運休(二百文字自作自演お題小説)
使ったお題は「運休」です。
田守優子は私の親友。
都心は何十年に一度かの大雪になった。
電車もバスも運休していて、会社に行けない。
優子はどうしているだろうと思って連絡をすると、
「今はダメェ」
妙に色っぽい口調でそれだけ言い、通話を切られた。
赤塚君のマンションに泊まって帰れなくなったのかな、と妄想していると、
「どうしたの、急用?」
優子からかかってきたので何があったのか尋ねると、
「雪掻きしてたら、転んで腰を打ったの」
何だ、つまんない。
ということでした。優子の周りは平和です。