弓の練習風景
次の日
「うーん。10本中2本…」
今日は自主練だけど2本て。
「ソウ先生は初めてなのに当たるだけマシとか言ってたけど」
確かにこんな命中率じゃ反撃されて死ぬな。
トボトボ…矢の回収
射る。
矢の回収。
射る。
「やばい地味だ」
「先生もいないし昼寝しちゃおっかな〜ふぁぁぁっ。」
「ソウ先生はここにいますよ」
「(ビクッ)!?…なんでいるんですか?ていうか狩りに出たんじゃないんですか?」
「もう取ってきたよ。カモ二鳥。」
「おおお!カモキター!」
「二本しか当たらないのに修行サボって昼寝しようとしてたミキ君にはあげられないなぁ…」
「なっ…誰ですかそんな不届きな弟子は!そんな人見たことありません!」
「俺の弟子は今君しかいないんだけど…」
「…」
「…」
「夕暮れまでに5本当たったら1匹ください!」
「えぇ〜獲物に当てるんじゃなくて的に当てただけででこの美味しい美味しいカモをご褒美にするの〜?ニヤニヤ」
「くっ…今に一流のスナイパーになって自分で取れるようになってやりますよ!」
「はいはい(笑)命中率2割の凄腕スナイパーさんの本気が見たいな〜(笑)」
「くっ…ドSすぎる…だから女性にモテな…ごにょごにょ」
「なんか言った?」
「いえ!なんでもないです!それより夕刻までに五本当てたら呼びますからね!」
「綺麗なお肉にしておいてくださいよ!?」
「はいはい。頑張れ〜…あ、ズルは禁止だからね?」
「そんなことしませんよ!」
まず考えるんだ…
普通に考えて矢は飛行中重力に従って落ちる。
だから的の真ん中を狙っても外すだけだ。
だいたい私の今の力で的一個分は下に落ちる…
ならかなり上を狙えば的に当たるはず!
それと発射するときに左右にブレがあると的に当たらない訳で
極力ブレずに正確に打つ事…
〜夕刻〜
「ダメだ。無理。最大でも三本がいいところ…」
「聖水やってご飯食べよう、今日は諦めて野菜スープ。」
トボトボ…
「昨日よりマシだけど今日も疲れた〜」
「右腕が痛い。とりあえず昨日よく覚えてないけど聖水できてたらしいしサクッと魔力注いでご飯まで寝よう」
「弓の道具片付けて聖杯持って入り口で魔力注げばいいや…。」
まず、全身の魔力を手に集める。
手の中で魔力を限界に濃縮。
「そして一気に聖杯に注ぐ…ッ!」
「…ちろっ」
「…」
まいいか。まぁ成功といえば成功でしょう。
「先生も雫程度とか言ってたし昨日の今日でそんなに増える訳ないしね。」
「さーてご飯ご飯〜」
「ただいまー」
「お帰り〜ん?聖杯持って聖水撒いてきたのか?」
「そうそう〜もうめんどくさいから入り口でサクッと魔力込めてちろっと出たからそれ撒いてきた。」
「ふむ…。明日からは一度ワシに見せてから撒く事。」
「?はーい」
………
「ソウくんミキ君の弓の調子はどんな感じだい?」
「いい線いってますよ。教えたことも素直に聞くし初日で10本中的に2本も当てましたから。弓に必要な筋力は最低限あるようですし、日を重ねればそのうち上手になるでしょう。」
「そうか、それはよかった。この教会に彼女が来てから薪割りは彼女の仕事になったからそれが良かったのかもしれないね。今では村の年寄りの分の薪も割っているようだしそういった積み重ねのおかげだねぇ…」
「そうですね〜薪運びや薪割りは女性の仕事ではないですもんね〜重いし。」
「そういえば今日は的に3本当たったといっていましたよ」
「そうですかー、いやーいい成長スピードですねぇ〜。自分の時なんか的に当たるまでかなりの期間を要しましたし。彼女は集中力があるんですねぇ…」
「そうじゃの〜聖杯による聖水づくりも日々上手くなって来ていることだしソウ君がいいならそろそろ狩りにでも連れていってくれないかね?」
「そうですねぇ…あ、でも8割あたりようになるまでは連れて行かないと言ってしまいましたよ?」
「えぇ?8割なんて今のソウ君レベルじゃないか。なんでそんな条件を(笑)」
「まぁ女の子ですし…それに男に比べて獲物に反撃されると弱いところもあるので8割超えるまでは安心して外に出せないなと思いまして。」
「ふむ。まぁ…ソウ先生がそういうならそれが正しいんじゃろう。その辺はソウ先生に任せるからいいところで狩りにつれていってください。」
「わかりました。ま、まだ先でしょうけどね(笑)。あそうだこれよかったらどうぞ途中でとってきた蛇の肉ですが。」
「おお、いつもすまないね。お肉はミキ君が好きでね。喜ぶと思うよ。」
「それじゃあ」
「はい。またです。」




