吸血蛭討伐1日目
「先生それでは行ってきます。」
「あぁ、くれぐれも気をつけてな。」
「すいません、待たせてしまいましたか?」
「ん?あぁ、大丈夫だよ。…ところで何?その荷車?」
「ヒルの死骸から滋養強壮の水薬がつくれるらしいのでそれを運ぶための物です。」
「そ…そうか…じゃあ…行こうか。」
「はい、今日はよろしくお願いします」
ソウ先生&ミキ移動中
「ここだ。ほら、あそこに居るのが例のヒルだ。」
「!?」
「大きすぎる…」
「あれはあの辺のヒルの中で一番大きなものだ。」
「ひぇぇぇ…」
「今日は様子見も兼ねてある程度小さい物を倒して最後に大物を行くかどうかを決めよう。」
「わかりました。」
「それとわかってるかもしれないけど中型の物や大型になると跳ねて飛んでくるから5m〜3m以内で確実に仕留めるよ。」
「え?聞いてないですよ」
「おやそうなのかい?なら聞いておいてよかったね。」
「…」
「こちらで戦闘の下準備しておくからミキ君は、これが例の装備だからそっちの方で装備してくるといい」
(?)
「あ、はい…わかりました。」
ガサガサガサ…
(!?)
「は?」
「ソウ先生〜これ間違えてませんか?」
「いや間違えてないよ?新品で、都会で流行の装備だよ」
「…」
「全部装備しなきゃダメですか?」
「全部装備しないとこの話はなかったことになるよ。約束だからね」
「…最悪だ…」
「お待たせしました//////」
「ん?おぉ!よく似合うじゃないか!」
「ちゃんと渡した装備は”全部装備したかい?“」
「は…はい…装備しました…///」
「うーんそうかそうか…それにしてもよくにあってるね!流石はミキくんだ!」
「そして俺の見立てに狂いはなかった!」
「これミニプリーツスカートとニーソですよね…よくこんなの手に入りましたね…。」
「うむ。中々高かったがミキ君になら似合うと思ってな!」(ドヤ顔)
「そ…それと…あの…このパンツ…なんか布面積少ないし…その…慣れなくて落ち着かないんですが…///」
「ん?あぁあの腰布の事か?あれは行商人がおまけでくれたんだ。なんでも都会では流行っているものらしくてな…。」ニヤニヤ
「///」
「その ”新しい装備を装備して居る間はいつでも!無償で!付き合う“ から気軽に声をかけてくれたらいいぞ!ハッハッハッ」
(くっそ〜…ハメられた!)(恥ずかしがる顔)
「うーん絶景かな絶景かな…」
(今晩は弾けてしまいそうだな…)
(そしてこれがミキ君がお願いする時は必ずこの光景が見られるなんて…勝った。)
(くっ…でも…命には変えられないし…腕は確かだし…狩りをする時には離れてるから大丈夫だよね?)
(今日1日で慣れてやる…こんな格好を人に何度も見られるなんてごめんだ…)
「ソウ先生。私はどこにいれば良いですか?」
「そこの枝の上が少し高さが高いけど登りやすくて安全性が高いだろうからそこにすると良い偵察用に足場をつけてあるから安定するしミキ君にはそちらが良いだろう」
「…」
「それでソウ先生は?」
「俺はあっちの高さが低くて敵に発見されやすい位置だ。万が一を考慮して俺が囮役になろう。」
「作戦はどうしますか?」
「まず今日は様子見も兼ねてるから何発で倒せるかの確認とか、敵のクセを確認する意味でも手前のやつから慎重におびき出して対応していこう」
「ちょうどあそこにある岩からこっちにきたら、我々に一番近いヒルから迎撃して行く。ミキ君が早く慣れるためにも最初の釣りはミキ君がやるといい。最初はこっちに来させる目的だからわざと数回外してもいいから感覚をつかんで手前にきたら倒す。」
「ある程度大きやつなら地面に縫いとめることなく、こちらに来れると思うから今見えている6匹よりも大きくなったら直接狙っていこう。」
「わかりました。」
「もし何匹も付いてきた場合に備えて俺の獣避けを俺たちの少し後ろに配置して後方からの不意打ちと逃げ道の確保をしておく。獣除けの香の時間がなくなるたびに一度休憩を挟み再度スタートさせよう。」
(変態モードになると手がつけられないけど真面目にすればきちんとしてる人なんだけどなぁ…)
(ずっと最初から最後まで真面目モードでいればもっとモテてもおかしくないのに…)
(なんだろう…真面目に説明してるのにミキ君の顔がだんだんと変態を見る目になっているのはなぜだろう…)
「今の説明でわかったかい?」
「わかりました。」
「とりあえず近くに見える6匹を先に狩りしてほかのヒルから追撃が無いようなら一度休憩をとろう。」
「うん」
「じゃあ1匹ずつ釣ることを意識してお願いするよ。」
「…」
「…」
「行かないんですか?」
