ワガママエクセキューショナー
ついさっき完成したばかりのガトリングガン、“残凶”を片手に構える。
「動けるよね?ドローン追跡切り替えて、ちょっと離れて」
「分かったけど、一応理由聞いていい?」
「ちょっと醜いもの映るから」
「…おっけー」
『みんな生きててよかったあああああ』『もう服とかビショビショ』『倫理フィルターじゃ駄目なの?あれ真っ白に塗り潰してくれるよね』
「…くろっちが見せたくないのは、多分…」
『?』
「いえ、何でもありません」
「退避完了した、やっていいよ」
「分かった、ありがと」
言い終わると同時にガチャリと重々しいレバー音が鳴り、直後に連続した射撃音が鳴り響く。ついでに穢らしい断末魔も一瞬だけ。
『さっき作ってたガトリングガンか』『途中から響いていた“ィィィィィイイイイイイイイイイ”って音は回転音だったのかな』『もしかしたら違うかもだけど、カメラから外れる直前、散弾カートリッジを入れてた気がする』
ダダダダダダダダダダダダッ、ダダダダダダダダダ。
『…長くね?』『オーバーキルしてそう』
ダダダダダダッ、イイイイイィィィ………
音が鳴り止む。
「…浄化」
後には痕跡ひとつ残さなかった。
ひとのいのちが軽い世界。
CheckPoint#13:私怨




