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ハルを愛する人  作者: NES
5/7

ハルを愛する人 (5)

 制服のまま、ヒナはベッドの上に倒れ込んだ。ああ、今日は疲れた。本当に疲れた。もうなんなんだ。

 あの後ハルはずっと不機嫌だった。男子はみんな妙にぴりぴりしていて、一日中今にも一戦始まりそうな感じだった。ヒナはハルと話がしたかったが、落ち着いて会話が出来そうな雰囲気でもない。サユリも「ここは男同士の方が良いだろう」と言っていたので、結局その日は何も声をかけられず、ハルが男子の友人数人と一緒に帰るのを見送った。

 まあでも、今日のハルはちょっとカッコよかった。ヒナが変な目で見られるのが我慢出来なかった、というところだろうか。えへへ、ちょっと嬉しい。いや、だいぶ嬉しい。ハル大好き。

 喧嘩とかは勘弁してほしいけど、ああやってヒナのことを大事に考えてくれているのが判ると幸せになる。ハルは昔からそう。ヒナのことを見てくれる、考えてくれる。だから好き。ヒナの一番大事。

 携帯を取り出して、メッセージを送ってみる。帰ってきた時にでも見てくれればいい。

『ハル、今日はありがとう。かっこよかったよ』

 これでよし、と。

 すぐに返信が来た。ありゃ、別に急がなくてもいいのに。

『なんかごめんな』

 ハルが謝る話でもないでしょうに。ふふ、おかしい。

 お子様で動物な男子ィが悪いのであって、ハルはちっとも謝る必要は無い。怒る時は怒るべきだ。そうやって表に出していかないと、判るものも判らなくなる。

 しばらくポチポチとメッセージのやり取りをする。本当は声が聞きたいし、顔も見たいけど、今はこれで我慢。こうやってもどかしく感じるのも、後で会った時に喜びに変わるものだ。それに、ハルが一生懸命メッセージを打ってる姿を想像するのも楽しい。

 友達とゲーセンに行ってきたらしい。いいなぁ、ヒナも一緒に行きたかった。クレーンのヤツ、ハルは結構うまいから色々取ってもらいたかった。あ、あとシール。ハルと二人で撮りたい。前撮ったのだいぶ昔なんだもん。

 ドアの外を、シュウがバタバタ走り回る音がする。なんだよもー、うるさいなぁ。お姉ちゃん今恋愛してるんだよ。子供はあっちいってなさい。

 やれやれ、とベッドから起き上がる。制服がしわになっちゃう。着替えぐらいはしておかないと。

 ブラウスのボタンに手をかけて、ふとハルのことを想う。ハルも男の子なんだよな。うん、そういう欲求が無い方がおかしい。それでもああやって怒ってくれたことはかなりポイントが高い。

 ヤッたか、ねぇ。なんだか可笑しくなる。まあ思春期男子にとっては大事なことなのかもしれない。中学の時、男子の頭の中ははっきり言ってそれしかなかった。事あるごとにエロ妄想。よく疲れないものだと感心出来る。当時はそれどころじゃなかったけどね。

 行為が問題になるんだなぁ。そこがちょっと違うのかもしれない。結果じゃなくてプロセスの方を重視している。そこが男と女の違いなのか。まあ、男の側はプロセスの段階で生物学的に完結しちゃうからなんだろう。お手軽でうらやましい。

 ハルもやっぱりそういう欲求は持ってるのだろう。いや、持ってなかったら困る。健全な男子でいてもらいたい。ヒナに対して、そういう目を向けることもあるだろう。あるよね?大丈夫だよね?

 スタイルについて、ヒナは正直そこまで自信があるわけではない。チサトとか背はちっちゃいのにふかふかだ。あれは良い。あと、サユリも流石大人に見られるだけあって出るところはバッチリ。サキはスレンダーだけど、健康的でとても清潔感がある。ああ、でもサキは王子様だからなぁ。なんか違う。

 うーん、悩殺とまではいかないけど、一応ハルには女として見てもらいたいなぁ。そうじゃないと、後々困ったことになるかもしれない。そっとおへその下に手を当てる。当分先の話だとは思うけど。

 もそもそと部屋着のスウェットに着替えて、鞄の中身を整理する。えーと、明日は一限がリーダーか。嫌だなぁ、あの先生の声、聞いてるだけで眠くなってくるんだもん。あれは催眠音波だよ。

 鞄から取り出したノートから、つるり、と何かが零れ落ちる。ん?なんだ今の。

 フローリングの床の上で、小さな白い鎌首が持ち上がった。おっと。こんなところからコンニチワしてきたか。何か嫌な感じはしてたんだよ。ナシュト、警告ありがとね。

 丁度シャーペンくらいの大きさの、ミニサイズの白蛇だ。こちらに向かってチロチロと赤い舌を見せつけている。やれやれ、蛇って辺りが執念を感じさせて怖いね。ほんと、見てるだけで不愉快。