「ミキ君が安全に登れるか見張ってあげようと思って。」
「スカートなんですから見えてしまうじゃないですか」
「レディファーストと言うだろう?」
「私は大丈夫なのでソウ先生も配置についてください。というかソウ先生が配置についてくれないと私は登りませんよ。」
「ふむ…まぁあまりいじめても仕方ないしわかった。」トボトボ
「そこだけは譲れない。」ボソッ
「GO」手で合図
コクッ…
ギリギリギリ…シュッ…
ドサッ…
ヒル「!?」ズズズズッ
(来た。)
「うーん〜?思った通り行動は遅い?」
「でもあいつら3〜5m跳ねてるらしいから油断なく行こう…」
「よし…岩を過ぎた。…チラッ」
シュッ…
トッ…
「ってもう射かけてるか。まぁ私の弓の先生だしね。」
ギギギギ…シュッ…ザンッ…
「お?これが地面に縫い止めるっていうやつかな?私のところから打ちおろすからこうなるのか。確かにこの方法なら安全に倒せるかも、あとは当てるだけだ。」
………………………………
………
…
「ふぅ…6匹倒した。順調じゃないですか。」
じー…
(ん?)
くいっくいっ
(うん)
「いやー順調だね!」
「そうですね!思ったより安全に戦えてますね。」
「的確に当てていけば小さいのなら5本ぐらいで倒せるようですし何とかなりそうですね。」
「小型のやつはなぁ…大きくなればなるほど耐久力が上がるだろうし油断せずに行こう。獣除けの香の量を確認してくるから、見張りながら休憩すると良い。」
「りょうかいです!」
「次はどうしようかな〜…」
「ここから近いのは中型がいくつか居るけど…最初の4匹ぐらいまでしか釣れなさそう。どうしよ?」
「おまたせ、近くに獣の気配もないし少し足してきたからまだまだ大丈夫そうだ。」
「作戦は考えたかな?パーティーリーダー殿?」にっこり
「リーダー?やめてくださいよソウ先生の方がリーダーしてるじゃないですか?」
「冒険するならパーティーリーダーは付き物だ。色々な呼び名はあるけど慣れておかないと本番でテンパることになるぞ?」
「今本番なんですが…」
「とりあえずさっきと同じで中型もこなしていきます。矢が届かなくなって来てからどうしようか考えているところです。」
「ふむ。じゃあ矢が届かなくなったところで一度休憩を挟んでその後のことはまたその時考えよう。」
「休憩多くないですか?」
「さっきのやつに比べて倍か倍以上あるからそれぐらいで休憩をとるのがベストだと思う。数を狩っているからベストの状態で挑まないと、こっちが疲弊しててもあちらは常にベストで挑んでくるんだ、慎重なぐらいで丁度いいさ(笑)」
「それもそうですね。」
「さ、それじゃあ配置に着くから釣りヨロシク〜」
「…」
「真面目にやれば良い人なのに…」
ドスっ…うねうね
「岩を過ぎたら…打ちおろす!」
ザンッ…うねうね
「あれ?威力が足りてないかな?今度は最大限引いて…」
ドンッ…うねうね
「ひえぇぇ…縫いとめられない…打ち込むしかない…」
ドッドッドッ…
「まさか1匹に20本近く使うことになるとは…矢持つかな…?」
「ソウ先生は…なんか予想してたみたいな顔してる。軟体系のくせに死ぬまでに時間かかり過ぎでしょ。」
「これなら確かに大した装備のない冒険者が依頼を受けないのもわかる…」
「見た目に反して強靭過ぎる…」
「この世界は過酷だな〜」
じー。
「おっと…次の釣り待ちですか…」
「いや、それ以外にも不埒な考えをしている目ですねあれは…」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
くいっくいっ
コクッ
「おつかれ〜」
「お疲れ様です」
「矢が無くなっちゃったね。」
「見た目に反して硬すぎませんか?」
「大きさが大きさだし骨のある生き物じゃないから骨折とかないしね。」
「少しづつわかって来たけどどこが弱点かもイマイチわかりにくいから無駄弾もあるだろう。」
「もう少し狩りができそうなのに矢が無いのがなぁ…」
「仕方ない。時間ももったいないしアレ…回収してくるわ。矢筒かして。」
「え?大丈夫ですか?」
「こんなこともあろうかと家にある中剣持って来たからこれで刺しながら確認して回収するから大丈夫じゃないかな?」
「ついでに核も回収して来て?テヘッ?」
「いいよ…と言いそうになるけど残念。それは自分でしなさい」
「…けち」
「慣れるためだよ。ミキ君が行くときは俺も付いて行ってあげるから。」
「じゃあ獣除けを確認してから回収してくるから休憩していると良い。」
「はーい。」
ごそごそごそ…
「はぁ…」
「今の矢筒じゃ全然足らないな〜」
「予備で布に包んで持って来ておいたけど少し不便。」
