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第五話 来宅

色々あって赤ん坊に転生した自分は、先日無事退院を果たし、両親の自宅にやって来た。両親はアパートを借りているようだ。アパート独特の埃っぽいような、この家はカレーの、この家は芳香剤のといったようないろいろな匂いが混ざった匂いがする。自分はあまり好きではない。


三半規管が未発達なせいか、生前酷かった車酔いはぱったりと治まった。これが続けばいいのだが…。


幸運なことに、特に自分が泣くことがなくても時間になったら授乳されるし、おむつも替えてもらえる。父親(母親よりは大きく、ガサガサした手なのでおそらく)がおむつ替えをすることもあって、夫婦仲のよさが伺える。こいつはいい父親になるぞ。あとは股を拭う時ニヤけているらしいから、それは頼むからやめてくれ。


おむつには慣れそうにない。小便はまだいいが、大便に関してはおむつも吸収してはくれないため、親が気づくまでは垂れ流してそのままである。非常に気持ちが悪いが、体が動かないので仕方がない。一般的な赤ん坊が泣き叫ぶのも無理はないだろう。自分も、排便すら親任せの己の不甲斐なさに泣き叫びたい気分だ。


おむつ替えの時に赤ん坊が開放感から小便をして親の顔にひっかける…といったことが起こらないのは転生者である自分に感謝して欲しい。


今は自分の足でトイレに行くだけの筋力をつけるべく、積極的に足を動かしている。筋トレは苦手だが、この状況では仕方がない。歩くのに大事なのは(しり)の筋肉だから、ここを重点的に鍛えるとしよう…。

tips:生後2ヶ月程度までは車酔いしないんだそうです。羨ましいなぁ…

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