プロローグ
新作です。
今回はおとこの娘✕ダークファンタジーという物語を書きました。
「ねぇ?そこのオジサンたち?ボクを抱きたい?それとも喰われたい?」
警ら中の兵士達に声を掛けたのは、美少女と見間違える美少年だった。
「なんだ?お、女!?」
「い、イヤ、こ、コイツは!?指名手」
「喰って良いよ」
ドサッドサッ。
2人の兵士は意識を失いその場に倒れ込み廃人と化した。
『クカカカカッ!!今日も美味かったぜ人間の性はよ!!オイ!もっとだ!!もっと人間共の性をオレに寄こせ!!』
「嗚呼、判っているよ。兵士共の性なら幾らでも喰らうが良いさ」
美少年は冷たい目で廃人化した兵士達を見下ろし、自分の首に装着された奴隷の首輪を指でなぞり立ち去って行った。
○●○
美少年の名はリオン。元奴隷で男娼だった。
困窮を窮め両親は厄介者としていたリオンを奴隷として活き活きと奴隷商人に売られた幸薄い少年。
奴隷商は、リオンが可憐で華奢な少女のような容姿だった為に、「慰め用」で軍の男娼として売り付けた。
部隊幹部達は、買う前の「味見」と称して、リオンを犯す事にした。部隊幹部達は少女のような容姿のリオンに興奮していたのだ。
リオンを犯す直前にリオンの背中の入れ墨、骸骨が覚醒し部隊の指揮官達や奴隷商の性を喰ってしまった。そして、その場に居た全員が廃人となってしまった。
『クカカカカッ。人間共の性はうめぇな小僧』
リオンに彫られた骸骨の入れ墨は意思を持ち、リオンに話し掛ける。
リオンはその声に驚きキョロキョロと辺りを見回した。
「だ、誰?」
『クカカカカッ。俺か?俺はお前の背中の入れ墨さ』
「えっ!?い、入れ墨?この入れ墨はいつ誰がどうやってボクの背中に入れられたか両親でも判らない髑髏の入れ墨が喋った!?」
『ああ、そうだ。オレ自身も何故お前の背中に入れられたかは判らん。気付いたら、お前の背中に居た。そして、お前が身の危険を感じてオレが覚醒したんだ』
「か、覚醒?……じゃ、じゃあ、この惨劇はお前が?」
『ああ、そうだ。オレの糧は人間共の性だ。絶望、快楽、哀しみ、欲望、性欲の性を喰うんだ。オレに喰われた人間共はご覧の通り、ただ生きているだけの廃人となるのさ。そして、お前はその性を得てますます美貌になる。そうすれば、バカな人間共が自然とやって来るんだよ』
「ッ!?」
リオンは言葉を失った。
『オイ!小僧!ボーッとしている場合ではないぞ。この場からさっさと立ち去らないと捕まってしまうぞ?まぁ、オレは人間共の性を喰えればいいがよ。クカカカカッ』
骸骨は暢気に嗤っていた。
当のリオンはそれどころではなかった。兵士達に囲まれれば確実な死が待っている。
リオンはこの場から逃走をし、自由を得たのだった。
しかし、そうは上手くいかないのが世の常だ。軍幹部達が廃人化となり、一部隊が事実上全滅した。この事を重く見た上層部達が下手人を割り出した。
以来、リオンは謎の術を使い一部隊を廃人化にしてしまう危険人物として、国、軍、ギルドのお尋ね者。賞金首になってしまったのだった。
不定期投稿になると思いますが、一応、最後までのプロットはあります。