「予備の矢筒でも買おうかな?」
「こういう矢の本数を使うタイプの以来の時用に腰につける大型の矢筒…」
「機動性が落ちるかな?あとでソウ先生に聞いてみよう。」
「あ、先生が矢を回収しに…」
「あぁ!?背後から大型のヒルが…!!!」
「なんていうことはないけど…先生…怖いのはわかるけど…刺しすぎじゃないですかね…」
「商品になるかな?」
「あ、帰っきた。」
「ふぅ…ただいま。」
「おかえりなさい。」
「はい。これミキ君の分。」
「ありがとうございます。」
「いやー中型にもなると中々核の大きさが良いね!間違えて何個か割っちゃったよ!ハハハハハ」
「えぇ…」
「割ったら商品にならないじゃないですか!」
「えーそうなのー?知らなかったなー!(棒)でもだいたいどの位置にあるかはわかったからあとでちゃんと教えてあげるから許してね?」
「…」
「やっちゃったもんは仕方ないです。あとで教えてください。」
「さっきの要領でおびき出せるのは後どのぐらい?」
「さっきので中型を3体倒せたのでこのペースで行くと後4体ぐらいでしょうか?」
「ふむ…良いペースだ。」
「じゃあそれで油断なくやって矢が無くなったらまた休憩を取ろう。」
「わかりました。」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「ふぅ〜」
「あー疲れた。流石に…疲れて来たね…」
「ですね…」
「いくら命の危険が少ないとはいえ集中しないと当たらない弓は疲労が激しいからね…」
「今どのくらい狩り終えたっけ?」
「小型6匹と中型7体ですね。」
「ふむ…」
「うーん時間的にもソロソロだし矢と獲物を回収して帰る支度を始めようか。」
「そうですね…もう少し休憩をとりましょう。」
「あぁ。」
(普段からミキ君はズボンだからだろう…)
(こんなに短いスカートをはいているのにいつもと同じ癖で膝を立てているおかげで、いやぁ〜眼福眼福…)
(こんな幸せが永遠に続けばいいのに…)
(あんまり見ないようにして悟られないようにしよう。)
(はぁ…疲れた。)
(お湯をためてお風呂に入りたいなぁ…)
「よしそれじゃあ暗くなる前に撤収準備をしようか。」
「はーい」
「獣除けを確認してくるから荷車をここに持って来て置いてくれ。」
「はーい」
「荷車で岩の近くまで持って行って獲物を少し運んで乗せる感じで行こう。近づき過ぎると流石に見つかりそうだからね」
「わかりました。」
「できるだけ静かに行こう。」
「核は頭の方からこの辺にあって…」
………………………………
………
…
「よし撤収…」
「…」
「ん?どうした?」
「重いです。」
「重すぎて動きません。」
「そんなわけないだろう。腰が入ってないからだよ」
「無理です。」
「仕方ないな。どれ。」
ギギギギ…
「さすがはソウ先生!かっこいいですよ!」
「ハッハッハッそうだろうそうだろう!」
「とりあえず町道があるあたりまでいこう。少し遠回りだけどそこまで行けばだいぶ道も安定しているからね。」
「はい。」
コロコロコロ…
ソウ先生&ミキ移動中
「よし。道についた。はい。どうぞ」
「え!?持って行ってくれるんじゃないんですか!?」
「いやいや(笑)これはミキ君の獲物だろう?」
「動かないというからここまで運ぶの手伝ってあげたんだよ?」
「それはそうですけど…」
「か弱い女の子に重いもの持たせるなんてひどいです!」
「これミキ君の戦利品だしね?」
「それにか弱いとか言ってるうちはまだまだ冒険出来そうにないね(笑)冒険者なら逞しくならないとな!」
「さ、交換だ。矢はそのまま背負っておきなよ。奇襲があるかもしれないし香は炊いたままにしておくから。」
「えぇ〜」
「ささ、お嬢様どうぞ。」
「…」
「ふっ…………」
「もっと腰を入れて!」
「んんんんんんんっ…//////」
「いい感じの声だけど全然進んでないから!(笑)」
「姿勢を低くしながら体を水平にして力を入れるんだよ」
「こ〜う〜で〜す〜か〜ぁぁぁぁぁ!!」
「そうそう!いい感じ!」
(うーん眼福眼福…たまりませんなぁ…)
「っはぁ…はぁはぁ……」
「厳しいか。」
「厳しいです。」
「仕方ない後ろから押してあげるからそれで頑張ろう。」
パァッ「ほんとですか!ありがとうございます!」
「”せーの“」
コロコロコロ…
「獣避けの香は炊いてあるし、索敵は僕がやるからミキ君は荷車を引くことに集中してていいよ。」
「はぃ…」
(ところでミキ君は一生懸命で着替えるのを忘れてるけど…)
(まぁいいか。この眼福を無下にすることもないだろう。)
(なにより…眼福すぎてもう…静まれ!俺のドラゴン…っ!!!)
