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異世界転移した私  作者: たぬたぬたぬき
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日常的な話



「”いただきます“」


「昨日の会議で…ということがあってだな。」


「ふんふん。自衛団ができるのは良い事じゃないですか?」


「うむ。いいことではあるんじゃが、ミキ君もいっしょに訓練することになったんじゃ。」

「後出しでもうしわけないが付き合って欲しいんじゃ」


「いいですよ。」


「ありがとう。」


「討伐の件じゃが…戦利品の50%は村がとって自衛団の装備品代になるからすでにある程度装備があるミキ君には心苦しいが装備品の配分されるのは後になると思うんじゃ。」


「なるほど。」


「もう半分はその討伐に参加した自衛団員の報酬として等分されるそうだからそこではきちんとミキ君にも配分があるはずじゃ。」


「ふんふん」


「あ、自衛団の人がいるならもしかしたら昆虫の駆除後アリクイさんのところに一緒に運んでくれたりしないかな?」


「ん?あぁ、してくれるかもなぁ…」


「おお!私にとっても立派なメリットがあるじゃないですか!」


「そうじゃの!よかったの!」


「よかった!本当に良かった!雨の日にずぶ濡れで荷車引く回数が減ると思うだけで嬉しいすぎて泣きそう!」


(前回の荷車が響いているみたいじゃな…)


