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猫耳少女、或いは、ばけものたちの、日常と非日常。  作者: 猫じゃらし/大鋸屑
18時、毒にも薬にもなる。

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防衛戦(不戦勝)

「…タイミングが悪かったね」


 目の前に居るのは、苦しそうにもがく怪異の子。それと、その親。恐らく、かつて親がウメに救けられたのだろう。

 結論から言ってしまえば、確かにイレギュラーではあったものの、矢鱈と人を襲う存在ではなかった。


「もうちょっと遅く来ていれば、生かしたまま救うことが出来たのかもしれないけどねぇ…」


 ウメは医者だった。それも、生物種を問わない医者だった。怪異の治療だってしていた…その頃は、怪異排斥の動きが強かったから、ウメはめったくそに批判された。植物状態に陥った、直接的要因でもある。確か、鈍器で殴られ…駄目だ、今思い出せば。


「…ごめん」

「グルル……」

「あたし達では、あんたの子を治せない。あんたを治した医者も、暫く動けないんだ…」

「…くぅん……」


ミシッ


「…まぁ、でも」


ミシミシッ


「ご都合主義ハッピーエンドは、嫌いじゃないかな」


バキッ


「おはよう、お寝坊さん。にしても急に起きられちゃ困るよ、朝ご飯の準備がまだ出来てないんだ」

「懐かしい患者の気配がしてねぇ。それで急いで飛び起きたって訳さ。診察するから大人しくしてなよ〜」

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