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猫耳少女、或いは、ばけものたちの、日常と非日常。  作者: 猫じゃらし/大鋸屑
2時、傷痕に触れられて。

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100/107

かさぶた

 ぺちっ。

 ぺちっ。

 ぺちっ。


 ===


 数時間前。

 くろ姉の目が覚めた。

 幼児退行時の記憶が曖昧だったり、反応が少し鈍かったり、まだ気力が上手く湧かなかったりするらしいけど、よぞらとウメ曰く精々それくらいらしい。それも段々と快方に向かっているようだ。


「…それで、私がダウンしてた間、どんな事があったの?」

 全て話した。

 配信事故で症状が悪化した事。

 一旦、配信活動を完全に休止する事。

 悪質なコメントを多く送ってきた奴らを黙らせ、改善の見込みが無い奴らを何人か殺めた事。

 ここまで話したところで、ゼリー飲料を飲んでいたくろ姉が反応を示した。

「…三人とも、こっち来なさい」

 珍しく命令形。説教である事を察しつつ、しかし今回は流石にやりすぎた事をボク達は自覚していたので、素直にくろ姉の前へ。


 ぺちっ。

 ぺちっ。

 ぺちっ。


 全員、それぞれ弱めの平手打ちを一発ずつ食らった。

 そして三人一斉に抱きしめられた。真ん中に居るイマは抱きしめられているのかボクとミライに挟まれているだけなのか曖昧なところではあるが。

「私のこと心配してくれたのは嬉しいし、悪質コメントに対応してくれたのも嬉しいよ。だけど、それで三人の社会的立ち位置が失われたら本末転倒じゃん。もうちょっと、自分自身の事を大切に考えてほしい」

 当たり前ではあるが、くろ姉が説教をするのはボク達の事を心配してくれた時だけだ。それが分かっているから、頬の痛みも、痛覚の勘違いで温かく感じるのも相まって、優しく感じる。

「…でも、ありがとう」

 抱きしめる力を一瞬、ほんの少しだけ強めてから、くろ姉は離れた。そのまま、再びゼリー飲料に口をつけた。

「…こっちこそ、ありがとう。くろ姉」

「怪我とかではないけど、ちゃんと安静にしてなね」

「お大事に〜」

 カチャリ、パタン。

CheckPoint#3

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