」プニプニ
「…」
「もっと小さくして常時出しておきたいぐらいですよ」プニプニ
「うむ…なんかわしも欲しくなってきたわい…」プニプニ
(*´ω`*)プニプニ




