奴隷
今回は世界観説明が大半を占めるよ。覚悟しといてね
「今のうちに内訳言っとくぞ。人間男女1人ずつ、エルフ男1人、猫獣人女1人、狼獣人女1人。全員、怪異の世話担当だったらしい」
『了解、それぞれ年齢は?』
「全員10代。ちな、人間の2人と、猫狼がそれぞれカップル」
「「「「言わないで(ください)よ!?」」」」
かわいーなー。
…さて。ちょっと残酷な話をしようか。
基本的に奴隷の社会復帰は難しい。そもそも奴隷ってのは元大罪人どもの日銭稼ぎ、という面が強い。中には今回の子たちみたいに拉致られたり親に売られたりもあるが、世間一般は網膜と鼓膜にとっても綺麗でピュアっピュアなフィルターちゃんが居るのでね。因みに今回の子たちは全員拉致られて此処に居る。
そして、一度奴隷になったことのある奴は世間一般から元大罪人として見られる。理由は分かるよな?因みに、個人の職業履歴は奴隷経歴も含めアカシックレコード・ライブラリを通じて全て記録される。これはライブラリ公式が用意したシステムではないが、各国で導入されているシステムだ。犯罪履歴は社会復帰のハードルが上がる可能性がある為記録しない、って言ってるけど、自分達が逃げるためだと思っている。日本では国家単位の導入はしてないが(国家単位で導入している国もある)便利なので民間で多く使われている。
…これは全くの余談なのだが、このシステムが生み出された瞬間、館長と副館長は各国首脳会議に乗り込み抗議したそうだ。アカシックレコード・ライブラリのポリシーに反するって。犯罪履歴が載らなくても奴隷経歴で差別が発生するに違いないって。結局、権力と武力に捻じ伏せられたけど。その時、副館長は泣き叫びながら『てめえらのそういうところが大っ嫌いなんだよ!正義や平和を唄いながら残酷で凄惨なことやってのけて平気な顔で居られるところが!』って言ったとか。
…全く関係ない話をもうひとつ。くろのすが病んだのは、15時が初めてではないらしい。今までで1番酷かったのは15時の時らしいけど。
話を戻そう。そんなクソみたいなシステムがあるから、奴隷の行き先は裏社会か奴隷n周目になる。この子たちは裏社会ルート、オレらが保護することになる。
「…というわけなんだ。あんた達はこれから、日の目を浴びることのない存在になる」
「…まぁ、そうですよね」「別にそんなのどうだっていい。裏社会には裏社会の楽しさがあるだろうし」
意外にも、絶望は聞こえてこない。むしろ希望が聞こえてくる。
「…あんた達は強く生きられそうだな」
結果、全員うちに就職。いらっしゃい、今日からここがあんた達の職場だよ。
なーんか続けづらいなと思ったら、既に
起・承1・承2転・結
してた。
CheckPoint#4:薄曇




