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りすりり  作者: 菊助
4/10

4

可愛いくせにかっこいいところが好きだ。

俺に親しげに話してくれる声が好きだ。

敵とか容赦なく殴るのに俺には優しく触れる手が好きだ。


俺を受け入れてくれた嶺吏が、好き。



「会いたいなぁー、もう。」



結城組を抜けるようにして探偵社に勤め始めて早々、さほど日は経っていないのに、なんだかもう懐かしい。



「りりりちゃんてば寂しがってたりしてねぇー」



なんて夜空に向けて言って、寂しいのは俺のほう。

ふと、懐かしい煙草の匂いがした気がした。

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