part2 抵抗者と、グサイアーと
どこの宇宙か誰も知らない。居住環境指定の空域だとは、いつの間にか知らされていて、そこの生活が当たり前になっていった。
精安に楯突くレジスタンス運動が耐えなかったが、まるで効果なかった。
武装した、金属兵士のスカウト隊が巡回してないからか、精安の見回りは、この第1遊平野のコロニーには必要なかったらしい。
スカウト隊。枯渇現象から発生の反社会的分子の妙な動きがあれば、巡回しつつ、これを制する部隊をいう。
そういう隊がないのは、抵抗力が弱小化しているからだ。
人々は、第1遊平野の生活に貧しくも、補給を待つしか生きられなかった。
とある日、そこいらの初老婦女は、こんなことを言い出した。
「抵抗すれば、内通者が精安に漏洩し、スカウトしに廻ってくる。もう……逃げ場はないのだ!!」
精安からの回し者が、潜伏してる可能性を匂わせる発言なので、初老婦女は、地下牢に幽閉されてしまったらしい。
婦女は、肉親以上に面倒見の良い少年と暮らしていて、もう8年も経つ。
幽閉の事実は不明のまま、婦女は出獄されずに死去した。
後日、身内なしの女の遺体は、面倒見の良い少年が引き取り、遺骨を納めた。
遊平野潜伏者、ゼアナーノという20代後半女性が、悲しげな少年の背中を見送った。
「その女性……なんで地下牢に?」
ゼアナーノが聞きだした。
少年は、涙を拭い取り、答えた。
「第1遊平野に潜伏者がいるって、脅かしたペナルティーだったんだ…」