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それから
それからは、大して変わらない、平和な日々だった。
いつものように配信して、いつものように雑談して。
ずっと、そんな日々が続くと、何処かで思っていた。
6人の動きが鈍ってきた。
周りのものを動かせなくなっていた。
発音機能が弱ってきた。
いつか来る結末だった。
そんな事は分かっていた。
ずっと見て見ぬふりをしていた。
「ねえ、くろっち」
「私たち、人間の身体に拘りは無かったんです」
「長生き出来れば、そして、可能なら永遠に生きられるなら、何でもよかった」
「だって、ずっと一緒に居たいから。たった100年でお別れなんて嫌だよ」
「こんな時に、こんな事しか言えなくて、ごめんね」
「ずっとずっと、楽しかったですよ」
「「「「「「またね」」」」」」




