第1話 異世界とは!?
誤字脱字、説明不足、言葉の使い間違い。
不愉快な表現など様々見受けられると思います。
優しく見守っていただけると幸いです。
よろしくお願いします!
俺の名前は早川 歩
20歳、日本に住んでいる大学生だ。
話は変わるが、いつの間にか俺は、モンスターと魔法が存在するいわゆるファンタジーな世界にいた。
異世界だろう。
日本はたまた、地球でゴブリンを見たことはない。
何故、魔法がありモンスターが存在するのか分かったのは、目の前にいるゴブリンが魔法を使っていたからだ。
右手に杖を持ち、「ゴブゴブ」と言ったあとに、杖から火の玉が俺に向かって飛んできた。
『いやぁー、びっくりだよねー!杖から火が出るなんて。異世界って感じだよ』
話は日本にいた頃に遡るが俺は、ちょうどファミレスで昼食を取っており、ドリンクを注ぎにドリンクバーの機械に向かって歩いていた。
そんな俺に急に魔法陣が足下にあらわれた。
うっすらと俺の身体が白くなっていった。
とりあえず、視界に入り一緒に昼食を食べていた友達に笑顔で手を振っておいた。
友達の慌てようがとにかく面白かった。
そして、一瞬ものすごい輝きが俺の視界を奪い条件反射で瞑った目を開くと、なんとまぁびっくり。
びっくりくりで木が生い茂る森の中に俺はひとりでポツンと立っていた。
俺は急に襲ってきそうな動物がいないか周囲を確認した。
この時点では異世界ではなく、日本でも昔はあったらしい神隠しにでもあったのかと思ったよ。
その後、自分の身体を見て持ち物のチェックをした。
ポケットに入っていた汎用型電子機器に、お金の入った財布、そして、グラスだ。
俺の格好は、ジャージ上下にスニーカー。
貴金属は、指輪のついたネックレスにブレスレットくらいだろうか。
☆☆☆☆☆
とりあえず、森の中を適当に歩き、人が使っているであろう道まで出た。
日本のようコンクリートやアスファルトで舗装されている道ではない。
足に感じる硬い大地の感触、湿った土と草木の香り。
少し冷たい風が俺の前髪を揺らす。
鳥のさえずりが聞こえる。
天気は悪くなく青空で清々しい。
道を見つけるまでに自身のステータスを確認した。
昼食を一緒にとっていた仲の良い友達から、若しも異世界に行くことになったら、とりあえず、『ステータス』と唱えろ。
『ステータス』でだめだったら、『ステータスオープン』とか、それに類似しそうな言葉でいい変えろ。
と、言われていたからだ。
その話を聞いたときは適当に受け流していたのだが、今思えば役に立つ話だった。
ステータス画面には、スキル歩術と表示されていた。
これはあれだ。
友達から、異世界では、スキルや魔法があって、異世界に召喚された際に自動的に身につく場合と、異世界に来るまでに一度神界や天界などで神様や天使にスキルや魔法をもらったり、自分で選択するものや、突然異世界へと飛ばされて、自身の名前に依存して、スキルや魔法を覚えていることがあると、友達が言ってたな。
俺の名前は、早川 歩
だから、歩術なのだろう。
ステータス画面は、3Dみたいな感じで俺の視界にどこでも出せた。
比較対象が近くにいないから分からないが、俺の能力値である、魔力は1桁だった。
まぁ、魔法を覚えていないから、別に魔力が低くても気にしない。
そして、歩術について、詳しい説明が知りたいと頭の中で思っていると、詳細説明が現れた。
歩術︙何処でも歩ける
と言ったものだった。
そして、俺が所持している物の説明もステータス画面の下の方に表示されていた。
ジャージ上下︙汚れない、ダメージを受けない
ネックレス︙自動MP回復、自動治癒
ブレスレット︙いろいろと収納できる
ファミレスのグラス︙飲みたいファミレスのドリンクを出すことができる。
スマートフォン︙魔力で充電可能。地球の者と連絡などは取れないが、ネットの情報などの閲覧は可能。スマートフォンで撮影した者のステータスを一時的にコピー・保存することができる。コピーしたステータスはスマホの画面で自身に能力を反映する、切り替えができる。見た目は変わらない
