《二日目》上 心の制御
ピピピッ
目覚ましの音、朝だ。
6時半に毎朝起き一日が始まる。
まだ、母さんと父さんは寝ている。この時間に起きるのは僕だけだ。
母さんは基本八時に起きるし父さんは七時半に起きる。
ふぅあぁぁぁ
背伸びをするとあくびがでた、きっと昨日夜更かしし過ぎたのだろう。
起きてすぐは先に制服に着替え、学校に行く準備をしてから朝御飯を作る。
料理当番はあるが、朝御飯は僕が毎日作っている。
今日はご飯、目玉焼き、ソーセージだけだ。
家は常時金欠だから仕方ないし学費も払っているため金は一定を上下している。
七時
食事が終われば靴を履いて玄関を出る。
学校へ向かうのは嫌いではない。
学校へ着くと読書をする。
クラスで話す相手なんていないため読書しかすることはない。
携帯をもってくると壊されるから使えない。
僕をいじめるいじめっ子はいつも決まって八時に教室に着く。
七時五十五分
カタカタカタカタッ
手が震え足が震え口が震え身を丸ませる。
怖い。たった一つの感情からここまで身体が反応する。
いつものことなのに慣れない。
読んでいた本は勝手に動く手のせいで床に落ちる。拾おうにも手の震えが止まらず拾えない。
ガラガラ、アイツ等だ。
大きな物音をたてながら入ってくる。