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春 薄桃色の季節に思うこと。

作者: 亜瑠那


春。


薄桃色の季節に思うこと。


私は春といえば何より最初に桜を思い出します。


咲いていく桜、満開の桜。どちらも大変美しいものと思います。

ですが、私は最も美しいのは散っていく桜だと思います。


長い冬に耐え、その身を縮こまらせていた桜の幹が、少しずつその先端に小さな小さなつぼみをつけ始め。

その小さなつぼみがほんの少しずつその薄桃色の花びらを覗かせます。

その桜の咲いていく様はなんとも美しいと、思います。


そして、そんな少しずつ咲いていく桜がまた一輪、一輪と花の数を増やしていきついにはその全身いっぱいにその薄桃色の輝きを広げたとき。ああ、それはまるで自分の生き様を堂々と解き放ち、全身でそれを誇っているかのようで――美しい。


そんな桜の花びらが、また一輪、一輪と今度はその花びらを散らせていきます。輝いていたその生き様を、またいつか見せるために、一度見せたものはまるで眠りに落ちるかのようにひらり、ひらりと舞い散っていくさまは―――。脆く、儚く、美しい。


その美しさを実感できるのは、小さな変化を見られるからこそ。貴方も是非桜の様子を見てみてはいかがでしょう。


さて。桜というのは絵ではピンク一色で描かれることが多いですが……。よくよく見てみると全く単純でないことが、よくわかります。


濃い、まるで赤のようなとても濃い桃色から始まり、その桃色が筋のように薄く、薄く広がっていきます。それはやがて花びら全体に広がり、ふと見れば白く見えてしまうその花びらに、薄い薄い桃の彩りを添えます。


そんな花びらが集まって、見える桜の木。白く見えますか?桃色に見えますか?いいえ、それはそのどちらでもなく、ほんの少しだけ頬を染めたような、とても綺麗な薄桃色なのです。


そして、散るとき。桜の花びらは薄桃色の風を吹かせます。その儚く美しい色に心を乗せて、どうぞ感じてみてください。


春の色を。

学校の帰り道にふと浮かんだものを書き綴ったものです。一発書きで対して手も加えていないので文章がおかしいところもありますが、温かくスルーしてその後そっと教えてください。


なお、私が見た桜はなんという種類かわからないので、すべての桜がこうとは限りません。ご了承ください。

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