「さー!日が暮れる前に村につかないと獣避けがあると言っても夜は怖いぞー!」
「わかってますよぉ…!」
(これは楽しく雑談しながら帰れる雰囲気ではないな。)
(黙って進もう。俺にはこの眼福だけでも十分だ…。)
「つ…ついたぁ…」
「やっとついたね…」
ドサッ…「流石に疲れた〜」
「いくら薬になるとはいえ、持って帰って来すぎたんじゃないかな?」
「間違いなくそれです。」
「次からは荷台がいらないぐらいの分量だけ持って帰ります。」
「それはどこに置いておくんだい?」
「教会の裏手に場所を借りたのでとりあえずそこに置いて明日仕分けしようかと。」
「じゃあそこまで頑張ろうか…」
「はぃ…」
(…)
(…なんか…もう暗いのに男性多くない?)
(それになんかすごい見られてるような…?)
(気のせいかもしれないけどもし、見てるなら手伝って欲しいもんだよ…)
「はぁぁぁっー!疲れたー!」
「ふぅ。お疲れ様。」
「上に藁でも載せとけばいいかな?」
「あぁ、薪でも乗せておきましょうか。」
「重さで水分出てくれないかな?」
「そうだね。」
「それじゃあ俺は帰るよ。」
「はい。今日は討伐について来てくださって、ありがとうございました。」
「なんのなんの。また行くときはいつでも誘ってくれていいからね。」
「はい。ありがとうございます。」
「それじゃお疲れ様〜」
「お疲れ様でした〜」
「ただいまー」
「おぉ。お帰り、帰りが遅いから心配しとったZO!?」
「はー本当に疲れた〜」
「ミキ君のその派手なスカートは何?」
「あ!?着替えるのを忘れてた!」
「これは…その…あとで話しますので先にお風呂してきます。」
「あ…あぁ…お湯が置いてあるから使うといい」
「“いただきます!”」
「う〜ん!疲れた後の肉料理は最高!」
「それであの格好はなんだったんだい?」
「…」
「あれは…ソウ先生が…」
「報酬や戦利品はいらないから俺と討伐するときはこの格好でやりなさいと…」
「…」
「ソウくん…」
「独り身が長すぎてもうそこまで堕ちてしまったか…」
「…」
「でっ…でも無報酬であの戦力が手に入るのは正直美味しいですよね。」
「美味しいがしかしのう…」
「帰りも重い荷車を後ろから押してくれたりしたし、矢が無くなった時危険を冒して回収までしてきてくれたので多く倒せましたし。」
「うむぅ…それなりに働いていると言うことか…ミキ君がいいならそれで良いが …」
「嫌な時は断るんじゃぞ?」
「断ったら俺は帰ると言われてしまいました。」
「…」
「初めてだったし命には変えられないと思い仕方ないと割り切ってやってましたがよく考えれば帰る前に着替えるの忘れてました…」
「まぁ、ほどほどにな。」
「“ごちそうさまでした。”」
「今日は疲れたので先に寝ますね。」
「あぁ…おやすみ。」
「はい、おやすみなさい。」
「それにしてもこれは短いのう…」
「!?」
「この下着もか…!?」
「ソウくん…………」
誤字等・・・スカート丈を修正しました




