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猫耳少女、或いは、ばけものたちの、日常と非日常。  作者: 猫じゃらし/大鋸屑
14時、裏の日々。

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占い師

 あかねを家に迎えて一週間。あ、今回は(よぞら)主観だよ。

「よぞら、水晶玉って本当に占いに使うんだね」

「あー、実際は使わないよ」

「え、じゃあ何のために」

「雰囲気作り」

「雰囲気」

 あかねには店の手伝いをさせている。小物が多すぎて自分ひとりだと一日で掃除し切れなかったから、すごく助かってる。

「実は人によって変えてるんだよね」

「水晶玉を?」

「いや、今水晶玉が乗っている場所に置くもの」

「例えば?」

「何処かの民族の伝統文化を受け継ぐ人なら、その文化式の占い道具にしたり」

「ほうほう」

「IT企業に所属する人だったら両面キーボードを使ったり」

「…ん?それ何ていうGb○ard…」

「公式からして『占いにも最適』って言ってるから、とりあえず作ってある。実際、ウケはいいよ」

「ウケ…」


 占い師の仕事は、暇だったりそうでなかったり。

 感染症の大流行とか、怪異大量発生とか、そういう時によく稼げる。要するに稼げない方が平穏って事。

「…ん、よぞら、お客さん来たよ。すごい強面の」

「ん、いらっしゃい。誰の何を占ってほしい?」

「娘の病気が治らねぇんだ…もう心配で心配で…」

「え、ヤのつく自由業かと思ったら何かただのいい人っぽい」

「あぁ、職業はヤクザで間違いない」

「合ってた…」

「んーと、どれどれ…人脈検索…血縁…ん、娘さんのそれ、呪いかもしれないね…ってか呪いっぽい」

「なんじゃそりゃ…でも呪いなら医者がお手上げしたことの説明がつくな、その医者頑なに呪いの存在を認めない人だし」

「何その馬鹿…呪いなんて魔法学で割と初期に証明されて、今では発展分岐で呪術学なんてのもできてるくらいなのに」

「解説ありがと、あかね。解析と解呪なら僕ができるから、連れてきてくれる?無理なら娘さんのとこ行くけど」

「え、あ、いいのか?お代とかは…」

「占い費用と呪い鑑定で二千五百円+治療費」

「安っ!?それホントに儲かってんのか!?」

「パンデミックの時にボロ儲けできちゃったから、金はそこそこあるんだ」

「ひでぇ話だな…本当に二千五百円でいいんだな」

「うん」

「…分かった。明日連れて来るのでいいか?」

「今連れて来るのを推奨するよ。様態が急変する可能性が無くはないから」

「分かった」

「手伝い必要そうなら、うちも行くよ」

「おお、助かる。ところで嬢ちゃん、会うの初めてだよな。名前…は、あかねって言ったか。よろしく」

「ん、よろしくね」

欲しいけど作りたいとは思わないんだよな、両面バージョン。











===

『珍しいですね。何を調べるんですか?』

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