号哭
「あああああああああああああ!!!!!!!」
くろ姉が叫ぶ。自分の髪を掴んで、涙をぼろぼろ零して。苦しさと辛さと痛みを、全部吐き出そうとしているみたいに。
アタシ達は…何も出来ない。いや、出来ないわけではない。敢えて何もしないんだ。今くろ姉を止めたら、抱えていたものの逃げ口がなくなる。
…くろのすは、独りで色々抱え込みすぎたんだよ。
怪異と言われるたびに、心に傷がついていく。くろのすはただでさえ耳の良いあたし達よりも地獄耳だったから、苦しかったに違いない。これは気づけなかったあたし達の落ち度でもある。
おまけに、くろのすは割と周囲の…なんて言ったら良いんだろう。流れ?のようなものに敏感で、それと自分との違い、差にいつも苦しんでいた。気にしなくていい、と言ったが、彼女は変われなかった。
くろっちは、いつも何かを隠していた。あの時は涙だと思っていたけど、そうではなかった。
隠していたのはきっと、傷だ。
途端に、気付けなかった自分達を責めたくなった。どうしてもっと早くに気付けなかったんだ。どうしてケアしてあげなかったんだ。…そんなことしても意味がないのは、自分達が一番よく分かっているはずなのに。
…
泣き叫んでから数分後。私は気を失ったらしい。
いじめダメ、ゼッタイ。
そのコメント、演者が見たらどう思うと思う?無視することは絶対に無いよ。
くろのすとハナタバの話は、お休み。




