食べられるものを探す主人公
〜次の日〜
お腹減りすぎて早起きしてしまった。
7時ぐらいかな…
顔洗って川に行こう
井戸に行くと朝の水汲みをしてるおばちゃん達にあった
何か言ってたけど言葉わかりませんジェスチャーと頭を何度か下げて会釈しておいた。
そして川へ。
「今日こそ火を起こさないとマジで死ぬ」
異世界に来て早3日目
食べたものは加減して食べたグミのみ
「タンパク質が欲しい」
まずは火だ!
昨日打ち捨てた道具を使い気合いを入れる。
〜3時間後〜
「火…つきません…」
「詰んだ。詰んだこれ。完璧に無理だ。」
「棒もまっすぐというわけでもないし板も綺麗に加工してあるわけじゃない」
「付かないよ。」
「こうなったら木製の槍でも急造して川魚を生で食べるしかない。」
マジで今日何か食べないと死ぬ
死ぬぐらいなら多少お腹が痛くなるリスクがあっても食べた方がいい
日本には古来より刺身という素晴らしいものがある
故に生でも食べれる。
火起こしの木材を拾った場所まで行き手軽な長さの木の棒を手に入れ
適当に川辺の石で先っぽを研ぎました。
「後は体重を乗せてジャンピング串刺しで大きめの魚をゲットだ!」
その前に深さとある程度底が安全かを確認しにズボンを脱いで確認してみる
「うーん腰まで浸かりそう、底は藻が少し生えて滑るけど特に木があって怪我する感じでもなさそう」
「それでは川岸で魚が来るのを待ちましょう。」
〜2時間後〜
「来ない。魚が見えない。ていうかなんか今日魚の気配がない気がするのは気のせいだろうか?」
太陽が真上で川が良く見えるのはいいけど魚が見えない。
「昨日見かけたあんな巨体なら早々隠れられるところなさそうだけど…」
〜さらに1時間後〜
「お腹空きすぎてきつい。」
「日照りなのもきつい」
でも今日食べないと流石に死ぬ。
神さま助けてください死にそうです
「!?」
小さいけど来た!
鮎サイズ!
お腹に入れば大丈夫!
チャンスを伺って!静かに待って!
未だ!
「秘技!一心不乱槍!」
バシャン!
「フッ…手応えなしですね…」
その後、待てど暮らせど魚が来ることはなかった。
後で思えば警戒されてるだろうから場所を変えればよかったと思う。
その日は夕暮れよりも明るいうちに寝床へとついた。
「おやすみなさい」
もはや何もいうことなどない