追加注文
「おじさーん。」
「おぉミキちゃんじゃないか。追加注文があるなら聞くぜ!」
「初心者用の魔法書っていくらぐらいしますか?」
「うーん詳しく載ってるやつで新品なら銀貨5枚目!中古で良ければ銀貨3枚目ってところだな。」
「たっか!(笑)」
「そりゃ、誰もが一度は夢見る魔法使いで、基本の4属性の低級魔法のほとんどが網羅されてる王都魔法学院出版の本格的な本だからな。」
「それを聞いちゃうと妥当のように思える不思議…」
「他の装備と一緒に配達されるはずだから運搬料は考えなくて良い。新品か中古か。どっちにする?」
「うーん…新品と中古の違いって何かあるの?」
「そうだなぁ…より魔法効率のいい新しい魔法が開発されてれば新しい方が載っているし…まぁそんなところかな。」
「ふーん…うーんどうしよー…」
「新古品とかないの?」
「あるにはあるだろうが…都合よく手に入るとも限らないからなぁ…数ヶ月待ちとかになるかもしれんぞ!」
「そうだよねぇ…決めた!中古品でできるだけ綺麗なやつ!」
「了解!追加注文リストに入れておくぜ。」
「はい。銀貨3枚!」
「それじゃあまたなんかあったら来いよ〜」
「はーい!」
「お祈りでもしよう」
「…」
(…)
「よし、勉強しよ。」
「回復魔法…なになに〜アクセサリーの増幅器を使えば小回復の回復量が上がる。」
「すごい高そう…」
(…)
「解毒魔法…解呪魔法…防御壁魔法…透明化の魔法…え!?透明化の魔法!?」
「こんなものまであるのか…神聖魔法おそるべし…確かにこんなチート魔法あればプリーストが闇市で売られるのも分からなくはないな…」
「盗賊にもってこいじゃん…」
「はー疲れた〜」
「全部覚えるのは無理だよ。」
「と言うかもう疲れた。今日はもういいや。聖水撒いて少し休憩しよ。」