「なんとしてでも梅雨が来る前に自衛団の人を使えるようにしましょう!」


「もう2週間ぐらいで使い物になりようにしましょう!」


「あ…あははは…それはちょっと厳しいんじゃないかの?」


「素人が手っ取り早く安全に使える武器ってなんですか?」


「うーむ、色々あるが一般的なのは槍じゃな。」


「じゃあ自衛団の人には全員槍をもたせましょう!」


「うう…む。」


「村の予算的にも初めはそうなるじゃろうな」


「前衛がいる狩りなんてまさに冒険パーティーみたいですね!」


「冒険はしない自衛団じゃがのぅ」


「というかあの調子なら大丈夫かもしれないけど…希望者が居るといいがの…」


「そうでしたね…希望者が居なければダメでしたね。」










「先生ー!自衛団やるって本当ですかー?」


「ん?もうみんな知っておるのか。」

「そうじゃ。今後のことを考えて自衛団を組織することが会議で決まったの。」

「俺やりたい!」

「俺も!」

「俺も!」


「自衛団に入れる条件は成人…15歳からじゃの。」


「”えぇ〜“」


「自衛団には興味ないけどワン太は欲しいです〜」

「ワン太かわいいもんね!わたしもワン太欲しい!」

「私も!」


「う〜む…それには魔力操作の訓練と魔力の増幅訓練が必要じゃの…」


ワイワイ…


「座学ばっかじゃなくて武具の訓練がしたい!」

「ワン太欲しい!」


「…」


「それらは一度親御さんに聞いてからじゃな。」


「“えぇ〜”」


「武具の訓練には武具が必要じゃ。」


「ミキねーちゃんは先生から作ってもらったって聞いた!」

「ミキねーちゃんの分を作って俺たちに作ってくれないのはひどい!」


「全員分作ろうとすると時間がかかるんじゃ…いっぺんに言われてものう…」

「それにまとまった木材が必要じゃからお金もかかるし…」


「ワン太はどうすれば貰えるの?」


「う…う〜む…ワン太は今のミキ君と同じだけの魔力量がないと呼び出せないの…」

「普通は数年、覚えるのが早いミキ君でも半年以上ぐらいは訓練をしたからすぐワン太が召喚できるわけではないんじゃよ。」


「残念。だけどワン太欲しいです!」

「訓練頑張ります!」


「う…うむ…それだけではなくて召喚用の契約書が必要でな…」

「今回はたまたまワン太じゃったが何が出るかは運次第なんじゃよ。」

「魚類かもしれないし…リスやネズミかもしれないし…」


「虫は嫌です。」


「召喚獣に好き嫌いをするのはよくないぞ」

「それに一応…ワン太専用契約書もあるにはあるが…」


「絶対にワン太を呼び出せるってことですか?」


「うむ。じゃが契約書の値段がランダムのものに比べてかなり高くての…数倍か下手をすると数十倍か…とにかく高いの」


「”えぇ〜“」


「なんにせよ座学と比べてお金がかかる。」

「そこはまた村長さんと話し合いを重ねるからそれまで待っておいて欲しい。」









「先生」


「どうしたんじゃ?」


「なんかヒルが半分ぐらいになってる気がするんですが…」


「乾燥してきたんじゃろう。まだまだ小さくなるぞ。」


「まだ小さくなるんですか?」


「うむ。紙ぐらいまでになって硬くなるといいかもしれんの」


「1匹の重さも持って帰って来たときと比べると悲しいことになりそう。」


「生きて居るときは水分を持ってるから運び出すのに苦労するからのぅ」


「倒す危険と運ぶ危険と乾燥させる手間で一体いくらになるのか…」

「今までを考えるとあんまり期待できないかもしれない。」


「乾燥させたやつを売るのが高いか…薬にした方が高いか…ミキ君の好きな方で売るといい」


「割りに合うといいけどなぁ…」


「世の中早々”割りに合う“事なんて中々ないもんじゃ。」


「ですよねー」



「昨日の今日じゃが、ちょっと村長のところに行って来る。」


「行ってらっしゃーい」





「こんにちは村長さん」


「おぉ、どうしました?」


「いや、希望者はどんな感じかなと思ってな。」


「ふむ。まぁ…みんな様子見中じゃろう。」

「今は3人ぐらいじゃな。」


「上々ではないですか?」


「素行に問題があるがな。」


「それは…いかんですな。」


「うむ…まぁ先着順と言うわけでもないから気長に居れば良いがの」


「ミキ君は梅雨が来るまでに使えるようにしたいと行ってましたぞ」


「それはまた早急な…あ、食蟻獣の件か?」


「だの」


「ふむ…」


「戦闘はともかく運ばせるだけならさせてあげられなくもないが」


「いくらミキ君の頼みでも雨の日に運ぶだけでは誰もやらんかもなぁ…」


「うむ…それはミキ君にそれとなく話ておこう。」


「それと今日子供達が武具の扱いも授業に取り入れて欲しいと言ってきてな。」


「やはりそうなるよなぁ…」


「予算がないとどうもこうもならないとお茶を濁してきたが…」


「うむ…」


「とりあえず読み書きとお金の計算とそう言う基本的なことに合格したものから、と言うことにすればいいかもしれんな。」


「はっはっは、それは苦戦しそうですな(笑)」


「苦戦してもらわねば困る(笑)」


「実は女の子たちもやる気でな…」


「武具の稽古にか?」


「いや…ミキ君のワン太を見て…な。」


「あぁ…よく遊んでるのを見かけるが…そこにミキ君は見当たらないし召喚し続けるのは魔力消費も大きいと聞く。よくあれほど長く召喚し続けられてるなと感心しておったぐらいじゃ。」


「うむ。今ではもう慣れて一日中でも召喚し続けられておるの。」


「ミキ君には悪いが番犬にはもってこいじゃな。」


「そうだのぅ」


「それで召喚の契約書を授業で欲しいと言ってきててな。犬型専用契約書をご所望じゃ」


「なに?あれはかなり高くなかったか?」


「ランダムの契約書に比べて恐ろしく高価じゃの。」


「学校の教材で与えるにはちと高すぎる」


「それに魔力操作と魔力総量が多くないと無理ではなかったか?」


「だの。だから今すぐどうこうと言う品ではないが…いずれな。」


「ふむ。まぁ与えられてもランダムのやつじゃな。」


「ふむ。教材を提供してくれるのか。」


「きちんと学業ができた者から…じゃがな。」


「男の子はともかく女の子は優秀じゃから意外と早いかもしれんぞ」


「なに、魔力操作と魔力容量の問題がある。」

「才能のある子ならともかく、みんながみんなできるわけではないじゃろう」


「それもそうですな。」







「”いただきます“」



「村長と話をしてきたんじゃが、まだ子供達には早いということになってな。」

「学業を卒業した希望者には稽古をつけることにした。」


「ふんふん」


「女の子たちの方が頭が良いからその分早く成長してしまいそうじゃ」

「もっとも、戦闘ではなくペットとして可愛がってくれるなら、いつでも歓迎と思っておる」


「あとは魔力次第ですね。」


「うむ。まぁまだまだ先のことだし考えるのは先で良さそうじゃ」


「そういえば、ミキ君はまだお金はあったかの?」


「銀貨10枚ちょいならあったはずです」


「サマナーの中級の契約書を買ってワン太以外の前衛を増やして見てはどうかな?と思ってな。」


「ふんふん。」


「ワン太…もとい初級の契約書は戦闘よりも偵察の方に向いておるのは説明したと思うが、中級からは戦闘向きの召喚獣が多くなって来る」


「ヒルの件でもそうじゃがロックゴーレムなどの防御の高い召喚獣がいれば安心して狩りもできると思う」

「手数を増やせるのは良い事じゃと思うぞ。」



「たしかに!」


(中級でも当たり外れがあることは言わんでおこう…)



「その中級の契約書はいくらぐらいするんですか?」


「銀貨5枚ぐらいじゃな。」


「たけぇ…」


「本格的に戦闘に使える召喚獣が呼び出せる代物じゃからの」


「うむむむ。」


「でも持ってきてもらうのに半月以上かかるじゃないですか」


「不定期に来る行商人が持って来る場合があるの。」


「定期的に来る行商人と違って少し高価な物を扱うことが多いんじゃ。」

「契約書なんかは軽いから本類に比べると持ってきてる可能性は高いの。」


「なるほど。じゃあその人待ちですね。」







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