初めてのプリースト
「おはようございます」
「おはよう」
「“いただきます”」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「ミキねーちゃん!ワン太出して!」
「ちょっと待ってね〜」
「ワンッ」
「ワン太おいでーみんなで遊びに行こう!」
「ワン太行ってらっしゃい。みんなを危険から守ってあげてね」
「ハッハッハッ」
「キャッキャッキャ」
「さて、サマナーの契約も終わったし今日からプリーストの授業に入る。」
「おー!ついに最終科目ですね!」
「うむ…」
「プリーストの魔法は神聖魔法と呼ばれ対になるのが悪魔が使う魔法じゃが」
「これはお互いに効果的な面もある」
「悪魔と対峙するとダメージを与えやすいが逆に受けやすいと言う弱点もあるんじゃ」
「なるほど。」
「一方的に強いとかそういうものはない。」
「久しぶりの現実感ですね。」
「そのかわり悪魔は悪魔であるが、人は神聖魔法を使わない間は人である。」
「つまり神聖魔法中に受けるダメージよりも使ってない状態の方がダメージが少ない」
「ふむふむ。」
「悪魔と対峙するときはここぞという時に神聖魔法か悪魔族に特攻武器か…」
「どうせお高いんでしょう?」
「うむ。」
「…」
「その代わり神聖魔法にしかない魔法は数多い。」
「小回復なら各属性できるが中回復より上は神聖魔法しかない。」
「おぉ、それはすごい。」
「じゃがわしは小回復しかできん。」
「え…なんでですか?」
「魔力総量が低いからの。」
「先生は修行しなかったんですか?」
「修行なんて恵まれた人しかできん。それに当時は食うのがやっとでな。…」
「そうなんですね…」
「万能型だったがゆえに魔力総量が低いのにパーティーで小回復したところで…じゃったからポーションをパーティーメンバーに配る係って感じじゃったの。」
「大変だったんですね…」
「それと神聖魔法が使えることはあまり言わないほうがいい。」
「理由は聖水と同じですか?」
「まぁそんなところじゃ。」
「大盗賊団に監禁されて男たちの慰めと鎖に繋がれて回復係なんて嫌じゃろ?」
「たしかに…」
「基本的に中回復以上ができるのは各教会に行ってお金を払うかポーションを飲むか、なんじゃが。」
「プリースト自体が軍にいい給料で雇われたり派遣されたりするから名も無きパーティーに入る人なんて居ないんじゃ。」
「それはそうですよねぇ…」
「だからミキ君も使い所は注意じゃ。」
「長年連れ添ったパーティーにプリーストでしたと言った瞬間売られた奴もわしは見たことがある…」
「ウヘェ…絶対言わないです。」
「信頼できる人ができたら言ってもいいがリスクは大きい。気をつけるんじゃぞ。」
「はい。」
「では今日覚えてもらう魔法は小回復からで…主に直せる傷は次のとおりである。」
………………
………
…
「はー。疲れたー」
「お疲れ様。」
「暗記、暗記暗記じゃないですか…」
「その暗記で済むのも今まで魔力操作や魔力総量を増やしていたおかげで、覚えるだけで使えるようになるんじゃからよいではないか。」
「そうなんですけどね…」
「教えられることはそう多くないが錬金術と同様に初歩的な本なら部屋に置いておくから時間がある時見て覚えると良いぞ。」
「暗記は嫌です…」
「しかし神聖魔法は唯一無二の魔法。覚えて置いて損はないぞ。」
「頑張りまーす。」
「ところで先生、魔法使いの授業は無いんですか?」
「魔法使いは聖杯で訓練されてるなら神聖魔法同様に初歩的なものなら本を読めば覚えられるから特に予定はしておらんが…まぁ本もないしの。」
「そうなんですねぇ〜行商人に頼めば持ってきてくれますかね?」
「初歩的なものはどれも安いから持ってきてくれると思うぞ?」
「お金貯まったら買おうっと。」
「それと先生。もしかしてサマナーが召喚した召喚獣と視覚というか聴覚というか…繋がってたりしますか?」
「うむ、つなげようと思えば繋がるぞ。」
「なるほど〜」
「それ故に諜報や情報収集に使われておるからの。」
「ふむふむ。」
「ワン太がすっごい嬉しそうに遊んでいます。」
「良いことでは無いか。はっはっは。」
「おやすみなさい先生」
「はいおやすみ。」