そして、称号に『異世界から来た者』と表示されていた。
どうやら、ここは異世界のようだとこのとき完全に理解した。
「取り敢えず安全第一で行こう。死んだら元も子もないからな。一先ず出会ったモンスターや人間を撮影しながら生き抜こう」
そう意気込んで歩き出したのだが、直ぐにひらひらときれいな羽を持つ薄い緑色?アクアグリーンのような色をした物体が空を飛んでいた。
とりあえず、写メを撮った。
写真フォルダを開くと『風の妖精』と書かれていた。
そして、色々と使える魔法やスキルの説明が表示されていた。
風の妖精だけあって、風魔法が使えるみたいである。
とりあえず、自身に風の妖精を当てはめて、風魔法を使用しようと風をイメージした。
手のひらに渦巻き状の物があらわれた。
大きくしたり小さくしたり、涼しくしたり暖かくしたりできた。
ステータス欄の魔力や俊敏力は元々の俺に比べると上昇していたが、体力、攻撃力、防御力は下がっていた。
なんか、歩くのもだるく感じる。
状況に応じて、切り替え(モデルチェンジ)しようと思った。
☆☆☆☆☆
しばらく歩くとついにやつが現れた。
友達が序盤に出やすい異世界モンスターとして、モンスター図鑑を自前で作ったようで見せてもらったことがある。
絵付きだったので、すぐにわかった。
オークやスライムラビットゴブリン、コボルト、ウルフなどが図鑑に載っていた。
いざモンスターに出会うと、少しビビる。
ゴブリンだ。
緑色の身体をしております気色悪いモンスターである。
右手に杖を持ち、「ゴブゴブ」と言ったあとに、杖から火の玉が、俺に向かって飛んできた。
風魔法で対処した。
立て続けに他の種類のモンスターも現れた。
オークのようだ。
オークの見た目は、豚のような顔をしており人間のように両手両足があった。
手には、長い槍を持っていた。
服を着ており、オスなのかメスなのか分からないが、胸の膨らみがないからオスだと思う。
俺と目があったオークは、ヨダレを垂らしながら身体を見てきた。
友達のモンスター図鑑には、モンスターの、説明が書いてあった。
確か、オークは食べれることが多いとかなんとか。
とりあえず、風魔法で首を狙おう。
「グガルルル」
叫ぶオークを見て俺は、やっぱり人語は喋れないのかと落ち着いた対応をした。
友達から、喋れるモンスターは知能が高いか高ランクである場合が多いと聞いていたからだ。
その情報を当てはめると、このオークはランクが高くなく、知能も低いと言うことになる。
オークが近づいてくる。槍で俺の心臓を突いてくるような時間も与えず手に生み出した風の刃をオークに向け放った。
その瞬間オークは倒れた。
どうやら成功したみたいだ。
ふぅー。取り敢えずひと安心。
首の飛んだオークは消えずに俺の目の前で倒れている。
グロい。モンスターの血は紫色のようで、オークの死体周辺には血飛沫のように血が広がっていた。
ゴブリンとオークも撮影しておいた。
ゴブリンもオークも俺本来のステータスより5種の能力(魔力・魔力量・攻撃力・防御力・俊敏力)は高かった。
オークの身体とオークの槍、ゴブリンの杖をブレスレットに収納した。
収納したものは、ステータス画面で確認できるみたいだ。
赤色・黒色・青色のブレスレットを3つ手につけていたのだが、モンスターの身体は赤色に武器は黒色に収納された。青色のブレスレットはいったい何が入るのだろうか?
食品とか薬草などそういった類なのだろう。
色で分ける必要性について少し考えたが思いつかなかった。
取り外し可能だから誰かに貸すことはできそうだなくらいだ。
ゴブリンの死体については、放置することにした。
近寄ってみたがなんとも、イカ臭くてたまらなかった。
友達からも、食べれない(人間は好んで食べない)ことが大半と教えてもらっていたから。
他のモンスターの餌になることを望む。
【切り替え(モデルチェンジ)可能な人間】
早川 歩 歩術
【切り替え(モデルチェンジ)可能な妖精】
風の妖精 風魔法
【切り替え(モデルチェンジ)可能なモンスター】
ゴブリン 火魔法
オーク 槍術
お読みいただきありがとうございます。