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異世界転移した私  作者: たぬたぬたぬき
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村の重役会議




「それでは集会を始める。」


「聖柱石の購入にあたり目標金額まではまだまだ届かないんじゃ」



「何か効率よく稼げるものはないもんかね…」


「ミキ君には負担を強いることになるが…また聖水を買い取ってやってはどうか?」


「先日装備品でお金をだいぶ使ったと言ってたから上手く話をすれば乗ってくれると思うが…」


「売りさばく時は少量でサンプルを使って効果や効能を知ってもらい定期購入させるとかすれば安定して収益に繋がると思う」


「先日ミキ君は装備品の注文で魔法書を注文していたからもし魔法書が届いたら魔力をそっちに使って聖水の納品ができなくなる可能性がある。」


「だから今のうちに買取契約を結んでおくというのはどうだろうか?」


「ミキ君には負担を強いることになるが強制労働ではなく報酬のある契約だ。無理強いはしないがお願いする価値はあると思う」


「ふむ…先生はどう思いますか?」


「うむ。家でも聖水の買取をしてもらえたのは非常によかったと言ってたから、おそらく賛成してくれるとは思う。皆が言う通り魔法書が届いて、いよいよ力をつけてくれば村から出て行くのもそう遠くなくなるし村のため、みんなのためミキ君のためにもなるし良いとおもうぞ」


「ふむ。では私から交渉を持ちかけてみよう。もしミキ君が賛成してくれたら村としては大変助かる。」


「しかしあまりにも派手に売買を行うと都市から騎士団が来てミキ君の身柄を引き渡せとも言いかねないから信用できる商人に秘密裏に捌いてもらおう」


「それができるようになれば今以上に村に安定をもたらせる。」


「次の議題は自警団の組織とあるが…?」


「聖水や聖柱石ができ始めると安全が確保されるために訪れる人や移住者、旅人が増えることになると思う。そうすると諍いが増えるため事前に自警団を組織しておくべきだと思う」

「自警団を組織してミキ君と共闘してモンスターの討伐を行うのもいいし、農地開拓等も安心して行える。」


「今のうちに、希望者を募り始めは小規模人数からスタートさせて行くと言うのはどうだろう?」


「ふむ…」


「現金なことを言えば…今やミキ君は村にとって重要な人物だ。ミキ君を守ると言う意味でも、これから先ミキ君がいなくなったあと自分たちのことは自分たちで守るという意味でもミキ君がいるうちに結成して置いたほうがいいと思います。士気的にも…」


「確かに。」


「人選はどうしましょう?」


「自警団を優先しすぎて作付けが滞るようなら本末転倒であると思うし既婚の方々は奥様の目があるから家庭不和になり別の問題が起きそうな気がします。」


「確かに…」


「絶対条件ではないが未婚であることを前提に年は成人以上とするのはどうでしょうか?」


「それでよいじゃろう。」

「自警団の経費はどこから捻出するべきか」


「村のための奉仕ということにして、希望者なので、一番大きな人件費は考えなくても良いでしょう。実際村が大きくなったあとで正式に徴用する事を将来的な約束として現段階は奉仕であると…いかがなかな?」


「いい考えだ。」


「武器や防具については村の方から追い追い捻出しよう。」

「村の防衛のためでもあるからそこは村が頑張らねばな。」






一方別室の若い衆




「この前のミキちゃんの格好やばかったな…」


「あぁ…あれはソウが選んで来た都市の流行りの服らしいぞ…」


「この村でも普及してくれないもんかねぇ…」


「あの服…というかスカート銀貨数枚したらしいぞ」


「!?」


「色は良かったがあの布切れでか!?」


「俺服屋始めようかな…」


「荷車押してたから慣れてないのか腰布がバッチリ見えてたしな。」


「あぁ、あれはレースとかいう高級布で作られた体にフィットするやつらしい。あれも銀貨数枚はするのだとか…」


「ソウどんだけ稼いでるんだよ」


「だがこうして俺たちもお世話になってるわけだしソウさまさまではある。」


「何よりミキちゃんさまさまだけどな。」


「あー嫁にほしー」


「バーカ(笑)みんなそう思ってるよ!」


「なんとかしてお近づきになる方法ねーかなー」


「農業しかできねぇ俺らにお近づきになる話のタネなんてねーだろ(笑)」


「ちげぇねぇ…」


「せいぜい遠くから見るだけの高嶺の花だよな〜」


「異国の女って感じだもんな!黒髪で落ち着いてて子供好きだし」


「子供になりてぇ…」


「残念ながらここにるやつはみんな成人してるんだよ(笑)」


「ちくしょー!生殺しじゃねーか」


「高嶺の花より身近な花の方が身の丈に合ってるぞ。」


「確かにな…」


「それにしてもあの格好は良かった…」


「うんうん…この村にはない派手な感じがたまらんな」


「プリーストの服もいいけど。俺妄想でプリーストの服着てるときは下は裸だと思うようにしているんだ…」


「すまん俺も」


「俺らうまい酒が飲めそうだな」


「若いな。」




「皆の衆、重役会議で決まったことを今から伝える。」




「皆に関わりがあることなんじゃが…将来を見越して自衛団を組織することにした」


「は?誰がそんな危険なことやるかっての」

「自衛団なんかしてたら畑仕事できねーじゃねーか死んじまうよ」



「もちろん強制はしない。希望者だけで組織するつもりだ。結成するときは予算の都合で固定した給与は払えない」


「ダメじゃねーか」

「誰もやるやつなんていねーだろ」


「そのかわり村が大きくなり資金に余裕ができたときは月給で長期的に村が自衛団に加入していたものを優先して徴用することとなった。」


「それだけじゃなー」

「将来的にって言ったって生きてりゃな。」


「もちろん武器防具や自衛に必要なものは一通り村が準備しよう。」

「命を落とすような危険なことはさせないつもりだ」


「それもわからねぇじゃん」


「固定の給与をあたえてやれない代わりに自衛団で得た戦利品を村が買取りその金額の半分をその日の給与として参加した者に等分で支払い、残りの半分で団員の装備代にあるつもりだ。」


「…」


「もちろん教会の先生やミキ君の指導の元、ある程度の強さになってからそう言ったことをすることになるが…」


「”!?“」



「なお、戦闘ができるようになったら防衛だけではなく、村で唯一の冒険者とも言っていいミキ君と共に討伐にも出て欲しいと思う」


「!?!?」

「まじかよ!畑しか知らねぇ俺らでもミキちゃんにお近づきになるチャンスじゃねーか!」

「同じ命を張るにしても可愛い子の前ならやる気も出るってもんだぜ!」



「なお、自衛団加入の条件として絶対ではないが成人であること。未婚であることなどが条件である」


「あぁ!?俺らダメなのかよ!」

「お前には愛する嫁がいるだろーが!」

「もう尻に敷かれて可愛いとか思えねーよ!」

「お…おぅ…」


「初めは少数。5名程度を考えておる、毎日自衛団の活動があるわけではないため休みの日などを合わせて利用してくれていてもかわまん。」

「希望者が多い場合は、普段からの素行を見た上で重役会議で決めてることになるだろう」


「勝ったな。」

「あぁぁぁぁぁ!!!酒で迷惑かけてる俺はだめじゃねぇかよぉぉぉぉぉぉ」

「自覚はあったんだな」


「詳しいことはまた後日それでは解散」




「ふぅ…」


「明日ミキくんに話しておかないといけんのぅ」





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