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りすりり  作者: 菊助
6/10

チョコキス

2月14日バレンタイン。

恋人同士の特別な日。

街じゃカップルが幸せな雰囲気を醸し出している。


斯く言う俺も、大好きな恋人と2人きりなわけだが。

同性同士、外へ行ってデートしようにも周りの目があるわけで、結果所謂"おうちデート"ということだ。

別に構わない。

2人で過ごすのんびりした、この時間が好きだから。


まあけど、折角のバレンタイン。

ちゃんとそれらしいことをしようか

2人で食べようって買ったちょっと高価なチョコレート、空いたその箱を横目に


「りりりちゃん」


隣に座る彼に甘く低い声で囁く

何?って顔の彼にくすっ、と笑ってチョコレートを一粒、口に咥えた。

これで、わかるでしょ?

なんて顔で咥えた甘い粒を相手の唇に押し当てようとする、けどその前に食べられた。

俺の唇ごと、チョコレートを逆から咥えて、それから絡まる舌。

相手の唇を、歯を、舌を舐めて、甘くとろける。

息が荒んでチョコレートの味もしなくなったら唇を離して


「もう一回」


どっちが先に言ったのだろう。

まあ、どうでも良いか、なんて思ったらまた甘い味。



眩暈がするほど甘いキスを、いつまでも。

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