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僕の中の天使と君の中の悪魔  作者: マックスりょー
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事情聴取勘違い劇場

事情聴取とは、ある事件・出来事について、人から事情や状況を聞き取ること。

捜査機関においては、任意捜査の一つである。被害者(告訴権者)や告発者への事情聴取と、逮捕又は勾留される前の被疑者(容疑者)や事件当事者以外の者(参考人)を任意で取り調べる場合とがある。出頭を拒否し、取り調べ途中で退去することができる(刑事訴訟法198条1項ただし書)

幸樹は警察署でゴリゴリのおっさん3人に囲まれて事情聴取が行われていた。

「君さ~、高校生なんだから分かるよね?傷害罪だよね~?」

「早く、言ったほうがいいんじゃないかな」

「早よいえや!我ぇ!!牢屋にぶちこむぞ!!」

いくら同じゴリゴリな警察官でも性格は多種多様である。しかし言いたいことは大体一緒だ。

「何を言うんですか、僕は何かしたというつもりですか。」

しかし幸樹はそんな圧力なんて動じないし、秘策があった。

「この二人に暴力を振るっただろ!!」

と強気なおっさんが言う。しかし、幸樹は予想通りで秘策を使うことにした。

「確かにあの二人に暴力を振るいました。」

すると、三人はニヤリと笑い、ポケットから何かをとりだそうとした。

「しかし、僕はその二人を殺した訳でもなく、しかもその二人は通りかかった女の子に殴ろうとしたのでそれを守ろうとしたので正当防衛になるじゃないですか?」

幸樹の言ってることは正論だった。しかし納得のいかない三人、当然である。何も見てない物を納得するなんて出来ないのだから。

「その女の子を連れてくることはできないかな?」

とまさかの質問だった。

「名前は分かりません、学生服でした。セーラー服で緑色のリボンで…後、背が小さかったです。」

そう言うとすると、一人が

「じゃあ、探してみるよ。見つかったらまた連絡するからね」

そう言って、今日のところは幸樹を帰した。


翌週、警察の人に呼ばれて再び警察署へ足を運ぶこととなった。すると、あのときのかわいい女の子がいた。すると女の子はこちらを見ると顔が真っ青になり震え始めた。幸樹は

「(あれは…もしかして…俺がかっこよすぎて見ると緊張してしまっているのかっ!!)」

そう思った。しかしそんなわけはない。

「(あの人は証拠を隠滅するために私を殺しに来たんだぁ~、帰りたい帰りたい帰りたい)」

実際はこう思っていた。

すると、あの時の口の悪い一人が女の子に話しかけた。

「なぁ、嬢ちゃんよぉ~、お前さんはあの男に助けられたのか?」

と聞いた。幸樹はかっこよく見せようと顔を変えると

「えぇ…と、ひぃぃぃ!!」

と幸樹の顔を見ると怖がってしまった。

「(下手なことを言ったら殺される…)」

と心の中で思った。

「あ、え、あの、はい…」

と言ったら幸樹は

「(俺を庇うとは…何て優しい子なんだ)」

と勘違いしていた。結局は帰されて今回は咎められることはなく終わった。

「あ、あの!」

と幸樹は女の子に話しかけた。

「は、はひぃ!」

と驚きながらも返事をする女の子

「よかったら、名前を教えてもらってもいいかな?」

と聞くと、女の子は

「中野瑞希です…(あまりこの人を刺激してはいけない!!)」

と怯えながらも答えた。

「これからもよろしくな!」

と手を出すと

「う、うん…よろしく~」

と震えた手を出して握手をした。そして、この二人の勘違いが始まる。








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