お前の“好き”をほんの少しでいいから俺にくれよ。
俺が好きになった女の子は、、、?
俺とは【犬猿の仲】の女の子だ。
彼女とは? 中学生から同じ中学校になりクラスも同じに
なったが、実際に会って話してみると? 話が合わないだけでなく。
大喧嘩に発展していくほど、性格が合わなかった。
俺も最初は、気に入らない女だし話も合わないから嫌いだったが...。
ふと? 彼女の可愛さに気づいてしまう。
俺とは、会えば喧嘩になる事でも俺以外の奴と話している時の
彼女は優しく可愛らしいと思ったからだ。
彼女は、普段は正義感ある女子で相手が年上の先輩
でも堂々と立ち向かっていく。
『先輩! その男子生徒は、何もしてませんよ。
それなのに、寄ってたかってイジメですか?』
『お前は、どこのクラスの女子だよ。』
『1-A組の深井ですよ。』
『・・・それ、誰だよ!』
『知らないんですか? 赤田と犬猿の仲の...。』
『あぁ~あの、深井か!』
『取りあえずは、イジメはやめてください!』
『じゃあーコイツはいいよ! その代わり、深井を連れて来い!
そしたら、コイツはもうイジメねーよ!』
『・・・な、なんで! 深井は関係ないでしょ!』
『あるだろう、それとも? 俺らの相手は、お前がしてくれるのか!』
『勿論! 私が相手します!』
『じゃあ、放課後! 屋上に一人で来い! いいな、誰にも言うなよ。』
『分かりました、その代り約束! 守ってもらいますよ。』
『いいぜー』
・・・俺の友達の嘉人が、その話を隠れて聞いてくれていたおかげで
俺は放課後屋上に行く事ができた。
別に、彼女を助けるつもりじゃない!
でも女の子だし何かあったら、大変だからと思ったからだ。
案の定、先輩たちはぞろぞろと仲間を連れて来ていた。
あの時いたのは? 確か3人だったと聞いていたが屋上にいたのは?
6人になっている。
女の子一人に、男6人もいるって? どういう事だよ!
俺は、絶対に先輩らを許せなくなった。
彼女は、空手を習っていて喧嘩も強いけど?
俺らより2つも上の、一回りも体の大きい男子が6人も相手で
彼女が勝てるかどうか俺も不安を感じていた。
だから、俺もココに来たんだ!
彼女にかすり傷1つでもつけたら、俺は先輩らをどんな事
があっても許さない!
彼女は、自分の正義の元に動いている。
俺も彼女のそういうところが嫌いでよく喧嘩になるけど?
他の奴が、彼女を傷つける事は見てられない。
俺は、プロボクサーになりたくて毎日ボクシングジムに通っていたが
今日は、少しだけズルをして休む事にした。
今頃、親父は俺が勝手に休んだことで、カンカンに怒っているだろう。
それでも、俺は今日だけは彼女をどうしても助けると決めていた!
彼女は、先輩の言った通りに一人で屋上に現れる。
しかも? 誰にもココに来る事を話していない。
【真のバカ】は、ココにいる彼女の事なんだと俺は思った。
何かあったら? どうするんだよ!
俺は、まだ隠れて見つからないように様子を見ていることにした。
『お前、本当に一人で来たんだな~』
『勿論よ!』
『ココに来る事も、誰にも言ってたいんだよな?』
『えぇ! 約束守ってくれるんでしょ!』
『おい! どうするよ?』
『みんなで可愛がってやろーぜー!』
『えぇ!? 約束は守ってくれるんでしょ?』
『“何の約束だよ!”』
『あの子に、もう手を出さないで!』
『まあ~その事は、忘れろよ! じゃあーお兄さん達と楽しもうぜー!』
『やめてよ! 遊ぶわけないでしょ!』
『おい! やれー!』
【あぁ!】
【ボコッ、ガーン、バシッ、】
あっという間に、彼女が先輩らのうち3人をやっつけた。
でも、後ろから彼女を捕まえて彼女が身動きが取れなくなると?
捕まえてそのまま押し倒したところで、彼女が悲鳴を上げる。
【キャーーーーーーーー!!! 助けてーーーーーーー!!!】
『声なんかあげても、誰もいねーよ!』
『大人しくしろ!』
そこに、俺が現れる。
『やめろ!』
【ウッ、バーン、ドーン、】
『次は俺が相手だ!』
『はぁ!? 深井、お前! 赤田、お前深井に話したのか?』
『・・・は、話してないわよ!』
『俺も直接、赤田に聞いてない。』
『・・・でも、助けに来てくれてありがとう、深井。』
『まあな、“犬猿の仲”だしな! お前に何かあったら?
俺が困るじゃないか!』
『・・・深井、』
『取りあえず、ココは俺がお前を助ける、いいな!』
『・・・ううん。』
・・・俺はあっという間に、先輩ら6人をノックアウト
させる事に成功する。
俺と彼女は、屋上を階段で降りて家の方へ歩いて帰ることにした。。
*
この一件があって、俺と彼女は先輩らと顔を合わす
事もなくなった。
それに、学校でも誰が昨日の事を広めたのか?
俺と彼女は、ちょっとした有名人なる!
『昨日、お前と赤田、2つ上の先輩達と喧嘩したんだって?
相手は30人もいたって! 本当の話かよ!』
『えぇ!?』
『スゲーじゃんか! 30人相手に、よく2人で勝ったよな~!』
『・・・だから、違うって!』
『昨日、屋上に深井が先輩達を呼び出して、喧嘩売ったんだよなー!』
『・・・はぁ!?』
『勝手に話が大きくなって一人歩きしてない?』
『・・・あぁ、』
でもこの時、俺は気づいたんだ。
俺の横で、ニコッと笑ってくれた彼女を見て!
俺は、赤田が好きなんだって...。
【お前の“好き”をほんの少しでいいから俺にくれよ。】
そう想いながら、今日も俺は彼女と犬猿の仲は相変わらず。
それでも、俺の気持ちを俺が分かって良かった。
最後までお読みいただきありがとうございます。




