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第七話 1ヶ月

足を使って体を押し上げ、(しり)を思いきり左にずらす。足が倒れるので、右足を伸ばして左足を右に蹴り出す。


ごろん。


苦節ちょうど1ヶ月、寝返りの成功である。赤ん坊としてはかなり早いだろう。

自分としては実に長く感じた。なんせ1ヶ月寝たきりだったのだ。生前死ぬ間際に長期入院していた頃を思い起こされて気が狂うかと思ったが、自分の成長を感じられるのはなんとも懐かしく心地よい。


最近は近くのものはぼんやりながら見えるようになってきたので、周囲の様子も多少は伺える。目の前では、先程まで父親がガラガラを振って自分の生誕1ヶ月を祝っていたのだが、寝返りを成功させた自分を見て慌てて元の体勢に戻し、母親を呼んで飛び跳ねて喜んでいた。素直に嬉しいが、ベッドが揺れるのでやめて欲しい。2人して頬をつつくのはやめて欲しい。


母親は抱っこ紐での外出を計画しているらしい。久しぶりに外の空気を吸いたいものだ。

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