表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
猫耳少女、或いは、ばけものたちの、日常と非日常。  作者: 猫じゃらし/大鋸屑
17時、飛び出した先の景色。

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

33/108

魔族

「司祭:探索者の皆様、こんな仕事を受けてくれてありがとうございます」

「くろのす:いえ、頼れるのが自分たちしか居なかったみたいですから」


 当たり障りの無い会話を数分続けて。

『妙に手練れてるね』


「エリ:…ここが、例の部屋らしい」

「ミオ:…悪魔、どこ?」

「そこに居ますよ」


 そう言って司祭が指さしたのは…既にボロボロだけど、未だ生きる気力を失っていない、魔族の子だった。


「ヒナ:…この子を殺せ、と?」

「ええ。それは、世界の平和を脅かす危険分子ですから」

「シエル:…無理で「分かった」くろのすさん!?」

『くろのすちゃん!?』『マジか…』


 瞬間、鮮血が飛び散る。


「『ほぼ全員:えっ…?』」


 しかし。それは魔族の血ではなく…


「が…っ」


 …人間(司祭)の血だった。






「…さて。魔族ちゃん、名前は?」

「ぇっと…テラ、です…」

「この流れ、ちょっと既視感が…」

「うん、どっかの青空さんでおんなじのあったね」

「隠せてないよ」


 …ん?司祭がもぞもぞ動いてる。まだ死んでなかったのか。まぁどっちかって言うと苦しめるために殺さなかったんだけど。


「クソ…クソ、クソ!この異端g」


 ずどん。ヒナの戦斧が振り下ろされる。


「…あ。やば、フィルター…」

「磨りガラスカバー付けたからセーフ」

「ありがと。にしても断面とか久々に見たな」

『久々に…?』『人肉喰ったことあるタイプ?』

「ん、禍ヰ者とその関係者は全員喰ったことあるよ。でも同族は相当な空腹でない限りオススメしない、生理的嫌悪と本能的嫌悪で吐瀉物塗れになるから」

『生々しいな…』


 食事中の人とか居たらごめんね、飯食いながら小説読むの行儀悪いよ。


『ってか殺っちゃって大丈夫なの?』

「倫理のりの字も無い組織だからね、こいつらの方が社会を脅かす危険分子さ」

『oh…』

『倫理観の欠如は禍ヰ者もでは…?』

「「「「「確かに」」」」」


「そういえばさ。あの司祭、或いはその仲間の人たち、殺ろうと思えばいつでもテラちゃん殺せたんじゃ…?」

「あ、ぇと、この守護の御守りのおかげで、瀕死で済んでました…」

「なるほど…御守り自体が弱って、いつまで持つか分からないから瀕死の時に使った、ってところ?」

「はい。恐らくあの司祭どもが皆さんを呼んだ目的は、時空切断の可能性に賭けたのと、後は強いて言うなら布教の為でしょうか」

「すごっ、そこまで頭回るんですね…私だったら絶対無理です…」

「内心めっちゃビビってましたけどね自分…あれ?くろのすさん…」

「ん、テラちゃん、どした?」

「あの…こんな刀、持ってませんでした…?」


 …え?


「…確かに持ってた。まだ生きてたんだ…よかった」

「この施設を探し回っていたら、物置の奥で見つけました。護身用に魔法収納にしまっていましたが、くろのすさんの刀に酷似していたので…」

「そっか。もしよかったら返してほしいんだけど…」

「あっ、はい!どうぞ!」

「あ、ありがと。…久し振り、“時”」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