表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界転移した私  作者: たぬたぬたぬき
22/558

拗ねる主人公

「おはようございます…」


「おはよう。」


「“いただきます”」



(…)


「今日も稽古するじゃろ…?」


「はい。」


つつがなく1日が終わり稽古の時間


「よろしくお願いします」


「よろしくお願いします」


「それじゃあ今日は剣を持たずに左手の盾だけでわしの突き攻撃を受け流す練習じゃ。」


「はい。」


(う…うむ…まだきひずっておるのか…昨日の今日じゃしな…)


「初めはゆっくりやるから必ず“受け流し”を意識するんじゃ、受け流せば盾への、最終的には自分の体力消耗を大きく減らせるメリットがある。逆に完全に受け止めてしまうと盾も壊れてしまうかもしれないし受ける側が疲れ果ててしまう。今日は一日中受け流しを覚えてもらう」


「はい」


(…)


「ではゆっくり、いくぞ。」


……………

………





「今日の稽古はこれで終わり」


「ありがとうございました」


「聖水作っておいで。その間にご飯を作っておくから。」


「はーい」


「“いただきます”」


「今日はなかなかいい受け流しじゃったぞ!」


「ズズズッ…うん」


「稽古を始めるときも言ったが受け流しが基本。」


「相手の太刀筋がわかってくればそのうち盾なしでも避けて回避できるようになる。」


「そうなってくれば盾を持つ必要がないし短剣両手持ちなんてこともできるじゃろう。」


「ん」


「怒ってない?」


「怒ってる」


「大人気ない」


「う…うむ…」


「でもそろそろ許してあげないと講堂の女神様に怒られそう」


「そうか。許してくれるか。」


「うん。だってこうして美味しいご飯作ってくれるし。」

「何より先生が優しいことは私がよく知ってる。初めてこの世界に来て言葉がわからない穀潰しなのにいさせてくれたし感謝してます。」


「そうか…」


「でもあれは怖かったです。泣きました。ガチ泣きです」


「う…うぅむすまん…すまん…」


「次アレするときは事前に教えてください。」


「アレまたするのかい?」


「はい。アレはとても怖いですがとても有益な技だと思います。」


「うむ…。」


「なのでもうしばらく稽古で慣れてくるまではアレはやめてほしいです。」


「もちろん。やめる。ミキ君が良い時にまたすればいい。」


「うん」


「“ごちそうさまでした”」


「それじゃあおやすみなさい」


「あぁおやすみ」


バタン。


「はぁ〜許してもらえてよかった〜」

「あれから女神様にお祈りしたかいがあった。」


「今度何か女神様とミキ君にプレゼントでもしよう。」


「今日はぐっすり眠れそうじゃ…」




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