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転生
そんな訳で死んだ俺は現在、あたり一面真っ白な場所にいる。
うわっ、酔いそう。
床はあるらしいけど、明るすぎてわかんねーし。
その時、ふと声が聞こえた。
「お前が不運の少年、橋谷辰也か?」
いかにも神様っぽい人が出てきた。
「はい」
「私は、お前たちの世界の神だ」
「凄く予想どうり!」
あまりにも予想どうりの展開に既に俺はアレを期待していた。
「もの凄い順応力だな……まあいい。私のミスで死んでしまったのだ。だからその代わりに、お前に力を与え異世界に転生させよう」
キターーーーッ!!!!
「身体能力や魔法能力などは大幅に向上させておく」
「つまり、いわゆる最強?」
「そうだな。魔法の、ファンタジーの世界だ。存分に楽しんで欲しい」
「はい!」
こうして俺は異世界に転生した。