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ステータス切り替えとパーセンテージ  作者: りんご!みかん!
サーファさん
3/18

第3話 街に到着 



 赤色ブレスレットから、亡くなってしまった護衛の騎士達を出して門番の騎士に対応は、任せることとなった。


 

 サーファさんの自宅は、この街の1番奥にあるみたいで、いろいろなお店を馬車に乗りながら見ることができた。


 驚いたのは、獣人と呼ばれるものがいたことだ。

 友達から異世界には存在すると聞いていたが、目で実際に見てみると可愛かった。

 男性で額に傷の入った強面の顔で頭に可愛らしい耳がついているのを見たときは、笑いそうになった。


 猫の獣人は、猫耳にしっぽがはえていた。

 猫そのものといったわけではなく顔は人と変わらない。


 肉球などはなく、身体も人同様でで毛深いということはなかった。

 猫耳としっぽが、あるだけ。



☆☆☆☆☆


 サーファさんの家に辿りついた。

 門番のいる大きな門を通り、長い長い庭を進み玄関前で馬車から降りた。


 家の中に入ると俺は、メイドさんに待合室まで案内された。


 サーファさんはお父様に話をしてきます、ロムンさんは、お茶の準備をして参りますと言って部屋を出ていった。

 ロムンさんは、高齢であろうに働き者のようだ。



 

 待合室のふかふかのソファーに前かがみになり、今後のことを考えた。

 とりあえず、この街に入るときの通門料はサーファさんが代わりに払ってくれたから良かったけど、とりあえずお金が必要だな。

 黒色ブレスレットに保管してある品や赤色ブレスレットのモンスターを売ればお金には困らないだろう。

 住むところも大事だな。

 家の相場を後で、ロムンさんにでも聞いてみよう。

 


 

『コンコン』


 ティーカップとお菓子を持ってきたロムンさんは、テーブルの上に持ってきたものを置くと、すぐに部屋を出た。



『コンコン』


 それから、数分後、またノックの音がした。


「旦那様と奥方様、お嬢様の準備が整いましたので、どうぞこちらへ」


 

☆☆☆☆☆




 誘導された部屋の中は応接室のようで、中央に大きなテーブルがあり、座り心地の良さそうなソファーが対面に配置されていた。


 部屋の中には高そうな壺や、鹿の角が壁にインテリアとして飾ってあった。

 始めてみたが、かっこよいなー。


 ソファーにゆったりと腰かけている男性と女性がにこやかな顔で俺を出迎えてくれた。


 家に帰ってきて着替えたのだろうサーファさんが女性の隣に座っている。


 俺は対面のソファーに座った。


「サーファとロムンを救ってくれたようだね。感謝する。私はサーファの父、ファルトだ。隣にいるのが妻のサーナだ」

 

 サーファさんの父と母が頭を下げ俺にお礼を言う。

 

「助けれて良かったです」


 俺は、テーブルに置かれてあるお茶菓子を両手に持ちポリポリとむさぼり食べながら言う。


「それにしても、美味しいですねこれ」


 昔からマイペースなんです。

 ごめんなさい。

 お腹空いていたんです。

 


「それは、私が作ったのよ」


 俺の、言葉にサーファさんの母が嬉しそうに言った。


「それで、助けてもらったお礼がしたいのだが何か欲しいものはあるか?娘以外なら何でも良いぞ」


 サーファさんはダメなようです。

 だめって言われると欲しくなっちゃうよね。


「えっと、じゃあ、家とか貰えたりしますか?」


 まぁ、貰えるか分かんないけど言っておこうと思い告げた。


 住む場所は大事だからね。

 それにしても、今日中に街にたどり着けてよかったよ。

 野宿の経験とかないからね。


 



「ロムン」


 サーファさんの父ファルトさんが、控えていたロムンさんの名前を呼ぶ。


 ロムンさんは、『かしこまりました』と告げると部屋から出ていった。

 



 それから数分後、部屋へ戻ってきたロムンさんがトレイに乗せて持ってきたものは、積み重なっているお金と大量の鍵だった。


「お待たせしました」


 鍵のジャラジャラした音を立てながらロムンさんは戻ってきた。



「感謝の気持ちとしてお金を渡す。そして、その大量の鍵は私が所有している家の鍵だ。明日にでも家を周って、好きなものを選ぶと良い」


 大きな白っぽい金貨が5枚に鍵の束が置かれた。

 




☆☆☆☆☆


 お金を受け取ったあとは、夕ご飯をご馳走になり、今日はファルトさんの屋敷に泊まらせてもらうことに。

 

 なんと、お風呂があるようで助かった。

 

 ないことが多いと友達から聞いていたからね。

 貴族や大商人は持っていたり、過去に勇者召喚などでこの異世界に来ている人がいた場合は大衆浴場も設置されてあると聞いていた。


 お風呂に入った感想は、一言で表すと大きかった。

 だけど、シャンプー、ましてや、トリートメントやコンディショナーなどはなく、石鹸で頭や身体を洗うというものだった。

 

 うーん。悲しい。



 風呂から上がりモデルチェンジ可能な者を確認してから寝た。



【モデルチェンジ可能な人間 NEW】


パン屋の店主   調理

野菜果物屋の店主 品定め

武器屋の店主   弓術 鍛冶 

防具屋      防御強化

ファルト     剣豪術 貴族作法

サーナ      氷魔法 令嬢作法

メイド      メイド術 短剣術 交渉術



 なんか今後の生活に役立ちそうなスキルや強そうなスキルや魔法持ちの人が多かった。

 まぁ、街には人が多いからね。

 

 剣豪術は、剣術の上位みたいだ。

 氷魔法は、水魔法の上位みたいである。

 いろいろと切り替えしてみたのだが、ファルトさんが1番強く感じたよ。

 でも、高範囲の攻撃ならサーナさんも捨てがたい。


 それにしても、俺、いろいろな場所でバイト・経営者としてもやっていけそうだな。

 だって、店主と同等のスキルだからね。

 知識や状況に応じて発しなければならない言葉もステータス画面開きっぱなしにしていたら文字が表示されているし。


 明日は、家を手に入れたあとは、街の中をブラブラしてコピーしまくろう。







 





 

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