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第六話 名前

「ハロー?聞こえてる?」

聞こえている。聞こえている自分を認めたくはないが、しっかりと脳内にあのふざけたようなケラケラとした声が。


「ごめんよ、鼓膜の裏にスピーカー仕込んじゃったぁ☆」

仕込んじゃったぁ☆じゃない。親の隣だから喋れんわバカタレ。

「あー、家だと喋れんかな。んじゃインフォメーションだけちゃちゃっと言うねぇー。

知ってると思うけど、君の名前は山崎紗夜。糸へんに少ないに夜でサヤね。誕生日は2023年10月の27で、血液型はA型。親さんの名前は健司さんと桜さん。

生まれたばっかりだから大したプロフィールもないかな。あっ、左手首に僕との通信機能のオンオフスイッチがあるから、そこ押すと通信切れるよー。インフォは以上だからゆっくりしてねぇー。」


うわ骨べこべこしてる気持ち悪っ。


紗夜…か。

現代における「夜」は、自由を象徴する。職場や学校といった檻から解き放たれた人々が各々の思うように過ごし、街には飲み疲れたサラリーマンや終電を逃したカップル、ランニングに精を出す初老、意味もなく喚き散らす老人が蔓延る、そんな混沌とした大人の世界。そこにさらりと佇む(うすぎぬ)は、異色ながら精彩を放ち、あらゆる人を惹き付ける存在であるだろう。


…いい名前だ。改めて両親の抱く子供への愛と、未来への希望を目の当たりにさせられた。

自分は、その名前に似合う人間になれるだろうか。いや、きっとなれるはずだ。人生は2度目なのだから、今度こそ、自分の望んだ未来を掴むためにーー。

タイトル変更クソ野郎です。最初っから決めとけや…

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