 ヒナは素早く左手を振るった。掌で蛇を掴み上げる。目にも止まらない速さだ。鍵の力は物理的な運動能力とは関係ない。そこにいるモノを掴む自分を「視る」だけでいい。慣れてしまえば全自動。便利なことこの上ない。

 掌を広げると、そこには細長いノートの切れ端があった。はい、これでおしまい。割とあっけないというか、おまじない程度のモノならこんなものだろう。本当に煩わしい。

 こういう「見えない」攻撃に対しては躊躇なく鍵の力を使わせてもらう。この手の攻撃は陰湿と言うか、陰険だ。嫉妬とか妬み、そういった負の感情は意外と簡単に形を持った攻撃手段に変えることが出来る。やってる本人は自覚していることも、していないこともある。厄介なものだ。

 ただ、この相手は自覚している。意図して、悪意を持ってヒナに攻撃をしかけてきた。ナシュトから警告があったからには、そういうことだ。本当に、文句があるのなら直接かかってくれば良いのに。実にメンドクサイ。

 ちらり、と携帯に目をやる。ハル、大丈夫かな。今日はやっぱり色々とおかしかった。もしハルにまでこんなまじないがかけられているのだとしたら。

 ヒナは、間違いなくその相手を許さない。


 朝、ハルはコンビニの前でヒナのことを待っていた。肉まん食べてる。いいなぁ。あんまり食べ過ぎるとおデブになるからなぁ。

 パッと見た感じ、ハルは元気そう。良かった、昨日のこと引きずってたらどうやって元気付けようかって、考えてた。杞憂に終わったかな。うん、ハルが元気でいてくれるのなら、それでいい。

「おはよう、ヒナ」

 ヒナって呼んでくれた。あと、真っ直ぐにヒナのことを見てくれてる。なんかちょっと雰囲気が違う。彼氏パワーが増えてる感じ?えーっと、なんだろう、ちょっとカッコよく見える。なんで?

「おはよう、ハル」

 とりあえずは可愛い彼女で。にっこり笑って朝のあいさつ。さあ、今日も並んで学校に行きましょう。最近はこの登校時間だけが、ハルとのお楽しみタイムだ。たっぷり堪能させていただかないと。

 歩き出したら、なんだかハルは黙り込んでしまった。ん?どうしたんだろう。昨日まだ何かあったのかな。メッセージでは特に何も書いてなかったけど、実はまた変なこと言われたり、喧嘩したりとかあったのかな。ちょっと気になる。

「ヒナ、あのさ」

 あ、空気が変わった。ハルがドキドキしてる。それがヒナにも伝わってくる。告白された時に近いけど、また違うドキドキ。

 え?ひょっとして、ハル、そういう?でもさっき肉まん食べてたよね?一応朝早いけど、ここ結構人通りあるよ?色々考えて頭の中がぐるぐるしてくる。えっと、ハルがしたいことなら、ヒナは別に、嫌じゃない、よ?でも時と場所は、ね?

「昨日のことなんだけど、俺」

 あわわわわ、やっぱりなの?そうなの?うん、お付き合いしてるし、彼氏だし、彼女だし、好きだし、両想いだし、付き合い自体は長いし、ヒナはハルにだったら別に何されてもだし、えーとなんだ。

 よ、よろしくお願いします!

「ヒナのこと、すごく大事に思ってるから」

 ふへっ?

「ヒナが嫌がるようなことはしない。幼馴染でお手軽とか、そんなこと考えてない。俺はヒナのこと」

 ハル、ちょっと。

「ヒナのこと、幼馴染だから、良く知ってるから、だからこそすごく大事にしたいって、そう思ってるから」

 あの、ハル、不意打ち過ぎるよ。待って。ちょっと待って。

 ズルいよ。そういうの予告してよ。これから言いますよーって。言ってくれないと、心構え出来ないじゃん。

 ほら、涙出てきちゃった。ばか。ばか。ハル大好き。ばか。

 ハルは本当にヒナのことを考えてくれてる。知ってた。知ってたけど、こうやって言葉にしてくれると本当に嬉しい。ハルがヒナのことを好きなんだって、それが判って本当に嬉しい。

 ヒナは、ハルのことが好き。ヒナのことを見てくれるハル。ヒナのことを考えてくれるハル。ハルの隣は、ヒナの場所。譲らない。絶対に誰にも渡さない。

「ハル、ありがとう」

 言葉は大事だ。本当にそう思う。心を読むなんて絶対にダメなことだ。確かに言葉だけじゃうまく伝えられないことって沢山ある。でも、つたない言葉で必死になって伝えようとするから、そこには気持ちが、想いが乗せられるんだ。

