フォックスウェディングパレード
突然、辺りが暗闇に包まれる。
「「百鬼夜行・狐。静寂 小夜が命ず、事前の打ち合わせ通りに」」
『新郎新婦の入場です!』
アナウンスと同時に新郎新婦にスポットライトが当てられ、パパパパーンと結婚行進曲のイントロが流れ出す。
「「先導隊、全部掃除」」
『『『アイアイサー!』』』
しかし実態は殺戮行進曲である!
狐の兵隊に指示を投げているのが、よぞらとあかねの融合体、静寂 小夜。物の怪を統べるものであり、彼女の命令は絶対…にする事も出来るらしいが、さよ本人がそれを望まないため、余裕があれば手伝って程度である。
ところで、狐たちのような物の怪は大抵実体を持たない。しかし彼らは実体のあるものに干渉出来る。
Q.何が起こる?
A.圧倒的な一方通行の殺戮劇。
「「血の1滴も残さないでよ〜、一応カーペット敷くけど」」
『除染薬足りるかねコレ』
「「割とギリかも、ごめん。出来るとこまででいいよ〜」」
『う〜い』
「「お、行進此処までか。そしたら参列者席確保〜」」
『もうしてまーす!』
先導隊をはじめとする殲滅部隊は、結婚式の様子をARグラスで確認出来る。ちなみに、千晴からのプレゼントだ。
『新郎九尾、あなたは天狐を妻とし、健やかなる時も、病める時も、喜びの時も、悲しみの時も、富める時も、貧しい時も、これを愛し、敬い、慰め合い、共に助け合い、その命ある限り真心を尽くすことを誓いますか?』
『誓います!』
『新婦天狐、あなたは九尾を夫とし』
『誓います!』
待てなかったらしい。せっかちな新婦だ。
『では、誓いのキスを』
さよがその瞬間を見逃すまいと光を屈折させてズームして見ている。勿論、周りの人には正常に見えているので何も問題は無い(わけが無いけど、実害は無いからいい…のか?)。
ちゅっ。
「「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!」」
なんかめっちゃ興奮してる。はっきり言ってキモい。
勿論、その外ではカルト集団が殺されまくっている。
余談だが、ケーキ入刀に使われた刀は宝石・鍛冶『オブシディアン』(店名が少し変わった。これについては後日説明)からの、ブーケトスのブーケは植物店『射干玉』からのプレゼントらしい。
あ、披露宴にさよがしれっと参加してる。職務放棄じゃないか?
メタくろのす「ちゃんと仕事はしてるし別にいーんじゃない?」




