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異世界転移した私  作者: たぬたぬたぬき
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先生お手製の装備と…

「おはようございます…」


「おはよう」


「“いただきます”」


「今日から講義を再開するからみんなとの勉強が終わったらそのまま待ってなさい。」


「ん」


「ミキねーちゃんバイバイー」


「バイバーイまた明日〜」


「さて、あの約束じゃが…」


「ん?どの約束ですか?」


「えぇ…」


「短剣と盾じゃよ…」


「あぁ〜」


「なんかこの空気出しにくいんじゃが…」

「はい。木製の短剣と盾」


「おぉ?もしかして作ってくれたんですか?」


「う…うむ…久しぶりに作ったからだいぶ下手じゃが…」


「わぁ!(キラキラ)まさか本当にもらえるとは思ってもいませんでしたよ!」


「そんなにキラキラな目で見られるとなんか恥ずかしいのぅ」(照れ)


「ちゃんと剣の部分と握るところ、それに鍔もある!」

「それに盾も内側を握れるようにくり抜いてある!」


「くり抜く作業は結構大変じゃった。」


「わぁ!先生ありがとうございます!」


「どういたしまして(照れ)」


「という事で、今日から盾と短剣の使い方を教える講義を行います。」


「おーパチパチ」


「しかし専門職ではないからわしの自己流になるが良いか?」


「はい!よろしくお願いします!」


「うむ。では外に出て構えから始めよう。」


「基本的には盾を使う場合相手の攻撃を受け流してその間にもう片方の剣で攻撃をするというのが基本スタイルじゃ。」


「ふむふむ。」


「じゃが、弱点がある。女性の場合は力が弱いために受けきることが難しい。

ゆえに、盾は大切じゃがあまりそちらを重視すると防御主体になり本末転倒だ。」

「パーティーならそれでも良いが、ソロの場合、自分が相手を倒さなければその戦いは終わらない。」

「だから盾はあまり重視せず相手の攻撃をそらす程度にして剣で攻撃を行う方に力を入れる。」


「ふむふむ」


「わしもミキ君の相手をするために剣を作った。」


「剣というか…握る部分がある角材ですね…」


「言うでない…時間がなかったんじゃ…」


「すいません」


「さっき言った相手の攻撃をそらす。を軸に攻撃できるときは攻撃する。」


「これが最も安全で安定し戦い方だ。」


「剣士や聖騎士と言った盾を持つ者の戦い方。」


「主な反撃の時は相手が必殺の攻撃をしてきたときにうまく受け流して確実に一撃を入れる。」

「地味じゃがこの繰り返しが勝利への道じゃ。」


「ふんふん」


「じゃあ実践だ。」


「スッ…(鋭い殺意)」


(ビクッ…)ガタガタガタ


ワナワナ…「ふぇぇ…」


(やばい…怖い。泣きそう。すごい逃げ出したい。あの時のネズミよりも怖い。)


へなへな〜ドサッ(尻餅)


「ミキ君…」


「すっすいません(泣)」


「いや今日はこれくらいにしよう。」


「はい(泣)」


「聖水を作ったら今日は見せなくていいから外に撒いておいで」


「わかりました」








「うーむちとやりすぎたかの…最初から本気を出しすぎたかもしれん。まさか攻撃する前にへたってしまうとは…」


「次から”目で殺す“アレは無しにしよう」

「今日はかわいそうなことをしたな…喜んでもらおうと短剣と盾作ったのに。」












すごい怖かった。

いつも優しい先生があんな目をするとは思わなかった。

あの目で睨まれただけで体が動けないし、何より恐怖で力が抜けて行った。

出会った時からずっと優しいかったから、忘れてたけど、元は冒険者だったんだよね。

しかもあの年まで生き残る強さを秘めた冒険者。


終わって先生が居なくなってからもまだ涙が止まらない。


正直なめてた。あの眼差しに比べればネズミなんてひよこ同然だった。


「冒険者への道は遠そうだ。」(ぐすん)


バシャ…


「家帰りたくない。」


「だって怖いし」


「でもちゃんと帰らないとあとあと遺恨が残りそう。」


ガチャ

「ただいまぁ〜…」

「おぉお帰り、ご飯ができとるから一緒に食べよう。」

「今日はミキ君の好きな美味しいお肉料理を作ったからたーんとおたべ(笑顔)」


「はぃ」


「“いただきます”」


(あれ…すごい静か…やっぱやりすぎたかもしれんのう…)


(美味しい。美味しいけど気まずい。なんとなく視界に入れたくない。正面で向き合ってるし…)


(うむむむ。どうしたものか…何か話題を…短剣と盾の話?いやさっきのを思い出されたら泣かれそうだ…聖杯の次の修行?でもまだ先のことだし…気まずい…。)


(…)


「ごちそうさまでした。」


(ハッ…考えている間に…)


スタスタスタ…ガチャン…



「やってしもうとる…」





コンコン「ミキ君入るよ」


ガチャ。

ベットの上で毛布をかぶって三角座りをしているようじゃ。



「今日はすまんかった。」


「はい。」


「いきなり飛ばしすぎたの」


「…」


「…」


「すごい怖かったです」


「うむ…」


「正直ネズミのあの時がひよこに思えるぐらい…」


「う…うむ…」


「でもアレに耐えられるぐらいじゃないと外の世界では生きていけないんですよね?」


「まぁ…そうじゃな…」


「明日からいきなりまたアレは無理ですが…ぼちぼち頑張ります。」


「うむ…今日は張り切りすぎて正直すまなった。」


(…)


抱きしめ「ごめんな。」

「(泣)ぅぁぃ…」


「よしよし」背中トントン


疲れて眠ったか…


(今日はごめんね。おやすみ)




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