 だから、ハルの心は絶対に読まない。ハルとの関係は神様に頼ったりしない。不器用でも、カッコ悪くても、ヒナはハルと二人で歩いていきたい。成功も失敗も、ハルと一緒に、同じに感じていきたい。

 だって、ヒナは、ハルのことが好きだから。大好きだから。

 ハルはヒナの方を見てないけど、真面目な顔をしている。色々考えてくれたんだろうな。とても嬉しい。そんなに大事にされてると思うと、ちょっとくすぐったい。好きな人に好かれるって、なんだかそわそわしてくる。

 えっとね、ハル。ハルには言ってないんだけどね。ヒナは、ハルにされて嫌な事なんて何も無いんだよ?ヒナには、ヒナの叶えたい夢があるんだ。

 これ言っちゃうと、勘違いされたり、なし崩し的に間違いが起きちゃいそうだから、今はまだ言えない。でも、いつかはちゃんと言葉にするよ。ヒナの「好き」は、多分ハルの「好き」よりも、もうちょっとだけ、重い。

 うん、今日はハルの気持ちに触れることが出来て嬉しかった。ありがとう、ハル。ヒナはハルに大事に思われてて幸せです。これからもハルの彼女ですので、よろしくお願いいたします。

 このまま楽しい気分で一日が過ごせれば、それが一番だったんだけどねぇ。

 あああ、あーあ。見つけちゃったよ。やっぱりだよ。

 ハルの肩に、ちっちゃい黒い蛇。間違いないよ、色違いだよ。レアかよ。2Pカラーかよ。

 有無を言わさず左手でかっさらう。テメェ、ウチのハルに何してくれてんじゃゴルァ!

 折角の気分が台無し。もう、すっごい浸ってたのに。超楽しかったのに。なんなの?マジでなんなの?

 細長いノートの切れ端。ただし、こっちは黒く塗り潰されてる。ふうん、なんか意味ありげだね。これは有識者に聞いてみた方が良さげかな。

 ナシュト、どうせ聞いてるんでしょ。出てきなさいよ。

「お邪魔ではないのかな?」

 お前までそういうこと言うんだな。この腐れ神。

 ヒナの隣、ハルとは反対側にナシュトが姿を現した。ナシュトの姿はヒナにしか見えないし、声もヒナにしか聞こえない。当然ハルにはこんな荒唐無稽な神様のことなど話してはいない。ハルに頭のおかしい子だなんて思われたりしたら、銀の鍵ごと溶鉱炉に飛び込んで自殺してやる。アスタ・ラ・ビスタ。

 人前でナシュトと言葉を交わしても、周囲にいる人間には一切感知されないらしい。話をしている事実すら認識されないとか。詳しいことはヒナにはよく判らなかったが、銀の鍵の周辺は都合のいい話ばっかりだ。誰だこんな設定考えたヤツ。

 とは言っても、隣にハルがいるのにナシュトと会話するとか気味が悪すぎるので、この場はナシュトに勝手にヒナの心を読んでもらうことにした。普段なら絶対許さないけど、今回だけは非常事態だ。朝の蜂蜜タイムを邪魔された怒りは果てしなく大きい。

 で、この蛇のおまじない、何なの?

「身喰らう蛇のまじないだな。おまじないとかいう可愛いモノでは無い。れっきとした呪いだ」

 ガチな攻撃とみなしていいってことか。軽いちょっかい程度だと思っていたけど、本気度が高そうだ。

「黒と白の蛇が近付くと、お互いの身を喰らい、傷付け合う。蛇を付けられた者にも、同じ運命を歩ませる」

 ほほう。なるほど。

 それはあれですか、ヒナとハルにその蛇が付けられていたってことは。

 この蛇をよこした奴は、ヒナとハルを別れさせたいってことですか、ナシュトさん?

「そういうことになるな」

 ああ、そう。へぇー、そうですか。そうなんですか。なるほどなー。

 じゃあ、ソイツはヒナの敵だね。間違いない。敵。

 いいじゃない。シンプルで解り易いよ。やってやるよ。

「さっきも言ったが、これはれっきとした呪いだ。お前が真正面から叩き潰したことで、術師には相応の呪詛返しがあったと考えられる」

 知ったこっちゃないですよ。そのくらいの覚悟は持ってるでしょ。人にケンカ売っておいて。

 ホントにこういう僻みとかやっかみとか、腹立たしいったらありゃしない。こっちは自分のことで手いっぱいなんだ。見えない力で妨害して来るなんてどんだけ陰湿なんだ。文句があるなら正面から来いってんだ。

