初戦闘
そんなある日。
子供達と魚を取りに行く約束をして以前一人で魚を取ろうとした川まで行くことになった。
おじいさんに「林の中の方までは入ってはいけないよ。獣がいるからね」
と聞いてソレに注意しながら子供達と川へ行った。
この世界でも魚に対する漁法は概ね同じだけど
村でも村長の家の子供が持ってた電気を出せるアクセサリーで魚を気絶させて取る方法がすごくびっくりした。
呪文を唱えて3秒後ぐらいに魚のいる方向に投げて気絶させるという優れもの。
なんども使える代わりに効力は一瞬だし大きい獲物や陸上生物にはあまり効果が無いらしい。
それでも親心で値段が高くとも子供に持たせてるらしい
安全な都心部なら持たせる必要がないけど
ソレ以外ではできればなんらかの魔具を持たせておきたいモノだと後日聞いた
効力や使える魔法の強さなんかで値段や大きさが大きく変わるらしく
魔法を封じ込められる水晶の中に魔核なるものをはめ込んで使うという代物
性能の差で連続して使えたり、何日か使えなくなったりするらしい
その子が持ってたのは1ヶ月に一度しか使えないタイプらしい
そんなこんなでとれたての魚でみんなにこやか。
そろそろ帰ろうかとした時、林の方からガサガサと激しい音を立てて
大型の1匹のネズミが出てきた。
どうやらネズミはお腹が空いているようで
子供たちと手に持つ魚に釘付けのご様子。
大型のネズミとの距離は50m
そしてどう見ても大人の腰ぐらいある大きさで四足歩行
みんなで村の入り口まで逃げ帰るには遠すぎる
誰かが囮になっている間に村の人を呼んできてもらうしかない。
子供達を囮にするぐらいなら
子供好きな私が囮になった方がいい。
何より私は大人だから子供達よりは逃げるにしても、力にしても大人な分・・・対処できる。
私は子供達に私が残るから村に走って村の人を呼んでくるように言いつけ
その辺の短いけど太い枝と細い棒を持ちネズミと対峙する
大型ネズミは子供達の方を睨むように見ていたが
私が投げた枝が顔にあたり私を標的にしたようだ。
子供達が村まで走り出し…
いよいよ転移者の私と異世界大型ネズミとの初の戦闘開始だ!