 まあ向こうも無傷では済まなかったみたいだし、これで手を引いてくれればそれで良いんだけどね。ヒナから仕掛けていくような真似はしない。こっちから手を出してエスカレートしていくと泥沼にハマる。それはもう学習済だ。

 しかし、ヒナとハルの関係をやっかむねぇ。

 ヒナはハルの横顔をちらりと見た。ヒナの彼氏。うん、カッコいいよ。でもすっごいカッコよくてモテモテかといったら、ハルには悪いけどそこまででは無い。サキはちょっと良いって言ってくれたけど、それはヒナに対するリップサービス分もあるだろう。

 どこの誰だかは知らないけれど、ヒナ相手であっても、ハル相手であっても、さっくりと諦めてくれないかなぁ。ヒナは今ようやくハルとの関係が次のステップに進んだところで、毎日がとっても楽しいんだから。

 そういう楽しい時期だからこそ、邪魔したいという嫌な人間が世の中いっぱいいるんだよなぁ。

 ハルに大事に思ってもらってるってウキウキしていたはずなのに、結局学校に着くまでそんなことばっかり考えていた。最悪だ。やり直しを要求する。


     ※     ※     ※


 痛い!

 痛い痛い痛い痛い!

 静脈が暴れている。腕の中で、血管がうねる。蠢く。なんだこれは。腕が食い破られる。何かが中にいる。

 違う。蛇だ。蛇が腕の中にいる。腕の中を這い廻る。暴れる。食い荒らす。じっとしていられない。声が漏れる。

 そうか、やられたんだ。予想していなかった。まさか、こんな形でやり返されるなんて。

 本物の呪い、という触れ込みだった。ちゃちなおまじないなんかじゃない。本物だからこそ、十分な効果がある。だからこそ飛びついた。確実であって欲しかった。

 だが、それが破られるとは。効果が本物なら、反動も本物ということか。なんてことだ。あの女、なんなんだ。

 幼馴染なんて、お手軽で気軽な相手で妥協して。私の理想なんて、想いなんて完全に無視して。

 胸が痛い。想いが届かないことが、つらい。苦しい。

 ずっと好きだった。多分、私のことなんて、顔も名前も知らないと思う。彼にとって、私はその辺にいる一人の女子でしかない。

 でも、想いを諦めることは出来ない。私は彼に幸せになって欲しい。私の願いは、ただそれだけ。

 小さなロマンス。彼の微笑み。それだけで、私は幸せになれる。

 彼のためなら、私なんてどうなっても良い。本気でそう思う。だって、私なんて彼の視界に入ってすらいない。

 幼馴染。簡単な関係。ずっと近くにいるってだけ。つまらない。面白くない。

 それだけで負けちゃうんだ。それだけで見向きもされないんだ。

 私の想いはどうなっちゃうんだろう。彼の幸せはどうなっちゃうんだろう。嫌だ。このままで終わらせたくない。消えてほしくない。なくならないでほしい。

 だって好きなんだ。幸せになって欲しいんだ。好きな人の幸せを願うことは間違ってる?ねえ、私間違ってる?

 夢なんだ。私の、夢。彼は私の夢、理想、希望。

 彼の姿を見て、彼の笑顔を見て。彼が今日も幸せでいてくれることを願う。

 私のことなんて知らない彼。でもそれでいいの。それでもいいの。彼の幸せが、私の幸せ。

 あの女、判ってくれないのね。どうしよう。彼のこと、あの女に判って欲しい。あの女はきっと、判ってない。

 つまらない関係に惑わされているだけ。幼馴染なんて、そんなものはまやかし。

 彼のために、私はあの女に判らせてあげないといけない。あなたたちは別れるべきだって。

 あなたたちは付き合ってはいけないって。そんなの間違ってるって。

 もういいでしょう?十分楽しんだでしょう?悪い話じゃないでしょう?

 それが彼のため、私のため。お願い。私、彼のためなら何でもするって、そう決めたから。

 さあ、あるべき姿になりましょう。私がちゃんと案内してあげる。導いてあげる。

 大丈夫、彼はきっと幸せにしてみせる。私に任せて。だって、私はずっと彼のことが好きだったんだから。

 彼のことはよく知ってる。判ってる。彼のこと、ずっと見てきた。ずっと想ってきた。

 だからお願い、別れて。幼馴染なんかとは。

 ああ、呪いは破られちゃったんだっけ。どうしようか。もう効かないよね、この程度の力じゃ。

 新しい呪いが必要か。教えてもらえるかな。ちょっと憂鬱。安くは無い。今度は何を要求されるんだろう。

 強い力。絶対に負けない力がいる。ここで引き下がるわけにはいかない。我が物顔であの二人が付き合っているなんて、そんなの許せない。

 命に替えてでも、私はあの女に判らせてやりたい。

 あなたたちは、間違っていると。


     ※     ※     ※

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